10/30 成田小学校児童クラブ / 坪沼自然体験ワークショップ開催

開催日時:2021年10月30日(土)10:00~15:00
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:成田小学校児童クラブ 児童20名(1~5年生)、職員7名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)

活動内容詳細:
文字通りの秋晴れの活動日だった。バスから降りる時一人一人が挨拶をして降りてきた。今日は石段を登って齋じいのところまで行った。途中、ひっつき虫を見つけた子どもがいたので絶滅危惧種の話をした。トンボを見つけて興奮したり、枯れ草の高さに驚いたりしていた。2m位に育った植物は草と意識していないことがよくわかった。

そうこうして自然と関わりながら歩いているうちに赤い橋を渡り、神社の石段のところまで来た。「さぁ、頑張ろう」と言われ階段を小走りに登り始める1年生がいた。石段の上では齋じいが待っていた。到着後は2グループに分かれ、荷物を置くと軍手、タオルを身につけ、トイレを済ませると齋じいの所に集まった。

齋じいはいつもの坪沼八幡神社の話を始めた。その後、彫刻のゾウの飾りの話をして鎮守の杜へと向かった。白やらピンクやらのキノコを発見したり、赤ちゃん檜を見つけたり、その説明を齋じいから聞いたりして自然と触れあうことができた。

鎮守の杜からSOATの畑を抜けると根添城址の説明と地元の神様の話を聞いた。次は恒例の崖下り。桑の木に子どもたちがロープを掛けに挑戦し、そのロープを頼りに堀跡を降りた。1年生や初めてこの活動に参加した子どもたちは緊張したが、尻込みする子はいなかった。全員上手に降りることができた。堀跡をたどりながら歩くといつの間にか畦道に出た。急に視界が開け子どもたちは安心した様子だった。

田畑の間を抜け、トトロの小道に入り、そこから草がうっそうと生い茂る斜面をロープも使わず登った。そこを抜けるとまた、畑の脇を通りアスレチックのある檜林に向かった。アスレチックを見つけると砂糖に引き寄せられる蟻のように子どもたちが群がった。そこで午前中の活動は終わりとなり、終えてお昼となった。

午後の活動時間が少ないので早めのお昼となった。
午後からは檜林で釘抜き体験や一本橋渡り、シーソー、ターザンロープ、ロープ登りや木登りをして思い思いに森の中を楽しんだ。釘抜きでは5寸釘が子どもの力ではなかなか抜けず悪戦苦闘していた。それでも苦労して釘が抜けたときはうれしさのあまり大声で「抜けた。やった!」と大騒ぎしていた。

とても用心深い女子がターザンロープをできるようになると笑いながら「楽しい!!」と声を上げた。子どもたちはそれぞれが自分の楽しみを見つけ十分に遊び尽くしたようだった。

終了時刻の2時になった。後片付けと身支度を済ませ、齋じいに別れを告げて山を下りた。

大鳥居の前で記念写真を撮り、田んぼの中を歩いた。しばらくするとバスがやってきた。みんな車窓から手を振って帰って行った。

「ハロウィン ハンペルマン作り」

開催日時:2021年10月17日(日)11:00~16:00
開催場所:TBCハウジングステーション仙台駅東口 スマートギャラリー2F
参加者:15名
指導:SOAT佐藤、サポート:1名

新型コロナウイルス対策として、参加前の検温、手や道具の消毒、少人数ずつの受け入れ、マスクの着用等を行いながら実施しました。

今回は、紐を引くと手足が動くしかけおもちゃのハンペルマン作りです。

参加者は、はじめに体パーツに好きな色を塗ったり色画用紙を貼り付けて、デコレーションをしていきます。
かぼちゃの頭部や靴などの飾りパーツはシールになっているので、未就学児でも簡単にデコレーションできました。

作るのが好きという小学生は、自分で色画用紙を切り貼りしてオリジナルのパーツを作るなど、こだわり仕上げていました。

全てのパーツを繋ぎ合わせて、完成したハンペルマンの紐を引っぱると…「わ~、動いた!」「あはは、面白―い!」子どもたちの喜ぶ顔が見られました。「もう一回作りたい。」「上手にできてよかった。」「持って帰ってお母さんと弟に見せるんだ。」と楽しい時間を過ごしてもらえたようです。

