開催日時:11月17日10:00~15:00
場 所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:成田児童クラブ児童 24名 職員5名
成田東児童クラブ児童 8名 職員5名
講師:齋正弘
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
今回が坪沼神社での今年最後の活動だった。
両児童クラブの子どもたちは去年からのリピーターも多く、バスから降りるときも、田道を歩くときも慣れたものだ。赤い橋を渡ると「あー。あの階段だぁ。」とちょっと意欲減退。私たちや児童クラブ職員から「頑張ろう!」、「若いんだから。元気,元気。」と声を掛けられていた。実際上り始めると、子どもたちは足取り軽くスイスイ長い神社の石段を上り始めた。若くない私たちは元気なく「わかってたけど、きついねぇ。」と子どもたちに聞かれないよう、小声でつぶやいたりしていた。
今日は坪沼農園の畑に作業をしに来た人だけではなく、猟友会の人や猟犬、生出市民センターの活動などもあり、神社周辺がなんとなく賑やかだった。それで齋さんは鎮守の森を歩くコースを少し変えて歩いた。数日前までの天気予報では怪しい空のはずが、いい感じに日が照り、活動日和となった。それに気をよくしたのか、齋さんが「よし、今日は谷を降りる!」と根添館の壕跡に子どもたちと移動した。小学校の1,2年生が多い中、冒険が始まった。
「このロープをしっかり握って降りるぞ。」まず齋さんが下へ降りて見せた。すると男子がワクワク顔で挑戦し始めた。小さくてもそこは男子で、勇気いっぱいズルズル滑りながら急斜面を降りていった。その姿に女子が負けまいと降り出した。そんなわけで、ほとんどの子どもたちが谷を降りきった。当然、降りたら上る。急斜面をロープにつかまって全員自力で這い上がった。この活動が子どもたちにはなかなか人気だったようで2度、3度と降りてくる子どもたちがいた。この活動が終わり、遠回りしてお手製アスレチックのあるヒノキ林に向かった。谷下りで疲れたのか、「ただ歩くだけだと疲れる。早く帰ってゴロンとしたい。」そう言っていた男子が、林につくと真っ先に木に登っていた。これだから子どもの言うことをすぐ信じてはいけないのだ、と勉強になった。
ヒノキ香る林ではノコギリで木や枝を切る子、釘打ちに熱中する子、丸太橋を渡って遊ぶ子、アスレチックに登って遊ぶ子など、色々だった。長い石段を登り、森を歩き、谷を下りそして上り、畑を遠回りにここまで歩いてきた低学年の子どもの体力には驚く。「疲れたんじゃない。」と優しく声を掛けると「へーき。」と一瞬で返された。
午後は白菜の収穫が待っていた。
農家さんが手入れをしてくれた畑で一人一人大きく育った白菜を収穫した。「白菜は好き?」「キュウリは好きだけど、煮る野菜は嫌い。」「じゃ、もらっちゃおうかな。」「だめ、ママに持って行くから。」「そうだよね。重いけど頑張って持って行こうね。」畑では農家さんに手伝ってもらって根を切った白菜の袋詰めに苦労した。どの子も重くて持ち上げるのが大変そうだった。スーパーで売っている白菜が実際にはこのように畑に成っていて、こんなに重いとは知らなかっただろう。頑張ってなんとか持ち上げたどの子の顔も皆笑顔だった。子どもたちは重い白菜を持ちながら帰りのバスまで歩いた。今日一番の苦労はこの場面だったかもしれない。
山裾に立つ家々と刈り取られた田んぼの様子を見たり、山を歩き、畑で格闘し、本当の土の匂いを感じ、釘を打ったり木を切ったり、丸太の上を歩いたり。青空を泳ぐ赤トンボを見つける子もいて、今年最後の坪沼探検はこの子たちと一緒にとても素敵な体験ができた素晴らしい一日となった。
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