児童館プロジェクト 平成27年度以降

H30年度児童館協働プロジェクト・訪問新聞WS/6月29日成田小学校児童クラブ

開催日時:6月29日14:00~16:00
場  所:成田小学校児童クラブ
参加者数:児童48名 職員5名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、佐藤晴香、西村優衣子

活動内容詳細:
当日は晴天に恵まれ、室内だけの活動ではもったいないということで、外で活動する為のタープ(日よけの屋根)を新聞紙で作るという目標を立てて開催された。
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子どもたちと一緒にテーブルを片付け、部屋の真ん中で齋さんが今日の目標を子どもたちに説明した。新聞紙を床に並べてセロテープで繋げていく手順を説明すると、子どもたちはすぐに駆けだして新聞紙とセロテープを手に取り、部屋の中央からどんどん新聞紙を広げていった。うまくセロテープが張れない子に「こうするといいよ。」と子どもたち同士がお手本を見せあって一緒にやる姿や新聞紙を広げる場所や向きを考えて助言する姿などがあった。
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上の学年の数名が齋さんから柱にするための丈夫な棒を作ってほしいと言われ、新聞紙で丈夫にするにはどうすればいいか真剣な表情で試行錯誤していた。長方形の新聞紙を隙間なく埋める為に向きや大きさを工夫して上手に繋げ、しばらくすると床一面を覆うほどの大きさに達した。「いったん持ち上げてみるから全員で新聞を持って。」と齋さんが言うと、子どもたちは新聞紙から降りて部屋の周りに並び、齋さんの掛け声で一斉に持ち上げた。1枚だけで繋げてた新聞紙は、繋ぎが弱い部分からすぐに破けてしまったり、持ち上げた反動で壊れてしまったが、みんな手を伸ばし一生懸命支えていた。
齋さんが新聞紙の真ん中までくぐって柱を立てると、支えが出来たことで子どもたちは手を放し、一斉に新聞紙の下にもぐっていった。真ん中が高くなったことで、全体はテントのようになり、そのテントの中で子どもたちは大はしゃぎだった。破けた穴から顔や手を出したり、床で寝転んだり笑い声は絶えず、児童クラブ職員も子どもたちのはしゃぎ様には驚いたようだった。
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テントはすぐに壊れてしまったが、そのまま破けた新聞紙をたくさん集めて埋もれて遊んだり、杖やボールを作ったりした。ちぎる大きさで触り心地が変わったり、破れる音、触った時のガサガサする音が子どもたちの五感を刺激していたように思った。部屋の中央で齋さんと何人かの女の子たちが沢山の新聞紙を細かく裂いてふわふわにしていた。齋さんの声掛けで裂いた新聞紙を持ち上げ、掛け声とともに上へ放り投げると、ふわふわの新聞紙は空中で広がりながら床に落ちた。それを見て周りの子どもたちからも歓声が上がり、今度は何人かが床に寝っ転がり、また掛け声とともに新聞紙を放り上げた。上から降り注ぐ新聞紙に、寝っ転がっていた子どもたちは大きな笑い声を上げて喜んだ。
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両手で抱えるほどの量であっても軽い新聞紙は、最後の片付けでも効果を発揮していた。沢山集めてぎゅっと抱えながら楽しげに袋に詰める姿や、袋いっぱいの新聞紙に足を入れてみたりして最後の最後まで楽しんだようだった。
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新聞紙とセロテープというシンプルな材料だけでも、子どもたちは全身を使って楽しむことが出来る。
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新聞紙だけで何を作るのかどうやって作るのか、それによって子どもたちの個性や趣向を観察することも出来た。

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