今回のようにオリジナルパーツをつくる作業では、子どもの自由な発想にいつも感心させられます。

10/22 福島県富岡町・ものつくりアートワークショップ「羊毛フェルトのフラワーベース」開催

令和3年10月22日(金)10:00~12:00
実施場所:富岡町社会福祉協議会
参加者:住民11名
富岡町社会福祉協議会職員/2名
講師:濱千尋/はまちひろ(造形作家)
SOAT/2名(藤原、高橋)

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

開催の様子
新型コロナウイルス感染症による「緊急事態態宣言」「まん延防止等重点措置の実施」を受け、7月から延期されていた対面でのアートワークショップです。

講師に造形作家のはまちひろさんを迎えて開催しました。
今回は「訪問美術館」と「アートワークショップ」の2本立てです。はまちひろさんの絵画作品を展示し、みなさんに鑑賞をしていただきながら、ものつくりを行いました。

「訪問美術館」では、講師から絵の説明を受けながら鑑賞しました。「絵を見たのはずいぶん久しぶり」「富岡町でこういうのが見られるのはいいね」と楽しんでいただけた様子でした。

アートワークショップでは、ふわふわの羊毛を使ったフラワーベース(花瓶)を作りました。

羊毛のやわらかさを感じながら、思い思いの装飾を施していきます。作業中のみなさんの真剣なこと!ちょっと力の要る難しい部分も集中して作業されていました。

仕上がりをみて「みんな、おんなじ材料を使ったのに、全部違って出来上がるね」とお互いの作品を褒めあったり、社協職員に自分の作品の説明をしたり、講師の一人一人への講評に大きくうなずいたり、充実した時間を過ごしていただいたと感じました。ありがとうございました。

10/21 福島県富岡町・ものつくりアートワークショップ「羊毛フェルトのフラワーベース」お手伝いボランティア開催

令和3年10月21日(木)13:00~15:00
実施場所:富岡町社会福祉協議会 
参加者:住民5名
富岡町社会福祉協議会職員/5名 
SOAT/2名(藤原、高橋)

趣旨
SOATは富岡町にお住いのみなさんに「お手伝いボランティア」として、町内でのSOATの活動をサポートしていただいています。私たちが毎月一回担当する富岡町社協「ゆうゆう倶楽部」のものづくりワークショップの事前準備などです。この取り組みをきっかけに、地域のために働きかける取り組みも行うようになりました。誰かのためになる活動がみんなの生きがいに繋がることを目指しています。

開催の様子
・新型コロナウイルス感染症による「緊急事態態宣言」「まん延防止等重点措置の実施」を受け、8月から延期されていた対面でのアートワークショップの事前準備を行いました。

住民の皆さん同士も「久しぶりだねー」とお互いの近況などを話しながら、作業を進めました。
羊毛を計量したり、色ごとに分けたり、みなさんの手際の良さは健在です!ご協力くださりありがとうございました。

講師作家「はまちひろ」作品展示
展示作業については富岡町社協の職員のみなさんにご協力いただきました。ありがとうございました。

10/23 新田児童館 / 坪沼自然体験ワークショップ開催

開催日時:2021年10月23日(土)10:00~15:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:新田児童館 児童19名(1~5年生)、職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)

活動内容詳細:
晴れていると思うと突然ザーと雨が降る。そんな一日だった。「おはよう」と挨拶するとどの子も元気に挨拶を返してくれた。
社務所と神楽殿に分かれて荷物を置いた後、寒かったので大きなビニールの袋を利用してコートを作った。「暖かい。」子どもたちが喜んだ。

いつもの神社解説に始まり、続いて社殿のゾウの飾りの説明。

「ゾウを見たことのない大人が、話を聞いただけで彫ったから鼻の先に丸いものが付いているけど、すごいなぁ。」「へぇ。すごい。」そう言ってまじまじとゾウの彫りものを見る子どもたちがいた。これほど反応する子どもは久しぶりだった。

