9/29 新田児童館訪問/砂場ワークショップ開催

9月29日(水)15:00~16:30 
参加者:新田児童館 児童19名、職員2名
講師:齋正弘
サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、高橋)
活動内容詳細:
 計画では14:00スタートだったが、水曜日は子どもたちが学校から帰って来るのが2時半過ぎとのことで急遽、前日夕方に開始時刻を変更した。これも新型コロナの影響なのだろう。児童館側はなんとか子どもたちに楽しい活動を与えたいと、年間計画の見直しに次ぐ見直し、変更とめまぐるしく日程が変わった。

 公園で待っていると3時過ぎに児童館から整列した子どもたちがやってきた。「あっ、齋じい。」公園脇の集会所に鞄を下ろすと砂場に走ってやってきた。みんな元気で良かった。早速齋じいは子どもたちを集めると活動内容について説明を始めた。

足下の地面をさして「ここ掘るのは堅いからさ。どこ掘ればいい?」「こっち」と砂場を子どもたちが指さした。「だよな。今日は大きな穴を掘るぞ。1メートルくらいの穴だ。1メートルはどれくらい深いが知ってるか。」といいながら身長1メートル20センチだという子どもを例に肩の辺りを指さして「ここまで掘ると1メートルだ。」と教えた。子どもは案外自分の身体をメジャーとして「もの」を知るという経験はないので「へぇ。」と驚きつつ興味を持つ。

 齋じいは砂場の中央に立ちスコップで大きな円を描いた。「大きく掘るぞ。」子どもたちはシャベルを手に一斉に掘り出した。「3年生!3年生は大きなスコップで掘るぞ。」大きなスコップが使えるとなると3年生は大喜びだった。

一度の掘れる砂の量が多いのでたくさん掘れる。それはうれしい。だが、砂が重い。3年生は顔を真っ赤にしながら力一杯スコップで穴を掘った。

掘った砂が山になると穴を掘り出す子どもがいた。するとそれを見た他の子どもたちも掘り出した。穴が貫通すると穴から友達の顔を見て「見えた!」と喜んだ。トンネルが崩れると山を堅くしないとだめだとアドバイスする子もがいた。いろいろ協力しながら楽しそうに遊んだ。

体を砂に預けて掘る子どももいた。親にはこの姿、見せられない。砂だらけだ。いろいろ掘っていると木の根を掘り当てた子、ビービー弾を見つけた子、幼虫や虫の死骸を見つけた子どももいた。すりガラス状のプラスチック片を見つけて、宝物を見つけたと自慢する子どももいた。

山や、トンネル、宝物の発見など、何気ない公園の砂場であったが、体を一杯動かし、非日常の楽しみを子どもたちは見つけることができたようだ。

9/28 榴岡児童館訪問/「舟であそぼう」ワークショップ開催

9月28日(火)14:30~16:30 
参加者:榴岡児童館児童 児童13名、職員2名
講師:齋正弘
サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、高橋)

活動内容詳細:
 今回も笹の葉で舟を作り、流して遊ぶという内容だった。児童館職員が前もって立派な笹の葉を準備してくれていた。

齋じいはなんとなく周りに集まった子どもたちに「笹で舟を作るぞ。作り方知ってるか。」と声を掛けた。結構知らない。大人は結構知っているのに現代の子どもたちは笹舟を知らないのである。だから楽しいのであろう。

SOATスタッフも総出で一人一人に作り方を教えた。作り方は簡単なのだが、話を聞かない子どももいた、というか、丁寧に説明しないといけないと感じた。当然、笹の葉を見せながらやるわけだが、葉の裏表を間違って折る子がいる。こーだよ、ではなく、濃い緑の方を上にしてこう折るよ、と言わないといけない子どもたちがいる。そんな子どもも折ってみれば簡単とわかりうれしそうに舟を作った。

齋じいは最初に笹舟を流すために館庭に池作りを始めた。石をよけてからシャベルで子どもたちは池を掘り出した。深く掘るためスコップも出してきた。適当な大きさのくぼみができあがると大きなビニールシートをその上に広げた。池の水が地面に吸い込まれない工夫だ。ロールになったシートをはさみで切ると放水だ。水がどんどん溜まり、池からあふれた。川も掘った。水の量が増し、川からあふれた。「川が氾濫したぞ。水害だ!」そう言うと川岸を熱心に作り出す子どもたちが現れた。

それを見ていた4年生が、ダムを造ろうと言い出した。数名の4年生が協力して桜の木の根元近くに穴を掘り始めた。川からの流れをそちらに引き込むように考えて作った。水はダムの方に引き込まれていった。「やったー。ヨンヨン・ダムの完成だ。」と喜んだ。なぜヨンヨン・ダムかと聞いたら4年4組のチームで作ったからとのことだった。このあとヨンヨン山も作る予定だったがなぜか工事は途中で中止になった。

笹舟は池から川を流れ見事、齋じいの作ったゴールまで流れていくものもあったが、多くは沈没したり難破したりだった。沈没船や難破船は人気があり、うちわで風を送ったりホースの水で川の流れを強くしたりと工夫して遊んだ。もちろん新造船も次々池に浮かんだ。

そうこうしていると齋じいが青竹を割り始めた。竹の節がパンと高い音を響かせた。2つに割られた竹の節の内側を金槌で取り、流し素麺の青竹を作った。椅子の上に片端を乗せて2本つないでホースの水を流した。そこへ笹舟投入、である。節のくりぬきは不十分だったが舟はよろよろと流れて池へと下った。

