令和4年度6/17 福島県富岡町・ものつくりアートワークショップ「レザーのドリンクホルダーつくり」開催

令和4年6月17日(金)13:30~15:30
実施場所:富岡町社会福祉協議会 小ホール
参加者:住民 名
富岡町社会福祉協議会職員/2名
講師:藤原久美子(美術・造形作家)/SOAT 高橋
協力:株式会社アクタス

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

今回は、レザーの端材を使ってドリンクホルダーを作りました。昨年も実施し大人気だったワークショップです。閉じこもりがちな日々ですが、外に出かける装いの楽しみになったらいいなという想いで開催しました。

昨年度はボンドを使って制作しましたが、今年はちょっとプロ仕様。カシメというレザー細工などに使う金具を金槌で留めて仕上げていきます。普段使う事のない金槌ですが、社協職員さんのサポートもいただきながら、怪我無く作業を進めることができました。

最後の仕上げは飾り付けです。魚やお花など型抜きされたレザーを貼り付けていきます。
「これを下げて散歩に出たらかっこいいね!」「父ちゃんにあげよう!」など、ドリンクホルダーをどう使おうか?みなさん笑顔でお話をされながら作りました。

ご参加くださりありがとうございました。

2022年度SOAT×児童館協働プロジェクト7/25新田児童館訪問「ひみつの部屋を作ろう!」

7月25日(月)14:00~16:30
参加者:新田児童館 児童41名 職員2名
場所:新田小学校2階 サテライト室
講師/サポート:SOAT3名

活動内容詳細:
児童館について打ち合わせを行ったところ41名が参加予定。コロナ感染対策として参加人数を30名以内と決めていたが、今年の夏休みは例年になく利用希望者が多いというのが理由だった。急遽、SOAT内で打ち合わせを行い、21名と20名の2グループ、前半、後半での活動ということにした。41名が少しでも活動を多く楽しめるよう、活動開始時刻を予定より45分前倒しで実施した。

室内に張られ大きなテントの骨組みを見て、何が始まるのかと、子どもたちは興味津々だった。そこに壁状にビニールシートがぐるりと張られるとテントが更に大きく見えた。

2時になり子どもたちをAグループ、Bグループに分けた。早帰りの子どもたちがAグループだ。活動では更にグループをビニールシートの内側グループと外側グループに分けた。

どんな遊びをするのか、子どもたちは説明を聞いた。基本は自由に描きたいものを描いてよい。思い浮かばない子どもは今の季節に関連したもの、花でも何でもよいということになった。

油性ペンで描いたり、カラーガムテープを貼り付けたり。スズランテープを貼る子もいた。30分が経過したところで次の活動の説明があった。

白い枠を渡された子どもたちはテントに描かれた絵に額縁を当て、気に入った部分を探した。裏に両面テープが貼られた額縁からテープを剥がし、自分が選んだ部分に額を貼り付けて、その周りを切った。お気に入りの額縁アートのできあがりだ。

活動の様子は写真を見てもらえばわかるがどの子も楽しそうだった。何人かに感想を聞いたが「好きなことができたから楽しかった。」「いっぱい描いたから楽しい。」「学校と違って何をしてもダメって言われなかったから楽しかった。」など、いつもとは違う、楽しい時間を過ごすことができたようだ。

子どもたちはアート活動を通してストレスも発散できたのだと思った。

2022年度SOAT×児童館協働プロジェクト7/20 榴岡児童館訪問「砂場ワークショップ」

7月20日(水)15:00~16:30
参加者:榴岡児童館児童16名 職員3名
場所:榴岡5丁目公園
講師:齋正弘、サポート:SOAT3名

活動内容詳細:
分室3から子どもたちがやってくるまでに時間がかかった。今回は5丁目公園。仙台サンプラザ隣の公園だ。第1陣は10名、2陣は6名で1年生から3年生までが参加した。

齋じいはいつものように砂場に子どもたちを集め、熊の落とし穴を作るぞと言いながらスコップで大きな円を描いた。

「おっきい。」「ここぜんぶ掘るの?」と1年生は驚きながらも小ぶりなスコップで穴を掘りだした。スコップが疲れた子どもはシャベルに持ち替えて砂場を掘り進んだ。

ガリガリ。コンクリートの底にシャベルの先が当たった。齋じいは掘った砂で大きな山を作るよう子どもたちに言った。大きな山と言われたものの、どのくらいの大きさが大きい山なのか判断がつかない1年生が助けを求めてきた。じゃあ山作ってみるから見てろよ。