鎮守の杜でも子どもたちは齋じいの檜の話についてしっかり聞いていた。

「この木は何年生きていると思う?」「10年!100年!50年!」「これは君たちのお母さんくらいだな。お母さん、いくつだ?」子どもたちは口々に数字を言い出した。「ぼくんとこはね、少し遅くて40。」面白い子どもたちだ。いろいろ話をしながら森を抜け、畑を抜けて根添城跡に向かった。

そこでいつもの説明を齋じいがした。坪沼八幡神社が実は京都から来た神様で、この土地の神様はこの裏にいるという説明に子どもたちも興味が湧いた。

土地の神様を拝んだ後はいよいよ恒例空堀下り。ロープ一本を頼りに崖を降りるのだが、ある1年生の男子が怖がった。「これやらない人もいるんでしょ。危ないから、ぼくはやめておく。」そう言いに来た。「怖くないよ。雨で土がヌルヌルするけど転ぶくらいだよ。山の土は軟らかいので痛くないから。やってみよう。」ほぼその場足踏み状態でなんとか崖を1m位降りた。

「がんばって」の声がけに、少しずつ降りていった。崖の途中で待っている館長から「おい、こっちだ。上るんじゃなくて下りるんだ。」みんなと合流した後は里山の田畑を見ながら檜林に付いた。すでにお昼の時間になっていた。

2カ所に分かれて昼食を取った後は1時から檜林での活動となった。

メインの活動は今回も釘抜きだった。釘抜きに飽きた子達はターザンロープや木登り、シーソーで遊んだ。
空堀下りで勇気を出した1年生がターザンロープにやってきた。櫓の上に上ろうとしたので「こわくないか?」と声を掛けると「だいじょうぶ。へいき。」崖を降りたときの姿からは想像できないくらい元気だった。女の子たちも楽しそうにターザンロープで遊んだ。

中学年の女子がやりたそうに見ていたが参加しなかった。理由は高いところが怖いという。でもみんなと同じようにやってみたそうだった。危ないときは受け止めるから大丈夫と言うことを伝え、挑戦させた。「面白い!」このあとシーソーに乗ってキャーキャー楽しそうな声を出していた。釘抜きに夢中になる子どもたちもたくさんいた。どうにかして抜きたい、でも抜けない。やっと抜けたときの充実感がたまらない、そんなようだった。「すごい、やったじゃん。」そう言われたときの顔が素敵だった。

そうこうするうちに活動が終了した。バスまでの帰り道では釘抜きの楽しさやターザンロープの楽しさ、お弁当の楽しさまで話してくれた。3時半のバス出発に間に合わせたが、バスが来ない。故障したらしく、代行車が来るまで館長の質問に答えるなどしながらバスを待った。活動中声を掛けられなかった子どもたちとも話ができて寒かったがよい機会だったと思う。

10/20 新田児童館訪問 / モザイクアートワークショップ開催

10月20日(水)13:30~15:30 
参加者:新田児童館 児童11名、職員5名
指導:渡邊廣一
サポート:SOAT 2名(藤原、佐藤)

活動内容詳細:
今回の活動では、すでに分室単位で完成させたモザイク画を屏風に貼るというものだった。各分室の子どもたちが職員と一緒に頑張って仕上げ、防水塗料を塗って私たちを持っていてくれた。作品は金や銀のモザイクも使用され、丁寧に仕上げられていた。

 縦2m近い作品を子どもたちが屏風にきちんと貼るためにはそれなりの下準備が必要だった。折りたたまれた屏風を床の上に寝せた状態で開くと屏風に厚みがあるので、床からの高さが左右で異なり貼る作業が難しい。そこで事前に専用の枕を作って持って行った。

このほかにも作品が曲がらないように貼るための工夫や屏風のへりに糊を間違って付けても影響が出ないようマスキングテープで隠すなど、事前準備がいろいろ必要だった。広い軒下での作業だったが、この日は寒く、雨が降ったり晴れたり突風が吹いたりと落ち着いて活動できる状況ではなかった。

