児童館プロジェクト 平成27年度以降

12/5 坪沼八幡神社自然体験ワークショップ/榴岡児童館

12月5日(土)10:00~15:30実施
参加者:榴岡児童館 児童20名、職員4名
指導:齋 正弘 サポート:SOAT 藤原、渡邊、佐藤

活動内容詳細:
今回は1年生が13名、4年生が7名で全員男子という構成だった。背丈より高い枯れ草のジャンブルをものともせず、4年生が先頭を行った。私が急ぎ足で歩くとそれにしっかり付いてきた。4年生が先を急ぐものだから1年生も慌てて急いだ。1年生が前と後ろに分かれてしまったので、いったん待つ。そこからはゆっくりペースで歩いた。

神社の石段を見て1年生が「高い。」神様は高いところに住んでいるという解説をつけながら一緒に歩いた。昼食場所の神楽殿と社務所にそれぞれ荷物を置くように伝えたが、4年生ともなると動きが機敏だった。

齋じいの待つ拝殿前に1年生がやや遅れて集合した。全員が集まったところでいつもの神様のお話。初めて参加する子どもたちが真剣に話を聞いていた。何度か参加した子どもは自分も神様について説明したいのか、時々「それ、知っている」と、まるで合いの手のようにしゃべる。象の装飾について齋じいが「見たことがないのに話だけで作ったんだ」と言ってもそのすごさが伝わらない。1年生にはそこまで空想する力がないようだったが、きっと大きくなって気づく子どもが出るだろう。私たちの活動は子どもたちの頭と心にいろいろな種をまく活動なので、それでよいのだろう。

神社の裏山を歩いて根添城跡へ行った。畑は元こういうところだったと齋じいが説明しながら畑になる前の緑の草むらを歩いた。

館跡に着くと昔、子どもは重要な働き手だったこと、空濠は4年生くらいの子どもも掘ったことや掘った道具について説明を聞いた。昔の墓跡の説明を聞くと興味がわいたのか、教えられた場所へ駆け出す子どもたちがいた。まだまだ元気が残っている。
さて、壕下り、そして壕登り。1年生が臆することなくロープを頼りに後ろ向きに降りていった。

職員のかけ声がよかったのか、職員との信頼関係があるからなのかスムーズに降り、こちらとしては物足りなさを感じた。空濠を上るのもスムーズ。畑わきの途中の崖状の場所も藪をかき分け這い上がった。

街中の子どもとはいえ、ガッツがある。イノシシと同じ道を歩いている。やはり4年生ともなるとすごい。1年生が必死について行った。それもすごいことだ。

檜林に着くとアスレチックで少し遊び、早めの昼食となった。4年生は「学校では話をしてはいけない。○○先生はこうだ。」などと情報交換をしながら楽しい昼食タイムだった。

午後からはそれぞれ好きな遊びをした。アスレチックで遊ぶ子、ターザンロープ、シーソー、木登り。ノコギリを使いたい子はノコギリを、釘を打ちたい子は釘打ちをして楽しんだ。

「学校でも木を切ったことあるから」と言いながらも丸太切りに苦労した子もいた。教材の板を切るのと自然木を切るのは違うことを体験した。齋じいは滑車を利用して林の下の方に倒れている木を引き上げた。「引くぞー」と声をかけると6,7人集まった。「せーの」「せーの」ズルズルと長い木が引き上げられた。椅子を作りたいという4年生がいた。

桜の木の下に丸太の椅子作りに挑戦した。切り株と切り株の間に丸太を乗せて椅子にしようとしたが届かなかったので、少し手伝った。5寸釘を打って切り株と丸太を固定することになったが、丸太の方が太くて釘が届かないことがわかった。ドリルで丸太に穴を開けてそこから釘を打つというアイディアを伝え、穴開けに挑戦。ポンチという秘密兵器で釘を打つと言うことも伝えこれも挑戦。帰り際に自分たちが作った椅子に名前を書いて満足そうだった。「ン」とは読めない「ベソチ」「すわってください。」と続いていた。

「今日は楽しかった。」と口々に1年生が言っていたので「何が楽しかったの」と聞くと「歩いたこととアスレチックとターザンのロープと木を切ったことと…全部。」また来たいかと尋ねると「うん。でも抽選だからわかんない。」4年生は「5年生になっても来れるのかな。」と言っていた。

コロナ禍で子どもたちはいろいろ窮屈に生活しているのだろう。自然の中で自由に遊んだことで心をほぐすことができたのではないだろうか。

↑このページの先頭へ