大きいと思ったら「大きい」と教えてよと言いながら砂を積み上げた。「大きくなったよ。」というので、これでいいか、もっと大きい山にしたくないか、とそそのかしの言葉をかけた。するとせっせと山に砂を積み上げ始めた。

齋じいはある程度の山ができあがったのを確認すると、「山に水を流すぞ。」と子どもたちにジョウロを準備するよう声をかけた。暑い夏はやはり水がうれしい。子どもたちは小走りに水飲み場からジョウロで砂場に水を運び、山の頂上からザー、ザー、ジョロジョロと水をかけ始めた。

何度も往復して水を流し、山から川の流れを作り池を作った。いつの間にか男子が水飲み場でジョウロの先を使った水遊びを発見したようだった。

齋じいが落とし穴を作ると言っていたのを聞いて落とし穴を作った男子がいた。砂場に小さな穴を掘り、枝を器用に格子状に組んでその上にケヤキの皮を敷いた。そしてパラパラと砂をまき、さらに枯れ葉を散らして完成。どこから見てもそこに穴があるようには見えなかった。

子どもたちは思い思いに砂場を使って遊び、水を使って楽しんだ。久しぶりの晴れの日は暑く、水分補給をしながらマスク姿で元気に遊ぶことができた

令和4年度7/15 福島県富岡町・ものつくりアートワークショップ「布のバスケットつくり」開催

令和4年7月15日(金)13:30~15:30
実施場所:富岡町社会福祉協議会 小ホール
参加者:住民10名
富岡町社会福祉協議会職員/2名 
講師:藤原久美子(美術・造形作家) SOAT/ 高橋
協力:株式会社アクタス

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

「もう使わないけど捨てられない」布製品の応用として、それらの布を使ってバスケットを作るワークショップを開催しました。
今回は7月7日に開催したお手伝いボランティア活動で事前準備から参加してくださった2名の住民の方が講師のサポーターを務めました。

布を編んでいく工程が分かるまで、ちょっとコツのいる作業なのですが、講師と住民サポーターが連携をして、上手に参加者を指導できたことで、全員が素敵な作品を仕上げることが出来ました。

ある参加者は自分には難しそうだから参加をためらったが、やはりみんなで集まって物を作ることは楽しい、社協さんが声をかけてくれて本当に良かったとお話され、私たちもとても嬉しい気持ちになりました。

開催時間が限られることから、土台のパーツはSOATが作っていったのですが、その土台部分の作り方を知りたいという熱心な参加者もいました。その方たちに今回サポーターを務めて下さった住民が後日指導を行うようなお話しも出て、私たちの活動をきっかけに「学び」が実践として地域に根付いていくことを実感しました。

令和4年度 7/15 福島県富岡町「ハーブガーデンワークショップ/お手入れ&ブーケ作り」開催

令和4年7月15日(金)10:00~11:30
実施場所:富岡町社会福祉協議会 ハーブガーデン及び和室
参加者:住民3名、富岡町社会福祉協議会職員1名
講師:宍戸多恵子(ハーブ&クラフト代表) SOAT/ 高橋

富岡町社会福祉協議会(福祉センター)にハーブガーデンを作ります。参加者と富岡町社協が中心となって土つくり、苗植え、お手入れを行います。ハーブガーデンのお手入れで感じる「生きがい」、ワークショップに参加することで生まれる「人と人との交流」、植物から得られる「心のケア」が期待できます。

今回は、ハーブガーデンのお手入れと収穫したハーブの応用方法とブーケ作りを行いました。
帰還後、震災以前のように畑作業が出来ず、土に触れる機会の減ったみなさんは、「土いじりはとても楽しい」とおっしゃりながら茂ったハーブの刈り取りや除草作業、をしていました。

宍戸先生の指導のもと行ったハーブガーデンのお手入れでは、ミント・セージ・オレガノのお手入れの仕方とセージの挿し木、さし穂つくり、ミントとセージのドライハーブつくりをしました。