 予定時刻を15分ほど過ぎて子どもたちが集まった。外で遊びたい子どもはそれを優先、モザイク貼りをしたい子どもは集まる、ということだった。最初に3人集まった。活動内容として、係は5人必要だったので集まってくるのを少し待った。5人来たところで始めることにした。作業を開始すると外や通路で見ていた子どもたちも集まってきて、結局11人となった。縦長の作品をまず中央部分を両面テープで固定し、それから上半分チームと下半分チームに分かれて糊付けを始めた。刷毛で糊(水溶きボンド)を屏風に1列程度塗る。

作品の端を持っていた子が下に下ろし、お手製バレンで作品と屏風を圧着する。また作品を持ち上げて1列糊を塗り、下ろしてバレンで圧着。この一連の動作を手際よく行った。上半分が終わると下半分も同じ要領で行った。1枚目の「夏」が終了した。作品はそれぞれ季節を現し、4つ合わさると四季の表現になるのだった。「春」の作品は防水塗料をまだ塗っていないとのことで今回は「夏」「秋」「冬」の3作品を仕上げた。子どもたちは皆、真剣なまなざしで自分の役割を果たしてくれた。

高学年の男子は風で飛んできた砂粒が屏風や作品にかかったのを見て刷毛できれいにしてくれた。いかに自分たちの作品を大切に思っているか、その思いが伝わってきた。児童館の職員の話ではみんなモザイク貼りを楽しんでやってくれたという。うれしい限りだ。冷たい突風の吹く中、子どもたちの熱心な姿に感激しながら活動が終了した。

10/18 成田小学校児童クラブ訪問 / モザイクアートワークショップ開催

10月18日(月)14:30~16:00 
参加者:成田小学校児童クラブ 児童30名、職員5名
指導:渡邊廣一 サポート:SOAT 2名(藤原、佐藤)

活動内容詳細:
 予定時刻を10分遅れて全員集合した。場所は小学校の視聴覚室。広さは教室1.5個分。参加人数からすると丁度よい広さだった。窓を少し開け、入り口も開けて換気しながら活動開始。最初に何もないところから貼るのが難しく、職員の目も動員しながら最初のグループがスタート。持ち時間は7分として、待っている子どもの様子をみた。少しざわつきながらもモザイクを貼っている子どもを見ていた。

前に出てモザイクを貼っている子どもたちは貼り方の注意点(糊の付けすぎ)を守りながら貼っていた。「ピーと笛が鳴り、はい終了。」そう言うと、女の子が手にした1枚を貼りたそうにしながらも素直に指示に従った。「次の順番は決まったの?糊付け係は大丈夫?相談した?」「決まったよ。」第1グループが貼った状態を全員で確認し、第2グループの順番になった。「思った以上にしっかり貼れたね。数も多いな。」子どもたちはそう言われたからか、どうかはわからないが、貼るスピードがどのグループも速まった。「ピー。」1回目より10枚から20枚多く貼れていた。第3グループになると、いつの間にか順番を待っている間に貼り方の作戦を立てるグループが現れた。

 5分間のトイレ休憩中に「見たい」と言って子どもたちがネットに貼られたモザイクを見に集まった。図面を持ち出して「今度はここから貼れば速いんじゃないか」など、相談する子どもたちもいた。トイレ休憩後はさすがに待機している子どもたちの中には集中が切れる子どももいたが、声を掛けるとまたちゃんと座ってみることができた。モザイク貼りをしている子どもたちの目は真剣で4年生や5年生は低学年の子どものフォローや貼り方の指示を出すことができていた。

ワークショップ終了時間が近づき、最後のグループは各班の代表で行うことにした。3,4年生が代表となる班、まだあまり参加していない子どもを優先する班などいろいろだった。「ピー」という笛の合図に一斉に飛び出してきた。最後は、どの班も作戦を立てていた様子で手際よく貼ることができた。

 「ピー。終了!」そう告げると「またやりたい。今度はいつやるの?」そんな声があちこちから聞こえてきた。楽しく集中して頑張った1時間半だった。

10/16 榴岡児童館 / 坪沼自然体験ワークショップ開催

開催日時:2021年10月16日(土)10:00~16:00
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:榴岡児童館 児童20名(1、3年生)、職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)

