令和6年度 SOAT×児童館協働プロジェクト 6/22 新田児童館「坪沼自然体験ワークショップ/蛍観察」開催

開催日時:2024年6月22日(土)14:30~20:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:新田児童館児童20名(3、4、5年生)職員6名
講師:齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
サポート:SOAT3名

活動内容詳細:
子どもたちはバスから元気よく挨拶をしながら降りてきた。快晴、30度越えの厳しい天候ではあったが子どもたちは虫を探したり草笛を吹いたりしながら神社の石段へ向かった。

子どもたちは神社の神様へ挨拶を済ませると鎮守の森を抜け根添城跡に向かった。鎮守の森では草の中にしゃがむよう齋じいから声がけがあった。子どもたちはイノシシの目線を体験した。

根添城跡では大昔の戦の説明後、空堀を下り田んぼの畦道を歩いた。

脇道から檜林に向かい、そこで夕飯まで遊んだ。切り倒した檜の幹を運び、子どもたちはノコギリ活動。

まずは枝払いを行った。齋じいはノコギリの使い方を説明し、その話を聞いた子どもたちにノコギリを最初に使わせた。ブランコやターザンロープ、シーソーで遊ぶ子どもたちもいた。

あっという間に夕食の時間となった。「SOATはやっぱり楽しい」そんな声を残しながら子どもたちはそれぞれ夕食に向かった。
夕食後は神楽殿にいた子どもたちが社務所に集まり金魚ねぶた制作のワークショップを行った。

職員も制作体験ということで作り方を覚えながら子どもの質問にも答えていた。制作を終えると子どもたちは暗くした部屋の中で金魚ねぶたに明かりを灯して大喜びだった。

作るのが大変だった分、余計にうれしかったようだ。「おぉ、すげぇ。」「うわ、きれい。」「写真撮って。」など歓声や感動の声があちらこちらから聞こえてきた。

子どもたちは金魚ねぶたを手に持ち、駐車場で待っている齋じいのところに集まった。齋じいの話を聞き終わると子どもたちはねぶたの明かりを頼りに街頭のない畑の暗闇へと消えていった。

夜道を歩くのは初めての経験だったのだろう。子どもの緊張感が伝わってきた。蛍観察の場所に着く手前から何匹か蛍が現れた。「いた!ほらほら。」と興奮する子どもや「きれい。」「手に止まんないかな。」目の前を飛び交う蛍にどの子も感動していた。

夜までの活動だったので疲れが出る子どももいたが蛍の光を見て元気を取り戻したのではないだろうか。

帰りの足取りは軽く、金魚ねぶたの明かりと共にバスへと帰って行った。

令和6年度 いしのまき雄勝6/17~18 アートワークショップ「マイグラスつくり」開催

令和6年6月17日(月) 13:00-15:00 小島集会所 参加者9名
令和6年6月18日(火) 10:00-12:00 荒集会所 参加者18名
令和6年6月18日(火) 13:30-15:30 雄勝硯伝統産業会館 13名

講師:後藤洋一(造形家)
協力:社会福祉法人石巻市社会福祉協議会雄勝支所

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

活動
造形家の後藤洋一先生による「マイグラスつくり」を開催しました。

小島集会所

荒集会所

雄勝硯伝統産業会館

今年度初の開催となった今回は、どの会場からも「今年も待ってたよ」「来てくれてありがとう」と、たくさんの声をかけていただきました。参加者同士からは「久しぶりだね」「(SOATの)ものつくりはみんな来るからね」との会話も聞かれました。これらの声に、この事業が地域にとって「待ち遠しいもの」であること、ものつくりが地域内交流を促進する一助になっていることを感じました。私たちにとって喜びを感じると同時に、改めて気持ちの引き締まる活動となりました。
今年度もよろしくお願いいたします。