ハーブの応用では、ハーブティーの淹れ方とブーケ作りを学びました。専門家の指導に熱心に耳を傾け参加し、ブーケはとてもかわいらしく出来上がりました。

専門家の指導を受けたことで、今後の生活の中に気軽にハーブや植物を取り入れることが出来ると満足げな様子でした。

帰還した社協職員の方にも学んでいただいたことで、将来的に社協職員主催のハーブを取り入れたワークショップの開催も期待できます。

暑い中、ご参加下さりありがとうございました。

令和4年度7/7 福島県富岡町・ものつくりアートワークショップ「布のバスケットつくり」お手伝いボランティア開催

令和4年7月7日(木)13:00~15:30
実施場所:富岡町社会福祉協議会 
参加者:住民3名
富岡町社会福祉協議会職員/2名 
講師:藤原久美子(美術・造形作家) SOAT/ 高橋
協力:株式会社アクタス

趣旨
SOATは富岡町にお住いのみなさんに「お手伝いボランティア」として、町内でのSOATの活動をサポートしていただいています。私たちが毎月一回担当する富岡町社協「ゆうゆう倶楽部」のものづくりワークショップの事前準備などです。この取り組みをきっかけに、地域のために働きかける取り組みも行うようになりました。誰かのためになる活動がみんなの生きがいに繋がることを目指しています。

7月15日開催する「布のバスケットつくり」の事前準備を行いました。
今回のワークショップでは、お手伝いボランティアのみなさんに講師補助も務めていただきます。

制作工程の一連を講師より指導を受け、シミレーションを行いながら、注意点やコツなども実践しながら学びました。

実践のあと役割分担や個別に補助が必要な参加者の確認なども行いました。

2022・5/16 福島県富岡町「ハーブガーデンワークショップ/春のお手入れ&ミントのワークショップ」開催

令和4年5月16日(月)13:30~15:00
実施場所:富岡町社会福祉協議会
参加者:住民2名、富岡町社会福祉協議会職員2名
講師:宍戸多恵子(ハーブ&クラフト代表) SOAT/2名(藤原、高橋)

富岡町社会福祉協議会(福祉センター)にハーブガーデンを作ります。参加者と富岡町社協が中心となって土つくり、苗植え、お手入れを行います。ハーブガーデンのお手入れで感じる「生きがい」、ワークショップに参加することで生まれる「人と人との交流」、植物から得られる「心のケア」が期待できます。

〇活動内容
草取り、刈り取りを行いました。町の行事と重なったことで参加者は少なかったものの、2名の初参加者がいました。
毎回初参加者がいることは興味関心の高さ、今後の活動の広がりが期待できます。

摘み取ったハーブ使ってハーブティーの淹れ方と、ハーブバスソルトの作り方と使い方を学びました。

成長の早いミント類は手に余ることもありますが、使い方を学ぶことで暮らしに取り入れやすくなりました。

2022・4/21 福島県富岡町「ハーブガーデンワークショップ/春のお手入れ&種まき」開催

令和4年4月21日(木)13:30~15:00
実施場所:富岡町社会福祉協議会
参加者:住民2名、富岡町社会福祉協議会職員2名
講師:宍戸多恵子(ハーブ&クラフト代表) SOAT/2名(藤原、高橋)

富岡町社会福祉協議会(福祉センター)にハーブガーデンを作ります。参加者と富岡町社協が中心となって土つくり、苗植え、お手入れを行います。ハーブガーデンのお手入れで感じる「生きがい」、ワークショップに参加することで生まれる「人と人との交流」、植物から得られる「心のケア」が期待できます。

活動内容
(1)ハーブガーデン整備
草取り、刈り取り、ゾーニングを行いました。「どれがハーブでどれが雑草なのか?」みんなで確認しながら行いました。目が緑になれるまで、なかなか見分けがつかず苦労しながらも「草取りは久しぶり」「土に触るのは嬉しい」などお話をしながら楽しく作業を進めました。草取りと刈り取りをしてさっぱりとしたガーデンのゾーニングを行いました。今年は「食べられるハーブ」の種類を増やしました。

(2)種まき、苗植え
バジルの種、ディルの苗、チャイブの苗、ラベンダーの苗を植えました。初めて見るハーブの香りをかいだり、バジルの種が小さいことに驚いたり、新しい気づきがありました。

(3)おはなし
宍戸先生から、今日刈り取ったタイムとミントの使い方、植えた苗と種のお世話の仕方など教えて頂きました。

2022年度SOAT×児童館協働プロジェクト7/12成田小学校児童クラブ訪問「職員研修・パタパタモビール作り」

7月12日(火)11:00~12:30 
開催場所:成田小学校児童クラブ
参加者:成田小学校児童クラブ職員3名
講師:SOAT

開催目的:
①事前準備を含めた工程を学び、児童クラブがアートワークショップを自主開催できる。アートワークショップを知る。
②児童と一緒に事前準備をすること(共通の目的に向かう活動)の重要性について共有。

