児童館プロジェクト 平成27年度以降

12/12 坪沼八幡神社自然体験ワークショップ/新田児童館

12月12日(土)10:00~15:30実施
参加者:新田児童館 児童18名、職員4名
指導:齋正弘 サポート:SOAT藤原、渡邊、佐藤 SOATボランティア1名
活動内容詳細:
今年最後の坪沼八幡神社探検ワークショップとなった。参加者は2年生14名、3,4年生がそれぞれ2名ずつ、計4名となった。
これまでに参加したことのある子どもがほとんどだった。神社の石段までの行きすがら、周りに生えているひっつき虫(おなもみの実)を取って友達の上着につけたり、自分のズボンにつけたりして楽しんだ。

境内までの長い石段は段差が大きいので2年生にはつらいのだが黙々と登った。その様子は下から見上げるとせっせと行進するアリにも似ていた。

境内に着くとさっそく神楽殿と社務所に分かれて荷物を置き、探検の準備をした。

今回の探検では本殿の神様だけでなく、不動明王、龍神、弘法大師が祭られている不動宮三座と延命地蔵、薬師如来、三宝荒神が祭られている別宮三座にも挨拶をした。お正月が近いからか、それらの扉が開いていたのだ。子どもたちはかなりのパワーを授かったに違いない。

境内裏の山林を探検し、根添館の館跡へ向かった。途中の畑に仕掛けてある電気柵は毎回子どもの目を引くようで、必ず質問が出る。「これ触ったら死ぬの?」「いや、死なないけどイノシシが倒れるくらい痛いんだよ。イノシシが倒れるくらいだから小さい子どもの中には死ぬのもいるかな。」これで大抵の子どもはおとなしくなる。

館と近くに設置してある説明書を示しながら齋さんが面白そうに話をする。齋じいの話術にリピーターたちは耳を傾けた。説明の後は昔からあるお墓見学。石でできた小さなお宮だが、なんとなく古そうなので子どもたちはすごいものを見た気がする。そして空堀下りに挑戦した。

齋じいが「おまえたちくらいの子どもが掘ったんだ。」そう言いながら降り口の方へ歩き出すと、子どもたちは磁石に吸い寄せられるように齋じいの後をついて行った。子どもたちは細いロープを頼りに後ろ向きに堀の斜面を降りた。2年生ともなると怖がる子どもはほとんどいなかった。3,4年生はスリルを楽しんでいるようだった。

空堀下りを終えると今度は齋じい曰くトトロのトンネルへ向かった。そこは笹藪なのだが、両側からいい感じに倒れ、トンネルの雰囲気を出している場所だ。そのトンネルを往復すると今度は急な藪だらけの斜面を這い上がった。挫折する子どもは一人もいなかった。みんな頑張って斜面を登り藪の中からひょっこり顔を出した。

午前中の探検が終わると檜林まで歩き、児童館の子どもたちが3年掛けて作り上げたお手製アスレチックで遊んだ。新しくできたシーソーやなんとも表現しがたいオブジェが増えている。オブジェにはお手製はしごが掛けたあったのでさっそく登る子どもがいた。秘密基地に上がって遊んだり、一本橋を歩いたり。ターザンロープで遊ぶ子どももいた。木登り、ブランコ、綱登りで遊ぶ子どももいた。みんな思い思いの遊びをして楽しんだ。

昼食後はのこぎりや釘打ち体験が待っていた。

今回は創造意欲の高い子どもたちが多かった。「のこぎり貸してください。」「何に使うの。」「家を作るんです。」と2年の女子集団がやってきた。男子は齋じいと橋作りをしたり、はしご作りをしたり。

4,5人の2年男子は鬼滅ごっことかで、枯れ枝を拾っては刀にしていた。楽しいか、と声を掛けると「本気だから楽しい。」どの子もすっかり鬼滅の刃のヒーローになっていた。自然豊かな山は広く、適度に傾斜もあり、戦いの場としては雰囲気が最高だったに違いない。

日没が早いこともあり、2時過ぎには活動を止め、それぞれの昼食場所に戻って冷えた体をホットドリンクで温めた。その後、荷物をそれぞれまとめ、トイレを済ませ齋じいのところに集まった。

今年最後のワークショップが終わったことを告げ、子どもたちは裏参道から帰っていった。バスが発車するとどの子もニコニコ笑顔で手を振ってくれた。

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