<アンケートから>
・世界に一つだけのマイグラスができ大変満足です
・初めての手仕事、楽しかったです
・大勢の方との触れ合いも思い出の一日です
・いつもありがとうございます
・少し難しかったけど楽しくできました
・はじめての体験ですごーく楽しかったです。子供たちに早速写真を送りました。
・またお願いします。楽しみにしています など

以上

令和6年度 SOAT×児童館協働プロジェクト 6/20 新田児童館「訪問ワークショップ/砂場遊び」開催

開催日時:2024年6月20日(木)10:00~12:00
場  所:新田児童館 館庭
参 加 者:新田児童館自由来館幼児・保護者11組 職員3名
講師:齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
サポート:SOAT2名

活動内容詳細:
快晴のなか、タープの設置から活動が始まった。その様子を見て興味を示す幼児もいた。

活動前に児童館の館庭脇に大きなタライを2つ並べ水を入れておいた。活動がなんとなく始まると、こどもたちは砂遊びより水遊びに興味が湧いたようで、じょうろやひしゃくなどで水遊びを始めた。

齋じいが館庭に川を作り、そこにこどもたちがタライの水をくんで流すという活動を行った。

水遊びが好きなこどもは自由に好きなことを続け、川作りに気づいた子どもは川に水を流し、母親と砂遊びをしたいこどもはそういうことをやって楽しんだ。

裸足で砂の感触や泥水の感触を初めて体験する幼児もいた。顔の表情からこどもが何かすごいことをしている、と感じていることが読み取れた。

1歳児の中には水の流れをじっと見つめるだけで足を入れようとしないこどももいたが時間の経過とともに勇気を出して足を入れ、遊ぶことができた。

こどもの多くが初めての体験に戸惑いながら水遊び、砂遊びに挑戦し、水や砂に慣れ、楽しさを感じ取ることができたようだ。

活動の終了時間が来ると「やだ」という2歳児もいた。砂のざらついた感触や泥水、足下を流れる水の感触などの「感覚遊び」や「感触遊び」は幼児の心や大脳の発達に重要な働きをする。今回の初めての体験が幼児にはよい体験になったものと思う。

令和6年度 SOAT×児童館協働プロジェクト 6/15 榴岡児童館「坪沼自然体験ワークショップ/蛍観察」開催

開催日時:2024年6月15日(土)14:30~20:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:榴岡児童館 児童18名(2、3、4、5年生)職員5名/見守り隊5名
講師:齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
サポート:SOAT2名

活動内容詳細:
今回は蛍の観察会を実施するため、活動開始時間が午後からとなった。
バスから降りた子どもたちは夜の活動を心待ちにしているようだった。畦道ではシマヘビがいた。この日はさらにアオダイショウにも出会った。もちろんさっさとヘビは逃げたが、見たいという男子が結構いた。赤い橋のかかる沼の水面を泳いでいた。目撃した子どもたちは驚いたり、興奮したり。スタートからすごい体験をすることができた。

神社の石段を上がると探検準備を済ませて齋じいのところに集まった。

2年生~5年生までいたのだが、パワフルだったのは3年生だけのようだった。いつもの通り子どもたちと神様に挨拶を済ませると鎮守の森から根添城跡へ向かった。戦いの説明を行い、土地の神様を見学し、空堀を下りた。

檜林ではノコギリで枝払いをして切った太い枝を片付けたり、ターザンロープやブランコ、シーソーで遊んだ。

夕飯を食べ終わると全員社務所に集まり、蛍観察に向けて提灯作りを行った。今年の提灯は金魚ねぶた作りを行った。

細かなパーツがあり、両面テープや糊、ハサミを使うなど完成までいろいろ大変だったようだが、その分暗闇に光る金魚を見て感動したようだ。

「うわぁ、きれい。」「おー、すっげぇ。」そういう声があちこちから聞こえてきた。
真っ暗闇を歩くという経験のない子どもたちは怖がったり、うれしがったり。「おれ、テンションあがる。」だったようだ。金魚ねぶたに時間が取られたが、蛍の観察にはよかった。