活動内容詳細:
 子どもたちを乗せたバスはライトをつけてやってきた。土砂降り状態で最高気温気温13度という日でも子どもたちは元気にバスから降りてきた。雨具、長靴姿となり神社まで歩いた。いつもなら田んぼの畦道を歩くのだが、あまりにも道の状態が悪いので古参道を歩いた。

以前参加した3年生は石段登りを期待している子どももいた。境内に着くと神楽殿、社務所に分かれて荷物を置き、早速齋じいの待つ本殿前へ集まった。齋じいはいつものように坪沼八幡神社が古いことと神様の話をした。「あそこには刀がある」そう言われ子どもたちは興味津々、神社の鏡の横に建ててある錦の幟(はた)を見た。

今回の子どもたちは話をよく聞く。齋じいが木彫りのゾウを指しながら「ゾウを見たことがない昔の人が話だけで彫ったんだからすごい」というと「へぇー」と共感する子どもの声が聞こえた。
 
神社裏の鎮守の杜を歩き、「毒茸に触らないように」といわれ毒茸を探す男子、それを横目に「ここにもあった」と簡単に見つけ出す女子といろいろだった。畑のわきを通り、電気柵の話を聞いて「草がくっついているけど草はビリビリしないの」と疑問を口にする1年生がいた。確かに不思議に思っただろう。

齋じいは根添館の説明板の前に来ると昔、10才くらいの子どもたちが掘りを掘ったという話とここの本当の神様について話した。子どもたちは本当の神様を見に看板裏の小山に神様を見に行った。
 
いよいよ空堀降りだ。十分に雨水を吸った山肌はヌルヌル、グチャグチャだった。桑の木にロープを掛けると齋じいが先頭で降りた。 雨の日の空堀はうっそうと、暗く不気味な雰囲気があった。「ここ、本当に降りるの?」「そうだよ」そう言っても1年生は信じなかったが、齋じいが降りるのを見て観念したようだった。

足を滑らせながらも転ばないよう、必死にロープにしがみついて頑張った。「滑ったって痛くないからね。」と言うと「わかってます。もう1回転んでるから。」そんなやりとりをしながらなんとか全員空堀を降りることができた。バスの到着と雨具への着替えに時間を取られたため、空堀下りの後はアスレチックのある檜林は見るだけにして、昼食となった。
 
1時には全員檜林に集まり午後の活動となった。「危ないものは釘を抜いて壊すぞ。でも釘が長いので抜くのは大変だから、その場合は近くを切ることにする。」そう齋じいは言って目の前の木を切り始めた。腐った木に打たれた釘はさび付き抜くのが大変だった。「だめだ。抜けない。」「じゃ、どうする?」「切ろう」そう言って子どもたちはのこぎりで切り始めた。

バールを見つけそれを使う子どももいた。雨がしみこんだ木材の釘がなかなか抜けるものではなかった。子どもたちは100%の力を振り絞って釘抜きに挑戦した。一方で釘抜きを諦めた子どもたちはターザンロープが気に入り繰り返し遊んだ。高い台に上ってロープを持つが、そこから飛び降りるのに少し勇気がいるようだった。上に上がってから怖くなり遠慮する子もいたが、勇気を出して最終的には遊ぶことができた。

 今回は雨の一日だったが、子どもたちはバスの時間まで目一杯遊んで元気に帰って行った。普段なら子どもたちは雨なんだから外に出ないで家にいなさいと言われるだろう。だから大人は雨でも子どもたちがこんなに楽しそうに遊べることを知らないのではないだろうか。土砂降りでも場所さえ提供すれば子どもはたくましく、そして何より楽しく遊ぶ力を持っているのだ。

10/14 成田東小学校児童クラブ訪問 / モザイクアートワークショップ開催

10月14日(木)13:30~15:30 
参加者:成田東小学校児童クラブ 児童50名、職員5名
指導:渡邊廣一、サポート:SOAT 2名(藤原、佐藤)

活動内容詳細:
 1時20分を過ぎた頃、子どもたち5,6人が元気に体育館へやってきた。「今日は何やるの?」と私たちの準備の様子や中央に準備された白いネットを見て興味が湧いたようだ。定刻数分前には職員と共に子どもたちが列をなしてワークショップ会場にやってきた。

