開催日時:2021年7月3日(土)15:00~20:30
場 所:坪沼八幡神社
参 加 者:成田小学校児童クラブ児童館 児童21名(1~5年生)、職員5名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)
活動内容詳細:
成田小学校児童クラブは、今年初めての参加だった。砂場でのワークショップもまだ実施していない。1,2年生合わせて14名、全体で21名の児童参加だった。
「こんにちは。」という挨拶に「こんにちは」「よろしくおねがいします。」と元気に応えてくれた。興奮して前日よく眠れなかった子どももいたようだ。いつものように神社の階段を目指した。途中の畦道でバッタやコオロギを見つけて捕まえたり逃がしたり。蛙を探しながら歩く子どももいた。主催する側としてはうれしい光景だった。100段以上ある長い石段では1年生も黙黙と元気に上がりきった。
社務所と神楽殿に分かれて荷物を置くと齋じいの待つ拝殿前に集まった。齋じいはいつものように神様の話を語り始めた。子どもたちは神様に挨拶を終えると裏手の林に入っていった。木と木の間をかき分けて入っていくのだが、それが難しい女子がいた。「ここからしか行けないんだよ。みんな行ってるよ」と言われ頑張って林に入った。
林を抜けて坪沼農園でサツマ芋や枝豆を確認し、そば畑脇の根添城跡の説明に向かった。
1,2年生は興味がないようで齋じいから離れて虫を探したり草で綱引きをして遊ぶ子どももいた。齋じいが「この裏にある神様を見に行こう」と言うと虫取りをしていた子どもたちもさっさと齋じいについて行った。耳だけは齋じいの隣にあったようだ。
草をかき分けて昔の神様を見た後は空堀下りに挑戦した。「ロープを木に結んで。」そう言われ、拝殿からずっとロープを背負ってきた5年生が桑の木にロープをかけるのに挑戦した。
齋じいがロープを持って崖を降りると子どもたちがそれに続いた。崖を降りる下級生の安全を確保するため、5年生などがしっかりロープを持ってくれた。誰も頼んではいないのだが、自発的にやってくれた。頼もしい先輩である。1年生の中には尻込みして降りられないと思われた子どもがいたが、全員挑戦し、無事成功した。崖を降り、蛍を見る場所を確認し、提灯作りに必要な竹の確保に向かった。
今年生えたばかりの「しの竹」は取らないように伝えたが、判断がつかない子も多かった。1、2年生が半数以上いたのだから仕方のないことだったが、職員が子どもを上手にリードして良さそうな「しの竹」を見つけさせた。
その後鎮守の杜にあるアスレチックで遊んだ。1本橋を歩いたり、シーソーに乗ったり、木登りしたり。綱登りに挑戦する子もいた。予定した遊び時間があっという間に終わり夕食となった。
夕食後の提灯作り神楽殿では1,2年生が多いので時間がかかるだろうと考え、時間配分をしたが、さっさと終わる子どもが多かった。「もっとこの辺にも色つけたら。」「提灯のここ空いているから何か描いたら。」そう職員に促されて頑張っていた。早く終わった子どもたちは一刻も早く薄暗くなった外に提灯を掲げて見たくなったようだ。「ちょっとだけ外行きたい。」「まだ、描いている人がいるから待ってね。」そういうやりとりをしていると提灯作りが遅れている子の手伝いを始める子どもが現れた。崖下りでもそうだったが、手伝うという行動を自然に取れる児童が多いようだった。
社務所の様子:
いよいよ8時近くになり、外は真っ暗。子どもたちは帰り支度をすると手作り提灯に明かりを灯し、うれしそうに齋じいを先頭に外へ出ていった。畑の脇道は真っ暗で、提灯の明かりがきれいだった。昔話の狐の嫁入りが頭に浮かんだ。
子どもたちは興奮気味に提灯の明かりを見ながらでこぼこ道を歩いた。蛍のいる場所が近づくと齋じいが「明かり消すぞー。」明かりを消すと、それまでおしゃべりしていた子どもたちが一瞬静かになった。ふざけて誰かが明かりをつける。すると「蛍こないよ。」と注意する子もいた。そんなこんなしながら歩いていると「蛍だ!」その声に子どもたちは一斉に反応した。子どもたちは田んぼや木の枝に光る蛍を見つけ「いたいた。こっちだ」とうれしそうだった。「僕、初めて蛍飛んでるの見た。」とうれしそうに言う子が何人もいた。
子どもたちは森で遊び、勇気を出して崖を下り、提灯で夜道を照らして歩き、蛍を見て大満足の一日だったようだ。迎えのバスまで提灯を灯しながらうれしそうに歩いた。バスに乗ると子どもたちはいつまでも私たちに手を振ってくれた。
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