予定より遅くでかけたため、数多くの蛍を見ることができた。田んぼや用水路の上を光を放ちながら飛び交い、大きな木にもたくさんの点滅が見えた。齋じいがクリスマスツリーみたいだ、といっていた気持ちが子どもたちにも理解できたようだ。

予定の時刻を過ぎたところで子どもたちはその場からバスに移動した。

今日の活動は盛りだくさんだったからか、「おれ、今日バスに行ったらすぐ寝るから」と友だちに宣言した子どももいた。目一杯体を動かし、楽しい活動や感動する体験など、子どもたちはたくさんの思い出を作ったに違いない。

令和6年度 6/14 福島県富岡町 アートワークショップ「レザーのレターフォルダーつくり」

令和6年6月14日(金)10:00-12:00
実施場所:富岡町総合福祉センター
参加者:13名
協力:社会福祉法人富岡町社会福祉協議会、株式会社アクタス(レザー材料提供)

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

活動
今回は「レザーのレターフォルダーつくり」を開催しました。

デザインを選ぶ、色合わせを考える、普段使いなれないレザー専用の道具に挑戦するなど、刺激の多いにぎやかなアートワークショップとなりました。

ご参加くださりありがとうございました。

<アンケートより>
・指導を受けながら楽しく製作できました
・(作品は)大事な書類入れに使います
・細かな作業は大変だったが頭の体操になった
・またやりたいです など

令和6年度 6/13 福島県富岡町 お手伝いボランティア「ものつくりアートワークショップ事前準備」

令和6年6月13日(木)13:00-15:00
実施場所:富岡町総合福祉センター
参加者:7名
協力:社会福祉法人富岡町社会福祉協議会、富岡町ボランティアセンター、株式会社アクタス(レザー材料提供)

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

活動
今回のお手伝いボランティアでは2つの活動を行いました。

①7月に開催予定の放課後児童クラブとのコラボレーションの進め方、サポート方法の確認

②11月に開催予定の体験ワークショップの事前準備として試作をし、工程の確認と参加者へのサポート方法について話し合い

1つ1つみんなで意見を出し合い、合意し実行していく時間はとても大切なことだと改めて感じました。

お手伝いボランティアの皆さんありがとうございました。

令和6年度 SOAT×児童館協働プロジェクト 6/8 榴岡童館「坪沼自然体験ワークショップ/枝豆の播種」開催

開催日時:2024年6月8日(土)10:00~16:00
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:榴岡児童館 児童18名(3年生)、職員4名
講師:齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
虎尾裕(宮城教育大学名誉教授)
サポート:SOAT2名

活動内容詳細:
今回の参加児童は全員3年生だった。バスから降りるなり「オタマジャクシいた。捕ってもいい?」と聞かれた。魚を見つけたといって橋から動かない子どもがいたり、草をかき分けて虫を探す子どもたちがいたりと神社の石段にたどり着く前に自然体験を十分行ったように思えた。

探検準備をすると齋じいのいる境内に集まった。齋じいが神社について話し、鎮守の森を抜け、畑の脇を通り、根添城跡の説明をした。

空堀下りでは木にロープを結ぶが、男子が一斉に結ぼうとしたため、あわやロープの両端を木に結びそうになった。とにかく元気がよくて早合点する子どもたちだった。

空堀を下りると田んぼに出て、畦道を歩いた。途中の道でヘビイチゴや木イチゴを見つけ採取する子どももいた。木イチゴを友達と分けて食べる姿も見られた。

昼食後、1時からの枝豆播種の播種は4つのグループに分かれて行った。農家さんが播種の注意点を話し、グループに分かれた子どもたちは素手で土を掘り、水色の種をまいて土をかぶせた。

