児童館プロジェクト 平成27年度以降

10/10 坪沼八幡神社自然体験ワークショップ/榴岡児童館

10月10日(土)10:00~16:30実施
参加者:榴岡児童館 児童20名、職員4名
指導:齋 正弘 サポート:SOAT 藤原、渡邊、佐藤

活動内容詳細:
今年初めての坪沼八幡神社でのワークショップとなった。新型コロナウイルスの影響で活動自粛が続いていたが、ようやく実施可能となった。とはいえ、移動バス内での3蜜を避けるため、参加者を例年の半分近くに減らしての活動となった。

昨年まではバスから降りてあぜ道を歩いたが今年は歩く人がいないのか、大人の膝丈以上に草が繁茂していた。朝から雨も降っていたので草をかき分けて神社の階段を歩くことはしないで裏参道の山道を歩くことにした。雨具、長靴履きの子どもたちはなんとなく薄暗い山道を緊張しながら歩いた。途中でホコリタケがあったので教えると4,5人の男子が集まりキノコを踏みつけた。ほこりが出ると興奮して「もっと探そう」参道のあちこちを探し始めた。ホコリタケは発見できなかったが、そのほかのキノコを何種類か発見した。

神社に着くとさっそくビニール袋で雨具つくりをした。3密にならないよう、2年生とそれ以上の学年に活動場所を分け実施した。(今回1年生の参加は見送った。)子どもたちは渡された大きなビニール袋と格闘し、帽子と雨具の上下を作った。上級生はハサミの扱いがうまいのか、手際のよい子が多く、多くの子どもが模様をつけてオリジナリティを発揮した。2年生もなんとなく模様をつけファッションショーのまねをして、並んで社務所内を歩いたりした。その後、全員で雨降る坪沼神社周辺の道を歩いた。お手製の雨具で歩くのは楽しいようだった。

昼食を2カ所に分散して取った後はサツマイモ掘りだった。掘った芋をふかして食べることも活動内容にあったため、お世話になっている農家の佐藤さんがおきな竈(かまど)などを用意してくれた。佐藤さんが子どもたちの前でたった1本のマッチで杉の落ち葉などを燃やし薪に火をつけた。パチパチと音を立てて燃える杉の葉。そこに枯れた竹を乗せるとあっという間に火が大きくなった。すると自然に子どもたちが竈の前に集まった。秋の雨は冷たく、暖かな火を見るのはとても心地よいものだった。

1時30分からのサツマイモ掘りは素手で掘る体験をした。前日から降り続く雨に畑はドロドロ。子どもたちも素手で芋を掘るのだから着ている雨具はズブズブのドロドロ。農家さんからこっちの方にもあるよ、と言われると体を目一杯動かし土に埋まっている芋を探しまわる。その姿が楽しそうだった。

畑から戻った子どもたちは採りたての芋をふかして食べた。冷えた体に熱々のサツマイモがよほどおいしかったようで、「うめぇ」「マジうめぇ」という声をたくさん聞いた。雨の中の第1回活動だったが、子どもたちは思い思いの雨具を制作し、外を歩いて満足し、土と格闘しながらサツマイモを手に入れ、採りたての芋を口にした。

コロナ禍で多くの制約を受けながら生活する子どもたちにとって今回のワークショップは自然の中で自由な時間を満喫するよい機会となった。

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