 参加希望者が多いため、参加者を前半と後半に分けて実施した。前半26人、後半24人という構成でワークショップが始まった。子どもたちは4つのグループに分かれ、床に座った。モザイクの貼り方やルールの説明を簡単に終えたところで早速始まった。

真っ白なネットのどこにどの色紙を貼ればよいか、迷い続け、職員やSOATのヘルプを頼りになんとか貼り始めた。糊付け担当の子ども、紙を貼る子どもに役割分担し、持ち時間8分で行った。

「ここ?」渡された元の図柄と見比べながら慎重に進めた。ネットの周りと渡された図柄のカードにはガイドとなる番号やひらがながふってあったが目に入らないようだった。ネットの中央付近の子はひらがなのガイドが見えないため余計苦労した。予定時間の8分があっという間に終了し、10枚も貼れないグループもあった。もっと続けたいという顔の子どもがほとんどだったが、「終了だよ。」といわれ素直に従った。

次は待っていた子どもたちだ。床に寝転んでいた子どもも自分の番だと思うとわくわくしたのか、「位置について!よーい。」と言われると走る格好をした。走らない約束をしていたがそうなってしまう。ピーッと笛が鳴ると急ぎ足で色紙、糊を手に取ってネット前に集まった。1回目の子どもたちが苦労した分、2回目の子どもたちは続きを貼ればよい、というわかりやすさがあった。どの子も真剣な目つきになった。貼り方にも真剣さがみられ、待っているときの姿からは想像できないくらいだった。普段の様子からは予測できないほどの意欲を見せた子どももいたようだ。

 10分間の休憩を挟み、後半の子どもたちがやってきた。やり方は同じ。1回目の子どもも真剣な表情でモザイク貼りに参加した。「3秒前、2秒前…はい、終了。」前半の子ども同様、もっとやりたいと顔に書いてあった。次のグループがやり始めた。「こっちまで糊塗って。」「赤取って、赤。」自分から声を出す子どもが出てきた。リーダー役の子どもではない。

貼るときも紙が斜めに曲がらないよう慎重に貼っている。すごいね、まっすぐにはっているね、と声を掛けても貼り方に集中していた。後半の子どもたちは40分間待たされたこともあるのか、理由はよくわからないが前半の子ども以上に強い意欲を感じた。
終了時刻となり、できあがりをみんなで見た。

今回のワークショップで完成すると思っていた子どもたちには申し訳ないが、できあがった部分を見るとしっかり丁寧にやったことがわかる美しさが感じられた。子どもたちから「楽しい。」「もっとやりたかった。」そういう声が男子からも女子からも出たのはよかった。

10/12 成田小学校児童クラブ訪問 / 砂場ワークショップ開催

10月12日(火)10:00~11:30 
参加者:成田児童クラブ児童16名、職員3名              
講師:齋正弘、サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、髙橋)

活動内容詳細:
 昨日と打って変わり夜半からの雨が降り続いていた。外のワークショップでは雨の時は雨具作りからと決まっているので、集会室で雨具作りからのスタートとなった。今日は3年生以上が参加した。

子どもたちを齋じいが集めると、雨具作りの説明を始めた。大きなビニール袋を見せて「これで何作ると思う?外が雨なので濡れないように合羽作るよ。」そう言って袋をかぶった。「かぶったままでは死んでしまうから、どうすればいい?」「袋に穴を開ける。」「そうだ。」と言いながら齋じいは袋に横の切れ目を入れ、そこから顔を出した。

「これで大丈夫。砂掘るのに手はどうしたらいい?」「穴あける!」と子どもたちが答えた。齋じいも穴を開けて手を出して見せた。子どもたちはそれぞれテーブルに戻りビニール袋で合羽作りをした。マジックペンで彩色したり、スズランテープを貼り付けたり、ガムテープで装飾したりと各自思い思いの装飾を行ってオンリーワンの合羽を作った。

 合羽ができるとそれを着て雨の中、公園の砂場へと向かった。いつもは熊の落とし穴を掘るのだが、砂場の活動時間が短いことと参加者の学年が上ということもあり、はじめから富士山作りを行った。齋じいは砂場に大きな円を描いて「ここに富士山を作る」と指示を出した。