子どもたちはお礼の挨拶を終えると足早に檜林に向かった。
林の仲は風が通り気持ちよかった。子どもたちは齋じいのノコギリの説明を聞いてから木を切った。

齋じいと一緒に青だけを切る子どももいた。木々が込み入った場所では切った竹を運ぶのに切り口を先頭に運ぶというコツを子どもたちは知らないので苦労していた。

ノコギリに興味のない子はシーソーやターザンロープ、ブランコなどで遊んだり、トラちゃんと一緒に小枝の皮をノミで削って遊んだりした。

太い切り株を一人で頑張って切った子どももいればお土産用の檜の輪切り作りに精を出す子どももいた。何かに挑戦したがる子どもたちがたくさんいたのが面白かった。

活動中あちらこちらから「楽しい」「やったー」「いっしょにやろう」など、子どもたち一人一人がとても満足していたことがわかった。

令和6年度 いしのまき雄勝6/6 お手伝いボランティア/キックオフ・学びワークショップ開催

令和6年6月6日(木) 13:30-15:00
実施場所:雄勝公民館
参加者:9名
協力:社会福祉法人石巻市社会福祉協議会雄勝支所、株式会社アクタス(レザーサンプル端材提供)

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

活動
令和6年度「お手伝いボランティア」のキックオフと「学びのワークショップ」と称した試作品つくりを行いました。

キックオフでは活動提案と合意形成、スケジュールつくりを行いました。

学びワークショップでは来年2月に開催予定のオールおがつアートワークショップに向け、体験コーナーの試作品を作り、素材や製作工程について話し合いを行いました。

今年も一年間よろしくおねがいいたします。
以上

令和6年度 SOAT×児童館協働プロジェクト 6/1 新田童館「坪沼自然体験ワークショップ」開催

開催日時:2024年6月1日(土)10:00~15:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:新田児童館 児童14名(2、3、4年生)職員5名
講師:齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
虎尾裕(宮城教育大学名誉教授)
サポート:SOAT2名

活動内容詳細:
バスが到着すると探検ワークショップをわくわくして待っていたのが顔の表情からわかった。
今回の子どもたちの中には虫好きが結構いて、途中の草についている虫を探しながら歩いた。アザミの花にいたハナムグリを捕まえて渡したところ数人の子どもが「虫が動いた」といって喜んでいた。

草むらを歩きながら変な匂いがする、という女子もいた。このように自然に親しむ子どもの様子を見るのは久しぶりだった。

以前もワークショップに参加したことのある子どもが100段以上ある神社の石段を見て地獄の階段だ、と叫んだ。かなりテンションが上がったようだった。一気に上まで登ると社務所で探検の準備をして齋じいの待つ境内に集まった。

齋じいはいつものように話を始めたが、子どもたちは真剣に話を聞いていた。

鎮守の森に入ると齋じいは突然しゃがみ込んだ。子どもたちもしゃがむと「いいか。イノシシにはこういうふうに森が見えているんだ。」と説明した。視点の高さが違うだけで見える世界が違うということを子どもたちは体験したようだ。

鎮守の森を抜け、サツマイモを植えた畑を通って根添城跡の説明、空堀下りを行った。桑の大木にロープを結び、ぬるりとした急坂を子どもたちは慎重に下りていった。今回は小雨が降っていたため、田んぼの方には抜けずに空堀の別の所から上がって戻った。

昼食後は雨もほとんど上がり、活動のメインは齋じいは櫓や一本橋、シーソーの修理、トラちゃんは檜の小枝で工作に子どもたちは自然と別れた。

ブランコやターザンロープでの遊びの方が面白いと感じた子どもたちはそういう遊びに熱中した。齋じいのノコギリの説明を子どもたちは真剣に聞いてから作業を始めた。

朽ちかけた一本橋の切断や左右のバランスが悪いシーソーの修理、さびた五寸釘を抜くなど、子どもたちはヘトヘトになりながらも楽しそうに取り組んだ。

活動終了予後着替えなどを済ませ、子どもたちは齋じいに挨拶を済ませると「楽しかった」「また来たい」など友達と話しながら古参道を歩き元気にバスまで帰って行った。