7月14日(水)15:00~16:30
参加者:新田児童館児童児童27名、職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、高橋)
活動内容詳細:
児童館近くにある西田公園での実施は今回が3度目だった。これまでは雨模様ということもありワークショップの子どもたちしかしなかったが、今回は野球の練習に訪れた小学生や水遊びなどに来た小学生で公園がとても賑やかだった。砂場ワークショップの活動に子どもたちが集中できるか、少々心配しながらの開始となったが、始まってみれば何の心配もなかった。
齋じいが子どもたちを砂場に集めると1年生に身長を尋ね、熊の落とし穴を作るから1mくらい掘らないといけない、そのためには君のこの辺まで深く掘らないといけない、と言いながらそのこの肩の辺りを指さした。「え~!そんなに掘るの?」3年生や4年生は低学年より想像力が発達しているので驚いていた。最初はシャベルで掘り出したが、齋じいが大きいスコップで掘ってもよいと言うと10人ほど走ってスコップを取りに集まった。
今回の子どもたちは集中力とパワーがすごかった。あっという間に60cmほどの深さに達した。すると砂底から水が出てきた。石も出てきた。「水道管壊したんじゃね。」「水道ここにないよ。」などと言いながら更に深く掘り進めた。反対側の場所でもシャベルを持った1年生が掘るのに熱中していた。すると赤いものを掘り当てた。
「なんだこれ?」その一声に周りで掘っていた1年生が集まりだした。「もっとこっちも掘ったら?」周りからいろいろ指示を受けて掘ると、赤いビニール袋に包まれた何かが出てきた。「え~。なに?」男子が恐る恐る赤い袋を開けた。タイムカプセルの丸い缶が現れた。食品の入っていた缶だったらしく、賞味期限が2012年と書いてあった。前回までのワークショップでもいろいろなものが出てきたが、毎回違う何かが出る砂場だった。
掘った砂で大きな山ができた。その山に乾いた砂を振りかける子どもがいた。理由を聞くと、そうすることで砂が硬く頑丈になるらしい。泥団子作りの応用らしかった。感心していると今度はその山の裾の部分に少し穴を開け始めた。「トンネル作るの?」と聞くと「ワナを作る。こうして熊の足がここに来ると引っかかって、倒れてこっちの穴に落ちるようにしている。」なんと科学的なことを考えるのだろうと、また驚いた。
齋じいがそろそろ水を流すか、と言うと子どもたちは待ってましたと言わんばかりにバケツを手に一斉に延長ホースのある場所へ駆け出した。すでに多くの子どもたちが裸足になっていた。水を流すのが好きな子ども、足を入れて水の感触を楽しむ子、それぞれが好きなことをやって時間いっぱい楽しんだ。砂遊びの後は徒野足をきれいに洗い着替えて児童館に戻った。久しぶりの日差しが足洗いの順番を待つ子どもたちを照らしていた。
Copyright © 2024 SOAT. all rights reserved.