開催日時:9月1日10:00~15:00
場 所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童23名 職員8名
講師:齋正弘
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
この日は、あいにくの天気だったが、幸運にも子どもたちが到着し、活動が開始されると雨は上がった。曇り空のおかげで厳しい暑さになることもなく活動を行うことが出来た。
雨があがったので川沿いの道を歩くことになった。子どもたちは気になるものは止まって観察したり、児童館職員やSOATスタッフとの会話を楽しみながらゆっくり歩いた。活動は恒例になりつつある階段上りから始まった。「今日も石段登るのかな。」「えー。」という声が何人かから出ると「もちろん登るでしょ。」と元気に意気込む姿もあった。「橋は渡りたいけど階段は嫌だな。」と石段到着までずっと話していた子も石段途中で休みながら、てっぺんまで到着した。
社務所に荷物を置き、ひと休憩の後、裏山歩きの準備をして齋さんの元へ集合した。齋さんからのお話を聞いてみんなで神様に挨拶をした後、林探検を開始した。連日の雨で草木がよく伸びていた為、何人かは渋々列について行ったが、いざ入ってからは林の体験を楽しんでいた。「何かの音がした気がする。」と周囲に耳を澄ませたり、「足元見てないと転んじゃいそう。」と真剣な顔で一歩一歩進む姿があった。林を抜けると「やったー。」「抜けたね。」と笑顔で喜んだ。
林を抜けて畑の間の道へと進むと「あのナスながーい。」「トマトいっぱいだ。」と畑の野菜を見て歓声を上げたり、水たまりではしゃいだりしながらの散策が続き、やがてお城(根添館)の跡地に到着した。ソバの花が一面に咲いた広場で、齋さんから当時の人がお城やお堀をどうやって作ったかという話を聞いた。「鉄がないから骨を使って掘ったんだよ。動物の肩の骨なんかを使ったんだ。」と近くにいた子どもの肩に触れると、子どもたちは自分の肩をつかんで骨の形を確認していた。
城跡からまた畑脇の道を進むとたくさんのコオロギが飛び跳ねると「コオロギだ。」と喜んだ。しかし子どもたちは虫が怖いのか、中々手を伸ばせないでいた。一匹のコオロギをひょいっと捕まえて子どもたちに見せてあげると、急に勇気が湧いたのか、先ほどとは違ってすぐにコオロギを捕まえることが出来た。捕まえて観察したらその場に放し、また少し進んでは別のコオロギを追いかけた。
ヒノキ林に到着すると、手作り遊具や木登りをして遊び始めた。
丸太渡りやブランコ、ロープ登りの他にも、カエルやバッタ探しに奮闘した。カエルは沢山見つかったが、生い茂る草地に逃げられて思ったようには捕まえられず「すごく速い。」「全然捕まらない。」と3,4人でいつまでも逃げた一匹を追いかけていた。「草むらに逃げられたら見失うね。」と言うと「そうだ、草むらじゃないほうに行くようにすればいいんだ。」「こっちから行くからみんなはそっちからきて。」と、友達同士で考えながら諦めずに頑張った。その甲斐あって、やっと一匹を捕まえる事に成功し、捕まえたことを嬉しそうに報告して回っていた。勿論捕まえたカエルは元の場所に戻し、午前の活動は終了した。
社務所に戻りお昼ごはんを食べ始めると急に雨が強くなりはじめた。
観察日記を断念するかと話しているとそのうち雨は弱まり、観察担当に立候補した子どもたちと「今日はラッキーだね。」と笑いあった。
田んぼと畑にそれぞれ3人の子どもたちとSOATスタッフが向かい、よく育ったお米や畑一面に広がったサツマイモの葉っぱを描くのに苦労しながらも時間をかけて、丁寧に観察日記を書き終えることが出来た。
午後は14時から大根の種まきの活動があったが、それまでの時間ヒノキ林で再度活動を行った。男の子グループが自分たちの基地を作ると一致団結して枝を集めだすと、齋さんがはじめの基礎を手伝ってくれた。やり方を覚えた子どもたちは走り回って材料を集め、3人程が入れる”男子の基地”が出来上がった。時間がない中、力を合わせて基地を完成させ、男の子グループは大満足の様子だった。
大根の種まきの時間になると、あいにく雨脚が強くなり始めた。みんなで列になって畑に行き、農家さんと一緒に全員が種まきを順番に行った。雨の中の作業になってしまったが、こどもたちはしっかり種まきをしてこの日の活動は終了した。
帰り道も雨が降っていたが、全員雨合羽を持参していたので、無事にバスまでの道を歩いて行った。
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