開催日時:2023年6月10日(土)14:30~20:30
場 所:坪沼八幡神社
参 加 者:新田児童館児童20名(3~6年生)職員6名
講師:齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
サポート:SOAT2名
令和5年度SOAT×児童館協働プロジェクト開催では、子どもの育成支援活動と共に職員の育成研修の実践を行い、プロジェクトの継承を図ることとします。
活動内容詳細:
今年最初の蛍観察会を実施した。いつものようにバスから下りた子どもたちは、職員の先導で草むした畦道を抜けて、神社の石段を上った。
境内に着くと子どもたちは探検の準備をして齋じいの神社の話を聞いた。大体の子どもは齋じいの周りに集まってしっかり話を聞いていた。齋じいの話が終わると齋じいの杖を渡された職員が指導者になって根添館まで歩いた。
崖下りでは山土が滑りやすく、子どもたちは滑って転ばないよう慎重に下りた。
田んぼや畑の畦道を抜けて檜林で5時半まで思い切り活動を楽しんだ。ターザンロープや一本橋、ブランコなどで遊ぶ子ども、木の枝で建てた家をヤツデの葉や丸太などで補修する子ども、齋じいの手伝いで釘打ちする子どもや古い釘を抜く子ども、のこぎりで丸太を切る子どもなどいろいろだった。家の補修では枯れ葉の絨毯を敷くアイディアやターザンロープではどこまで遠くに飛べるかチャレンジしたりと、もっと楽しく遊ぶため子どもたちなりの工夫が見られた。
夕食後は提灯にマーカーで絵や模様を描いてオリジナル提灯を作った。
提灯が完成した順にトイレを済ませ、帰り支度をした。8時近くになり、外も真っ暗になったところで荷物を背負い、社務所前で齋じいから蛍の話を聞いた。提灯の明かりは薄暗く、街灯のない田畑の畦道は目をこらしてみないとよくわからなかった。
日中はしゃぎまわっていた男子たちも静かに闇の中に消えていった。街中の生活では暗闇を歩くという経験はできない。感想を聞くと怖かったという子どもも多かったが、楽しかったという子どもたちも何人かいた。
観察場所に近づくと蛍は無事出てくれたので安心した。初めて見たという子どもは、光りながら飛ぶ蛍の姿に感激していた。子どもたちはマイ・ランタンを手に暗い畦道を満足そうにバスに向かった。
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