スコップとシャベルで砂を集めて山を作った。山の規模が大きいため、なかなか山の姿にはならなかった。小さな山が2つできたのでそれを一つにまとめた。山が高くなると山裾が崩れだした。子どもたちはスコップで固めながらどんどん高く砂を積んでいった。雨で濡れた砂は重く、山が高くなるにつれ、山頂に砂を放り上げるのがきつかった。

子どもたちの力も限界が近づいたところで砂場での活動が終了となった。いつものように砂場の現状維持作業を行ったが、山が大きかったので、いつものように「こっそりと直す」のに時間がかかった。

雨の中での活動だったが子どもたちは活動に夢中になって山作りを行った。大きな山を作り上げたという達成感とともにオンリーワンの合羽姿で元気よく児童クラブに戻っていった。

10/11 成田小学校児童クラブ訪問 / 砂場ワークショップ開催

10月11日(月)10:00~11:30 
参加者:成田児童クラブ児童 11日26名、職員4名           
講師:齋正弘、サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、髙橋)

活動内容詳細:
 気温28度という10月とは思えない天候の中で1,2年生を対象に近くの公園で行った。齋じいが砂場に立ってここに1mの深い穴を掘り、熊の落とし穴を作ると言った。いつものように子どもたちに身長を聞いて1年生の肩の深さまで掘ると言った。そして砂場に大きな円を2つスコップで描いた。

齋じいは1mも掘るから小さなシャベルより大きなスコップがいいと言ってスコップで掘るようにアドバイスした。子どもたちは言われたとおり、大きな穴をせっせと掘り出した。スコップは10本しかないので、それを手にできなかった子どもは大人用の重たいスコップで砂を掘った。

ガツン。ここになんかある、そう叫ぶと別の場所でもガチン。「砂場の底じゃない?」「石かも」「じゃあ、掘ればわかる!」そう言って更に本気で砂を掘り出した。黒っぽい石がゴロゴロ出てきた。それを見て黒曜石だと言って拾い集める子どもが現れた。

 たくさん掘ったので結構な大きさの山ができた。だが、それを山とは認識していない様子だった。せっかくだから山を作ろう、富士山にしよう、と言いながら山裾を両手で固め噴火口を作った。だが、まだ山だと気づかないのか、気にしていないのか、掘った砂をそこにどんどん積み上げる。山裾が崩れるとそれをスコップで固める子どもが出てきた。山が結構大きくなった。

齋じいが「水を流すぞ」と言うとバケツに水をくんでひしゃくで水を流したり掘った穴にバケツで入れ始めた。大きな穴に裸足になって入る子どもも現れた。気持ちいい、女の子がそう叫ぶとあちらでもこちらで裸足になる子が出てきた。富士山からも溶岩の水が流れ、富士五湖に注いだ。

「もっともっと」と言って素足を出して流れてくる水を待っている。「はーい。」水くみも楽しそうだが忙しい。やがて終了時刻となりいつものように原状復帰。元に戻すときの注意点は、なんとなく元に戻すこと。きれいに戻さないこと。齋じいの指示で子どもたちは砂場を上手に元に戻した。

SOAT×六郷保育園企画 第四回「森敏美」作品展示のご案内

SOAT×六郷保育園企画について
 SOATは、令和3年4月1日開園の六郷保育園とのコラボレーション企画として、作家支援の場を六郷保育園内に設定しました。作家の作品展示を通して六郷保育園のサブコンセプトである「子どものための小さな美術館」を実現しています。

展示について、
展示期間:令和3年10月8日(金)~11月26日(金)
場所:六郷保育園(仙台市若林区六郷7番10号)
六郷保育園内に、SOAT会員作家・森敏美先生の作品を展示しております。
フレスコ画の模写作品や、”AMBIVALENCE“をテーマに制作されたミクストメディア作品の計15点の出品です。

展示期間は10月8日(金)~11月26日(金)です。

※園では新型コロナ対策及び防犯上の理由から一般開放を行っておりませんが、行事の際に、施設利用者家族や地域住民の皆さんにも作品を鑑賞していただき、身近に芸術に触れる機会を設けています。