8月2日(火)10:00~12:00
参加者:榴岡児童館児童(3年生)21名 職員1名
場所:榴岡児童館館庭
講師:齋正弘 サポート:SOAT3名
活動内容詳細:
訪問ワークショップ「丸太で遊ぼう」では児童館が用意した杉の丸太をつなぎ合わせて館庭の桜の木に横に渡すこと、廃材となった杭の再利用がメインの活動内容でした。
齋じいが子どもたちを近くに集め、本日の活動内容についての説明が終わるとノコギリの危険性について丁寧に説明した。
齋じいからの指示は、丸太は油性ペンで印を付けたとおりに切ること、杭は釘が刺さっているものは抜いて、3本まとめて釘で固定することだった。釘抜き経験の無い子どもはやり方をわかっている子どもの様子を見よう見まねで釘が抜けるようになった。すると同じように釘抜きで困っている子にやり方を教えた。
釘打ちは楽しいのか、館庭のあちらこちらで熱中して取り組む子どもの姿が見られた。杭の先がとがっていて危ないと気がついた子どもたちが自主的にノコギリを使ってとがった部分を切り落とした。
杉の丸太切りに挑戦した子どもたちはノコギリで丸太を切ったことがある子どもたちが多く集まった。齋じいが丸太をテーブルに丸太を置き、油性ペンでカットする部分に線を引いた。4本の丸太すべてに線を引き終わると、再度ノコギリの使い方について説明し、切ってみせた。丸太は切ろうとするとゴロゴロ動いてうまく切れない。すると子どもたちが協力し、丸太を押さえる係りとノコギリ係りができた。役割の発生は子どもたちの社会性の発達につながる。そうやってなんとか子どもたちは協力し、丸太の直径の半分まで切ることができた。
次に齋じいは縦に切ることを伝え、丸太をテーブルに斜めに立てかけた。柾目に切るのは大人でもかなり難しく、体力を使うが、子どもたちは先ほど同様、2つの係りに分かれ、疲れたら交代、という形で切り始めた。力一杯ノコギリを引くが、力を入れる割になかなか切れない。それでも子どもたちは誰一人諦めずにノコギリを諦めなかった。やっとの事で木の表面だけだがなんとか印の付いたところまで切れ目を入れることができた。そこから先は大人の仕事として効率よく、斧で割っていった。
その作業を周りで見ていた子どもたちはそれがやりたくてしょうがないようだった。芯の部分をカットしようとしたら、子どもたちがその部分を取りたがった。「無理だと思うよ」と言ったら子どもたちの心に更に火が付いたようだった。それでもやりたいというので任せてみた。力一杯、残った芯を折ろうとするができない。すると力自慢の子どもが入り替わりやってみた。やはり無理だった。ロープで引っ張ればいい、と細いロープを持ってきた。それを芯の部分に掛けた。「こうすればみんなで引っ張れるよ。」芯材を折りたい一心で子どもたちはいろいろ考えていたことがわかった。これこそロープを掛けるという発想力と協力という社会性の応用だった。
このようにしてできた丸太4本を5寸釘で打ち繋ぎ、長くなった2本の丸太を桜の支柱に立てかける直前で活動予定時刻が来たため、続きは児童館職員にお願いして活動の一切を終了した。子どもたちは活動に対する意欲が高く、問題に直面することで自ら考え、工夫し、協力し合った。
Copyright © 2024 SOAT. all rights reserved.