齋じいはお手製の小さなボートを取り出して流して見せた。笹の舟とは違い青竹の中をスイスイと流れていった。子どもたちは木の舟作りも興味が湧いたようだった。

だが今日の活動はここまで。もっと遊びたいとか、木の舟も作りたいと言った意欲が高い内に終わるのもよいと思った。

9/17 福島県富岡町・ものつくりアートワークショップ「カレンダーボードつくり」リモート開催

令和3年9月17日(金)9:00~12:00
実施場所:富岡町社会福祉協議会小ホール・富岡ホテル会議室
参加者:住民12名
富岡町社会福祉協議会職員/2名 
SOAT/2名(藤原、高橋)

趣旨
「アートワークショップ」では作品をつくるプロセスや、そこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

新型コロナウイルス感染症による「緊急事態態宣言」「まん延防止等重点措置の実施」を受け、8月よりアートワークショップの開催を延期・中止してきました。
状況を鑑み、帰還されたみなさんの「心のケア」を切れ目なく行うため、富岡町社会福祉協議会様にご協力をいただき、オンラインリモートでのアートワークショップを開催いたしました。

SOATはもちろん、多くの参加者のみなさんが「初めて」となるオンラインリモートでのものづくりワークショップの開催です。

リモートでも不自由なく楽しんでいただけるよう、事前に材料の仕立て、道具の準備、段取りや進行詳細の文章化を行い、開催当日に富岡町側の会場フォローをしてくださる社協支援員のみなさんと共有、打ち合わせをして臨みました。

当日はトラブルなく、スムーズに会を進めることができました。リモートでも作りやすいように、シンプルなコンテンツとしたため、参加者が「物足りなさ」を感じることを懸念していました。しかし、参加者のみなさんからは「(SOATが)元気そうで良かった!」「次は会いたいね!」と声をかけていただき、オンラインながらも、お互いの顔と声を見聞きし、コミュニケ-ションを取れたことに喜びを感じて下さった様子に安堵いたしました。

リモート開催を体験した感想~アンケート結果より 
・早くコロナ禍が過ぎて、直接お会いし一緒に出来たら良かったです
・とても楽しくかわいらしいのが出来ました
・(材料や道具について)小さいものまで準備してもらい安心できた。
・(パソコン越しだが)説明が丁寧でわかりやすかった
・参加してよかったです など

9/14 坪沼自然体験ワークショップ/ ダイコンの播種(職員)

9月14日(火)10:30~12:30 
参加者:榴岡児童館、新田児童館 職員各2名、計4名
サポート:SOAT3名(藤原、渡邊、佐藤)

活動内容詳細:
 新型コロナの影響で子どもたちの活動が制約される中、ダイコンの播種と竹とんぼ、竹ぽっくりの材料となる青竹採りを行った。

ダイコン播種
 種の方は発芽率を上げるため種にはコーティングされていた。きっとコーティング剤には化学成分がいろいろ入っているのだろうが、小さな子どもだったらお菓子と間違えそうな、かわいいピンクだった。農園に着くとすでに農家の佐藤さんご夫婦が種をまく位置に浅い穴の印をつけてくれていた。その数120個。そこに2粒ずつ種を入れていった。あっという間に作業は終了した。

農家さんが収穫前のサツマイモ畑の様子を確認するために芋を1本堀あげた。まだ小さかったが、芋は突然肥大するそうだ。来月9日の収穫に向けてサツマイモはどんどん大きくなりそうだった。

青竹採り
 播種が終わると農家さんの自宅裏山まで移動し、青竹採りを行った。ぽっくり用には太めの竹を、竹とんぼ用にはそれより細い竹を自由に切らせていただいた。鉈で竹の枝を払い、自動車に乗る長さに切りそろえて無事終了した。

9/8 榴岡児童館訪問/「舟であそぼう」ワークショップ開催

9月8日(水)14:30~16:30
参加者:榴岡児童館児童 児童12名、職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、高橋)

活動内容詳細:
ワークショップ開始前から雨降り。外で笹舟を作って遊ぶ予定だったが急遽室内で雨具作りを行った。

コロナ禍にあるので参加者数を絞り、児童館で一番広い場所でポンチョのような雨具を作った。

マジックペンで簡単な模様をつけたり、スズランテープを貼ったりして、シンプルだがオリジナリティの感じられる雨具ができあがった。

雨具を着た子どもたちは雨の中、職員が用意した笹の葉で笹舟の作り方を学び見よう見まねで笹舟を作った。舟は館庭の水たまりを利用した。まっすぐ浮かぶ舟もあれば傾いて浮かぶ舟もあった。

水たまりには川のような水の流れがない。時折吹く風に舟が流れた。齋じいがうちわを持ってきてパタパタと小舟に風を当てた。すーと笹舟が動いた。それを見た子どもたちも手に手にうちわを持って舟に風を送った。うちわのない子は「ふーっ。」と息を吹きかけた。それでも舟は動いた。

頭の上に張られたサンシェードから大きな水滴が落ちる。水たまりに浮いた小舟はまるで水滴爆弾を落とされたように揺れる。直撃を受けた舟は沈んだ。ばらけて元の笹の葉に戻るものも出てきた。

すると子どもたちはまた笹舟作りに挑戦した。齋じいが水たまりの端に棒を立てた。「ここがゴールだぞ。」子どもたちは水滴爆弾をよけながらゴールを目指してうちわを扇いだ。作っては壊れ、壊れては作りを繰り返しながら舟の遊びは終了時間となった。

ワークショップに参加した子どもたちはどの子も遊びに没頭する時間が持てたようだ。ゴールまでたどり着くことができた子どもたちの満足げな顔が印象深かった。