令和6年度 SOAT×児童館協働プロジェクト 5/18榴岡児童館「坪沼自然体験ワークショップ」開催

開催日時:2024年5月18日(土)10:00~15:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:榴岡児童館 児童8名(4、5、6年生)職員3名
講 師 :齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
虎尾裕(宮城教育大学名誉教授)
サポート:SOAT2名

活動内容詳細:
マイクロバスから元気に子どもたちが降りてきた。中・高学年の集団なので動きがよい。初めて参加は2名だった。

石段を一気に登ると神楽殿に荷物を置いて探検準備を機敏に済ませ、齋じいの待つところへ向かった。

齋じいはいつもの通り神社の説明をした。何度か同じ話を聞いているはずだが、ふざけたりすることなく、しっかりと聞いていた。

空堀下りでは桑の木にロープを結ぶが、低学年の子どもと違ってどの子も危なくない位置に足を出してやっていた。自分の身を守るのは自分、という安全に対する考え方ができていたのには感心した。

午後からはトラちゃんの檜の枝を使った作品作りと齋じいの櫓作り、シーソーやブランコ、ターザンロープなどの遊びを体験した。

櫓作りでは使わなくなった太い丸太を初めて参加した女子が一人で切ったり、

枝での作品作りではノミを使った皮むきに挑戦したり、
切った丸い檜にキリで穴を開けたり、枝を使って作品作りをしたり、

怖いと尻込みしていた子どもがターザンロープができるようになったり、ノコギリを上手に使って枝の皮をむき、檜の香りに思わず「癒やされるぅ。」と言う子どもがいたり。

今回のワークショップではいろいろな場面で子どもたちが満足する様子を見ることができた。また、森のあちらこちらで「楽しい」という言葉が聞かれた。

齋じいの「今日は楽しかったね。では、さようなら。」という挨拶を聞いて子どもたちは古参道を楽しそうに友達と話をしながら下っていった。

令和6年度 SOAT×児童館協働プロジェクト 5/11新田児童館「坪沼自然体験ワークショップ/サツマイモの苗植え」開催

開催日時:2024年5月11日(土)10:00~15:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:新田児童館 児童11名(3、4、5年生)職員5名
講 師 :齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
     虎尾裕(宮城教育大学名誉教授)
サポート:SOAT3名

活動内容詳細:
今年第1回目の坪沼八幡神社探検ワークショップを実施した。
初めて参加という子どもはほとんどいなかったためか目的の神社の石段まで周りに気を取られることなくスピーディに歩いた。

午前中は齋じいから坪沼八幡神社の話を聞き、裏手の森探検を行った。多くの児童が齋じいの話に耳を傾けていたのはよかった。

その後畑に行き、サツマイモの苗植え(80本)を行った。農家の佐藤さんが苗(茎)の植え方を説明し、子どもたちはそれに従い竹の棒を地面に刺して開いた穴に茎を入れていった。畑の土は歩くと土ぼこりが立つほど乾燥していたが子どもたちは素手で畑の土の感触を楽しんだ。

植え付け作業が終わると子どもたちは根添城跡に移動し地元の神様と八幡神社の話を聞いてから空堀下りに挑戦した。ロープを桑の木に縛る姿を見て成長ぶりを感じた。

空堀を下りる様子も4、5年生には余裕を感じた。空堀を歩いているとガサガサという音を聞いた男子がイノシシがいたと興奮して話してくれた。おそらく音の正体は私も出会ったキジだろうと思ったが言わないでおいた。山を下りると、水を張ったばかりの田んぼが見えた。

畦道を歩きトトロの道に着くと子どもたちは楽しそうに藪の斜面を這い上がった。この日は暑かったので木陰で水分補給して社務所にお昼を食べに向かった。

午後は齋じいが事前に切ってあった檜の枝切りの声がけをした。子どもたちはノコギリで切り方を工夫しながら太い枝に挑戦した。

虎ちゃん(虎尾先生)は切った枝などを使って創作を指導した。ノミの使い方を教えてもらった子どもたちは小枝の皮むきに挑戦したり、穴を開けた部分にひもを通したり、ぐるぐる巻いたりしてオリジナル作品作りに挑戦した。

そのほかの子どもたちは自分がやりたい遊びを見つけて遊んだ。ターザンロープではターザンのごとく大声を張り上げながら遊ぶ子どもたち。シーソーで遊ぶ子どもやブランコで遊ぶ子ども、青だけを切って釣り竿作りを始める子どもなど、やりたいことを自分で考えて遊んだ。

はしごが作りたいと思った子どもはどうやったら作れるか、SOAT職員からヒントをもらいながら作り始めた。

社務所に戻った子どもたちは手際よく帰りの支度を済ませ齋じいの待つ境内へと向かった。齋じいが「今日は楽しかったね。」と挨拶し、子どもたちは旧参道からマイクロバスの待つ場所まで移動した。

子どもたちは体力があるようで最後まで元気だった。

令和6年度 SOAT×児童館協働プロジェクト 5/7新田児童館「訪問ワークショップ/職員研修・齋さんの講座」開催

日時:2024年5月7日(火) 10:30~12:00
場所:新田児童館/集会所
参加者:新田児童館児童職員 19名
講師:齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
サポート:SOAT2名

