開催日時:7月21日10:00~15:30
場 所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童25名 職員4名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
連日の30度越えという厳しい暑さの中での活動となったため、この日はいつもの川沿いの道ではなく、日陰の多い裏参道から境内へと向かった。
バスで到着したばかりだというのに参道の坂道を歩きながら「もうつかれた」「もう歩きたくない」と言う子もいたが、周りの植物や虫の話をすると、その暗い気持ちがすぐにどこかへ消えたようで、植物の話に盛り上がっていた。坂道の終わりが見えると「もうすこしだ」と足取りは軽くなり、境内に齋さんを見つけると「さいじいだ、さいじいだ」とみんな喜んでいた。
社務所に到着し、タオル・水筒・帽子を携え、まずはみんなで神様へ挨拶をして、その後自然体験へ出発した。
暑い中での活動だったため、自然体験も日陰の多いヒノキ林で行われた。子どもたちの何人かは木のステージを見つけ、さっそく登って丸太渡りを始めた。しばらくして齋さんが木のステージを修正することを話すと、登っていた子どもたちや周りで見ていた子どもたちが我こそはと齋さんの助手となり、折れ曲がった釘を抜いたり、打ち直したり、修正作業がはじまった。別の場所では蛙や虫探しに熱中する子供達がいた。
中でも大盛り上がりだったのは、蝉が脱皮をして成虫になろうとしている姿を発見した時だった。木の周りに集まった子どもたちは「全然出てこない」「まだかなー」などと言いながら、木にとまっている蝉をじっと観察していた。「出てきたら捕まえたい」と言った子に対し他の子が「やっと出てきたのにそんなことしちゃ駄目だよ」と話したり、また別の子が「蝉はずっと長い間土にいて出てきてもすぐ死んじゃうんだよ」と捕まえたがっていた子に教えてあげたりした。齋さんの手伝い以外にもノコギリで木を切る子や釘打ちの練習をする子もおり、それぞれが自由にヒノキ林での自然体験を楽しんだ。社務所でお昼ごはんをみんなで食べた後、しばらくは昼寝をしてもいいよと話したが、元気な子どもたちはうだるような暑さをまったく気にする様子もなく、「まだ行かないの」「早く行こうよ」と午後の活動にも意欲満点で臨んでいた。
午後もヒノキ林で引き続き活動を行った。日陰が多いといっても気温が高く、子どもたち自身まめに水分をとっていたが、子どもたちをよく知る児童館の方が普段の様子をしっかり観察し、個々に合わせた配慮をしてくれたこともあり、最後まで自然体験を満喫し無事に帰路へ着くことができた。
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