研修内容:
①パタパタモビール作りについて
・道具、材料の確認・開催場所の確認・当日のスケジュール確認。

②事前準備について
・職員内で打ち合わせをして、目的と期待できる効果を共有。下記「成果・効果」の通り進めていく。

③パタパタモビール作り実践
準備作業から作品完成まで、あらかじめ職員が体験することで、準備参加対象児童やワークショップ参加児童の状況を職員が判断し児童と一緒に準備を行うためのポイントや効果を図る。

成果・効果
7月12日のSOAT職員研修では、児童と共同で行う準備作業に意味を持たせる活動に対しての評価を得ることが出来た。

10/17開催のパタパタモビール作りに向けた事前準備を職員が計画し、児童と一緒に活動を行う。SOATは事前準備のフォロー、ワークショップ開催後に事前準備の効果について職員のヒアリングを行う。

2022年度SOAT×児童館協働プロジェクト7/9 榴岡児童館訪問「榴岡公園探検ワークショップ」

7月9日(土)10:00~15:00
参加者:午前の部児童4名 職員1名 オブザーバー1名、
午後の部児童5名 職員1名
場所:榴岡児童館児童周辺
講師:齋正弘、サポート:SOAT3名

活動内容詳細:
探検ワークショップ参加者は4年生以上、しかも参加人数が午前4名、午後5名という極めて贅沢なワークショップとなった。
齋じいは榴岡公園でどんなワークショップを行うのか、子どもに限らず興味津々だった。

出発は児童館。そこから榴岡公園まで街探検となった。

齋じいは電柱を指さし「津波が来たら登れば助かる。登れるか。」と子どもたちに聞いたり、神社前にある大きな獅子像を見つけると指は何本あるかと聞く。

齋じいは子どもたちに普段何気なく見ているものに新鮮な視点を次々に与えていった。細い隙間を歩いたり、アリの大群を見つけたり、アパート一階の小さく不思議なドアを見つけたりしながら歩いた。

公園に着くと齋じいはトトロが歩いたような草むらを見つけた。ツツジの密集したところを小枝をかき分けながら進んだ。

大岩のあった場所で子どもたちがロッククライミングのまねをしたり、錆びた古いポンプの栓を見つけたり、梵字の書いてある大石を発見したりした。

齋じいは公園にあった銅像の所へ行き、蜘蛛の巣を掃除させたり、別の銅像作品を見せたりした。
齋じいは電話ボックスを見つけると、子どもたちにこれで電話したことあるか、などと聞いていた。仙台市歴史民俗資料館では七夕の飾り付けがあり、子どもたちが短冊に願い事を書いた。

午後のグループは資料館の中も見学した。

公園探検の帰り道は再び街探検となった。
ホテルがあり水生植物の鉢の中にメダカを発見した。子どもたちは今回の探検を通し、いつも通っている自分の街が違って見えたことだろう。

子どもたちにとって、新しい発見は楽しかったようだ。

【探検に参加しない在館児童】
午前中は、灯篭の絵付けやゲーム

午後は、折り紙を使ったものつくりや遊戯室でボールを使って遊んだりした。
低学年が主だったが、バレーボールの練習をしたり、ドッジボール、3人野球のまねなどをして楽しんだ。

2022年度SOAT×児童館協働プロジェクト7/5新田児童館訪問「砂場ワークショップ」

7月5日(火)15:00~16:30
参加者:新田児童30名(1,2年生) 職員2名 
場所:館庭及び砂場 
講師:齋正弘、サポート:SOAT3名

活動内容詳細:
2時半を過ぎると子どもたちが元気に学校から帰ってきた。しばらくすると子どもたちは館内から出て齋じいの周りに集まった。

齋じいは子どもたちが裸足になることを見越して館庭の石拾いをさせた。

次に砂場を覆っていたブルーシートの撤去。

砂場の砂を運ばせ、土手のようなものを作らせた。

土手が完成すると「水を流すぞ~」と齋じいが声をかけた。子どもたちは館庭の中央辺りにバケツでせっせと水を注ぎ始めた。

何度バケツの水を注いでも水は流れるが土手の方までは流れない。

「川がないからじゃない?」と何気なく言うと「そうだ。川だ。」と気づいた男子がシャベルで溝を掘り始めた。それを見た他の子どもたちも溝を掘った。

ザー、ザーとバケツの水が次々運ばれてきた。

すると溝が川の役目を果たし、水は土手の方に流れていった。溝さえ掘れば水は自分の好きなところに流れると理解した子どもたちは横方向に溝を掘ったり、土手と反対方向に掘る子どもも現れた。