活動内容詳細:
新田児童館からSOATへ事前に伝えられた質問事項に対して講師の齋さんに話しをもらうという形式で実施した。

齋さんの話の概要は以下の通り。
・児童館の職員という理想の形があり、それに近づこうとする人が多くなったような気がす  るが、人はそれぞれ別に生きる方が良いのではないか。今の教育では皆が同じ方向を向くのが良いという教育をしている。
・美術と図工はイコールではない。図工は絵を描いたりものを作ったりするが、美術は哲学的なもので、絵を描いたりすることではない。

・日本の博物館は「勉強」をしてしまうように作られている。イギリスの戦争博物館(Imperial War Museums)に行くと地下の防空壕にぎゅうぎゅう詰めにされ砲弾の爆発音がリアルに聞こえる。体験によって学ぶ博物館と知識の展示による博物館の違いがある。

・1981年当時43都道府県がすでに美術館を保有していた状況で宮城県も美術館を建てたが展示する作品の収集に苦慮した。最初に収集できたのがカンディンスキー(Wassily Kandinsky:抽象絵画の創始者)だった。ある意味、抽象絵画から教育をスタートできる。

・子ども達と活動を始めるには何もしないこと。部屋の隅にじっとしていると寄ってくる子どもがいる。子どもたちを「集めて」何かするのではなく、子どもたちが「集まる」という状況を作ることから始める。

・遊びでも何でもそれをやるのは子どもたちであって大人ではない。遊ばせたいと大人が思うのではなくて子どもが遊びたいと思うこと。それが本来のワークショップ。何かをさせたいと思うのではなく、何かをやりたいと思ったら、その行動をコントロールしたり支援したりすれば良い。

・最近出てくる言葉にファシリテーターというのがあるがあれは太鼓持ちと同じ役割だ。相手がやりたいことをまとめたり、発展させたりしてやる働きを持った人だ。ワークショップに関わる大人も太鼓持ちであれば良い。
・遊びを提案しても拒否して遊ぼうとしない子どもへの対応は大人が特に気にせず何もしないことだ。大人がイメージする「遊び」と今目の前にいる子どもの中にある「遊び」は違う。例を出せば、赤ん坊は天井を見ているだけにみえても、それが遊びになっている。
・子どもたちと活動するときに一番気にかけていることは「生き延びる」ことだ。けがをするのは痛いだけ。なのであまり気にはしない。

令和6年度 5/10 福島県富岡町 アートワークショップ「マイグラスつくり」

令和6年5月10日(金)10:00-12:00
実施場所:富岡町総合福祉センター
参加者:13名
講師:後藤洋一(造形家)
協力:社会福祉法人富岡町社会福祉協議会

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

活動
造形家の後藤洋一先生による「マイグラスつくり」を開催しました。

好きなデザインの型紙を選んでアートナイフで柄を切り出す作業では「難しいね、もっと簡単な柄にすればよかった!」との声も聞かれ心配しました。

しかしサンドブラストという手法で柄が彫られると「素敵にできた!」「来年は対になる柄でつくろう!」と、みなさんの笑顔が見られ安心しました。

ご参加くださりありがとうございました。

<アンケートより>
・丁寧に教えてもらい楽しくできた
・カットが難しかったです。でも楽しかったです。またおねがいします。
・意外と?上手にできました。
・ものつくりは楽しく、話が弾むのが嬉しかった など

令和6年度 5/9 福島県富岡町 お手伝いボランティア「SOATコラボレーションアートワークショップ事前準備」

令和6年5月9日(木)13:00-15:00
実施場所:富岡町総合福祉センター
参加者:4名
協力:社会福祉法人富岡町社会福祉協議会、富岡町ボランティアセンター

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

活動
富岡町ボランティアセンター「お手伝いボランティア」のみなさんに、7月に予定しているコラボレーションアートワークショップ(世代間交流事業)の事前準備をお願いしました。

今回はサポートに必要な経験の習得を中心に行い、パーツつくりはみなさんでお話し合いをし、パーツを割り振り期日までに作って持ち寄ることになりました。

なお、5月25日にはメンバー主体で開催を予定しているワークショップの準備を行うそうです。

2024・SOAT のアートワークショップ「ビー玉コロコロ☆木の迷路を作ろう!」開催

開催日時:2024年5月5日(日)11:00~16:00
開催場所:TBCハウジングステーション仙台駅東口
参加者:20名
指導:はまちひろ(造形作家)
サポート:SOAT

木材を使って、ビー玉を転がして遊べる迷路のおもちゃ作りを開催しました。

木材は丸や四角、木の実や木製スプーンなどいろいろな種類があり、形をうまく活かしながら迷路になるように組み合わせていきます。スタートとゴールの場所を決め、「どうやったら道になるかな?」「ビー玉は通れるかな?」と一緒に考えながら迷路を作りました。

作品が完成すると「できたよ!」と笑顔で力作を見せてくれ、こだわった部分の解説もしてくれました。

参加者からの感想
「満喫した。」「考えながら作って楽しかった。」「よくできたと思う。」など。