開催日時:2021年6月19日(土)14:00~20:30
場 所:坪沼八幡神社
参 加 者:新田児童館 児童20名(3年生9名、4年生6名、5年生1名、6年生4名)
職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)
活動内容詳細:
子どもたちは雨具を着て元気にバスから降りてきた。参加希望者が多く、倍率3倍を勝ち抜いた子どもたちだった。「こんにちは!」わくわく感が挨拶からも伝わってきた。
雨降りということで裏参道から境内に向かった。子どもたちの足取りは軽く、歩きにくい山道を元気よく登っていった。荷物を社務所と神楽殿に分かれて置いて戻ると早速、齋じいの説明が始まった。
話は神様や神社での挨拶の仕方などだ。これまでも何度かここでのワークショップを体験している子どももいたが静かに説明を聞いた。一人一人が神様に手を振って挨拶し、そのまま裏の林へ向かった。
「雨で濡れた葉っぱをどう思う?」と聞くと「面白い」「光ってる」という答え。意外な答えだったので別の子に「葉っぱ濡れてて気持ち悪くない?」と訪ねると「へーきだよ」。
林を抜けるとそのまま農園脇を抜け館跡まで歩いた。根添城の説明を聞いてから草に覆われた小高い場所にある「土地の神様」を見てから堀下りに挑戦した。土が濡れてはいたが全員がロープを頼りに下りた。
堀を抜け蛍の観察場所を確認し、提灯作りで使う細い竹を探した。竹は各自で切った。男子は切った竹を得意げに振り回しながら鎮守の杜へと向かった。お手製遊具(アスレチック)でしばらく遊び、16時過ぎには社務所、神楽殿に戻って着替えや手洗い、夕食の準備を行った。夕食から全員で社務所に集まった。
18時から提灯づくりをした。渡された提灯に模様や絵を描き、ライトをつけて日中取ってきた竹にぶら下げて提灯が完成した。ビニール袋をかけて濡れない工夫もした。
子どもたちは完成した提灯を手に外で齋じいから那須与一の話を聞いた。外はいよいよ暗さを増してきた。出発!雨もやんだ。子どもたちはドキドキしながら提灯の明かりを頼りに細い夜道を歩いた。
街灯はない。「肝試しみたい」そう言いながら楽しそうに女子が歩いて行った。
田んぼの上を蛍が飛んでいた。「いたいた!」「見つけた。」「こっちもいた。」子どもたちは夜空に蛍を見つけるたびに興奮した。8時が過ぎて帰る時刻が近づくにつれさらに蛍の数は増え、子どもたちは帰りたくないようだった。スマホを出して蛍を撮ろうとする子もいた。
昼の2時から8時過ぎまで目いっぱい遊んだ子どもたちは満足そうに提灯を灯しながら暗い畦道をバスの方へ歩いていった。
「おれはバスに乗ったらすぐ寝るぞ。」「おれも。」そんな話をしながら子どもたちは提灯の明かりとともに小さくなっていった。
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