3・11から6年、時の経過ごとに度重なる移住や復興工事の長期化などで地域の抱えているストレス、コミュニティ問題などの変化により支援のニーズも変わってきている。
その変化に対応するため、本事業を実施することにより、未来に期待できるようになっていくための生きがいづくり、地域に根差したコミュニティの構築と世代に関わらず地域の人たちが主体となって継続できる活動を目指す。内容としては、「地域支援団体等との連携によるアートワークショップの開催」を実施する。
東北被災3県を対象としたアートワークショップの開催。岩手、宮城、福島の各県2か所ずつ、8回(1か月に1回ペース)のワークショップ開催、及び仙台と東京での作品発表会を開催。
被災3県での「にじいろぱれっと・心の復興」事業に参加した人たちが制作した裂き織りのパーツをつなぎ合わせてオブジェ作品に仕立てます。
この度、被災地訪問ワークショップ講師と発表会オブジェデザイン等を引き受けてくださいましたフランス人のクリスティーヌ・プレさんは、3・11から6年が過ぎた現在でもフランスに帰ると「被災地東北は大丈夫?」とか、聞かれるそうですが自身が授業を担当する東京の大学生に東北被災地のことを尋ねると無関心な答えが返ってくる。「このことが不思議」と語っています。
7月11日~7月14日の被災地訪問ワークショップでは、参加者との交流の時間を設けて「お茶っこタイム」を設けました。クリスティーヌさんは、「戦時中のユーゴスラビアの女性たちは、家族を失い性的暴力を受けて心の傷を負っていたが、移民先であるオーストラリアの住民から、パッチワークキルトの技術を学びました。彼女たちは、学んだパッチワークキルトの作品の中に自分たちの故郷の思い出などを表現しました。
この度の「裂き織り作品」には、アートセラピーの効果もあります。「東北の皆さんの心を込めて、一緒に作品を作り発表しましょう!」一枚の裂き織りパーツは、繋がることで一つのアート作品になります。沢山のパーツが繋がることで、大きな素敵な作品に仕上がります。