館庭の中央部分は溝だらけ。まるでアマゾン川だ。しばらくすると土手のところが池になった。裸足になって足を入れる子、足だけでは収まらず、どうせならと、半身浴を始めた男子もいた。

そして、ダムは決壊。

参加した子どもたちはやりたいように遊んだ。よほど楽しかっただろう。最後はいつもの通り館庭を元通りに直してワークショップ終了。

ドロドロの足を職員に洗ってもらい着替えるため子どもたちは部屋に戻っていった。

2022年度SOAT×児童館協働プロジェクト7/2成田小学校児童クラブ「坪沼自然体験ワークショップ」

開催日時:2022年7月2日(土)14:40~20:50
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:成田小学校児童クラブ児童館 児童20名(全年生)、職員5名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名

活動内容詳細:
到着は事前計画通り、午後2時40分。ネット情報では36度。アスファルトの上はもっと暑いはず。希望者40名の中から選ばれた20名がバスから元気に降りてきた。参加児童は1年生から6年生まで、全学年参加だった。

いつものように坪沼八幡神社の石段目指して草道をかき分けながら進んだ。虫が苦手な子もいた。虫がいるとは知らないで参加した女子もいた。信じられない話だが、視線の先には大きなジョロウグモが巣を張っていたから、怖がる気持ちがわからないでもなかった。

石段を上がると齋じいが上で待っていた。

子どもたちは社務所と神楽殿に分かれ、探検の準備を済ませて齋じいのところに集まった。齋じいは神社の説明を終えると「これから遊ぶからね」と子どもたちと一緒に神様へ挨拶をした。

6年生が崖下り用のロープを持つ係になり社殿裏の檜林を歩いた。

齋じいは根添城の館跡へ続く畑道への近道を通ったがそこが草ボウボウ。

5,6年生の背丈以上の草も生えていた。バスから降りたときは気持ち悪がっていた子どもも覚悟を決めたのか、みんなの後をついて草の中へ入っていった。

児童が植えたサツマイモと枝豆、坪沼農園の様子

齋じいは地元の神様と坪沼八幡神社の神様同士の戦いの話を終えるとロープを使った空堀下りへと子どもたちを誘導した。水分補給を済ませると、5,6年生が協力して崖近くの木にロープを結んだ。今回のロープ結びは苦労したようだった。

齋じいが先頭になり崖を降りた。崖下りに不安げな子どもたちもいたが職員の声がけに勇気をもらい、全員スムーズに大昔の子どもたちが作った空堀の跡を降りることができた。

その後、蛍出現場所を確認し、炭焼き場所を見学しながら鎮守の杜へ向かった。鎮守の杜では再度水分補給を行い、子どもたちはそれぞれに釘打ちやターザンロープ、1本橋渡り、シーソーや縄登り、木登りなど考えつく遊びをすべてやった。

5時半になり「夕飯の時間だぞ」と声をかけると「やったー。腹減ってたんだー。」とうれしそうだった。

夕食時間が終わると、ちょうちん作りを行った。マジックでちょうちんに好きな模様や絵柄を描いた。広い面を塗りつぶす子や線画を描く子などいろいろだった。
社務所の様子

神楽殿の様子

7時半になり手描きのちょうちんを手に子どもたちは社務所前で待つ齋じいのところに集まった。周りはなんとなく薄暗く、蒸した。子どもたちのワクワク感とドキドキする心臓の鼓動が聞こえるようだった。

「さぁ、蛍見に行くぞ。」齋じいのかけ声で昼来た道を逆に歩いた。「ここの蛍は時間が正確だから出る時間は8時と決まっている。今7時56分だからまだ出ない。もう少し待つぞ。」「あっ、いた。」時刻は8時1分。蛍が1匹、また1匹と次々出てきた。何匹みつけられるか競う子もいて、49匹見つけた、と大喜びしていた。この日は空の状態が良く、三日月や北斗七星がきれいに見えた。夏の大三角形は見つけることができなかったが、子どもたちは日常生活では得られない貴重な体験をたくさんし、満足そうにちょうちん片手にバスへと戻っていった。