7/28 榴岡児童館訪問/モザイクアートワークショップ開催

7月28日(水)13:30~15:00 
参加者:榴岡児童館児童 児童57名、職員3名
指導:渡邊廣一、サポート:SOAT 2名(藤原、佐藤)

活動内容詳細:
 昨年に続き2年目のモザイクアートワークショップを行った。
台風の宮城県上陸に伴う雨も朝方には止み、時折日が差す中で行った。館庭には名残の水たまりができていたが、子どもたち数人が水たまりの処理をしてくれた。

去年は新型コロナウイルス対策として30名以下に限定し、運動不足とストレスの解消をねらい、とにかく体を動かすことをワークショップのねらいに取り入れた。今年はコロナ禍での生活が2年目となり、子どもたちは普段とほぼ変わらない生活を送れるようになっていたため、今回のモザイクアートワークショップは間違わないように貼ることを主眼として行った。

 夏休み中ということで児童館には朝から大勢の子どもがいた。児童館側は多くの子どもにワークショップを体験させたいという思いがあったので、活動を前半、後半の2回に分けて実施した。

庭に集まった30名程度を4班に分け、2名ずつモザイク紙片をネットに貼るという活動を行った。それぞれ各班が貼る予定の図(カード)をじゃんけんで選ばせ、スタートした。全体図とカードを見比べネットのどの位置に貼るのか、子どもたちは慎重に見比べながら貼っていった。カードには図の上下を間違わないように「↑うえ」と書いてあったが、絵につられて見落としたのか貼る場所を間違える子どももいた。今回は「しっかり見て、間違えないように貼る」ということだったので、間違える子どもが出るのは想定内だった。

 1度に2名が出て糊付けと紙貼りをそれぞれ担当したが、友達が困っているときはサポーターが「口で教える」ことを許可した。するとそれぞれの班からサポーターが自然に出て、指さして教えたりする姿を見ることができた。活動の前半が終わったところで高学年の子どもが大きな間違いを指摘してくれた。全体図を見ながら「ここが変だと思うんだけど。」大人も気づかないような貼り間違いを見つけてくれた。

 後半の活動も基本的には同じ内容で進めた。各班の人数にバラツキがあったので1回やった人ももう一度やってよいことにした。すると3年生の女子が「好きな人がやるより、一番最初の人たちがやる方がいいと思う。」と言ってきた。学校では人数が足りないときそうしているので子どもたちはそのほうが慣れているとのことだった。いつの間にか私がサポートされたようだった。順番を待つ子も、すでに貼り方を終わった子も友達が貼るのを応援していた。勝手に土いじりしたり、関係ない話で盛り上がる子どもがいなかった。子どもたちの集中力とワークショップへの興味の高さに感心した。

 モザイク紙片の貼り方が最終の順番を終え、終了となったが「もっとやりたい」という子どもが多かったのでやりたい子どもたちに続けてやらせた。楽しい、きれい、などと言いながら友達と一緒にやったり、一人で黙々とやる子どもがいた。

 今年はしっかり見る、ということを中心に活動内容を組み立てたが、しっかり見るということが意外に難しいこともわかった。また、ネットの貼る場所を工夫してやらないと子どもの中にはぶつかり合わないよう遠慮して貼れない子どもたちがいることもわかった。

7/19 福島県富岡町「第二回ハーブガーデンつくり」開催

令和3年7月19日(月)10:00~11:30
実施場所:富岡町社会福祉協議会 
参加者:住民5名
富岡町社会福祉協議会職員/2名 SOAT/2名(藤原、高橋)

木サンプル端材協力:株式会社アクタス

趣旨
富岡町社会福祉協議会(福祉センター)にハーブガーデンを作ります。町民のみなさんと富岡町社協が中心となって土つくり、苗植え、お手入れを協力して行います。ハーブガーデンのお手入れで感じる「生きがい」、ワークショップに参加することで生まれる「人と人との交流」、植物から得られる「心のケア」が期待できます

開催内容
ハーブのお手入れ講座とお手入れ(草取り、剪定)
苗の定植を確認し、それぞれのハーブに毎に必要な水やりやお手入れの仕方を学び、実践しました
水やりは平日が主に社協職員、休日は町民のみなさんが欠かさずお手入れを実施しています。そのおかげで苗は順調に育っています。

お手入れ講座ではハーブの使い方についてもお話をし、剪定したハーブをみなさんにお持ち帰りいただきました。サラダやハーブティーに、ドライフラワーにとお話が弾みました。汗をかいた取り組みの「成果」がご自宅で楽しめることに充実感を感じていただけた様子でした。

ハーブガーデンの看板つくり
90㎝×110㎝の看板土台に、木片を使いモザイクアートの手法を用いて作成しました。看板に描かれたハーブガーデンのキャラクターの名前はみんなの総意で「ふうーちゃん」に決まりました。富岡町の「富(ふ)」、フラワーの「フ」、福祉センターの「ふ」の頭文字をとりました。

ハーブ苗のネームプレートつくり
ステンシルと言う技法を使って製作しました。ひとつ、ひとつ、ハーブの名前を確認しながら「このバーブは何色の絵具にしようか?」と植物への愛情を込めながら制作されていました。

7/20 成田東小学校児童クラブ訪問 / 砂場ワークショップ開催

7月20日(火)15:00~16:00 
参加者:成田東児童クラブ児童 28名、職員2名
講師:齋正弘、サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、高橋)

活動内容詳細:
 気温が30度越えの真夏の午後3時からの砂場ワークショップということで、活動予定時間を短縮し、1年生30分、2年生30分に分けて実施した。児童クラブが砂場に簡易テントを用意していたのでテント張りからワークショップがスタートした。1年生はテントを張る経験などないので大喜びだった。

 テント張りが終わると齋じいが熊の落とし穴の話を始めた。なんとなくいつもと違う。砂場の魅力に負けたのか、齋じいの話が終わる前に砂掘りを始める子どもたちがいた。齋じいはここに落とし穴を掘ることを伝え、スコップの先で大きな円を描いた。話を聞いていた子どもたちはその場に群がりシャベルで掘り出した。そうでない子どもたちは山を作り始めたり砂場の隅で穴を掘ったりした。自分でやりたいことがあったのだろう。

子どもたちの様子をよく見ると友達と一緒に、というよりは自分がやりたいことをそれぞれがやる印象だった。もしかしたらコロナ禍の生活で人と人のつながりが薄くなってしまった世の中の影響を受けているのかもしれない。一人一人を見ると実に熱心に砂掘りを楽しんでいた。活動時間が30分だったため、齋じいは残り10分前には水を流す活動に移った。

じょうろやバケツを手にした子どもたちは校舎脇の水場に走って行った。できるだけ多くの水を運ぼうとバケツになみなみと水を入れ、頑張って運ぶ姿が印象的だった。何度水を入れても掘った穴に水がたまらない。いつの間にか子どもたちは水をためたいという思いが一つになった。すると「水もっと持ってきて!」「わかった。」子どもたちに連携する姿が出てきた。こういう遊びは子どもにとって大切だと改めて感じた。

 砂場の穴を元通りにしたところで2年生が登場した。「1メートルの穴を掘る」と齋じいは言うと1メートルはどのくらいの深さかを子どもの身長をもとに確認した。自分の身長を知らない子どもが多い。齋じいは子どもの肩の辺りを指さして掘る深さを伝えた。「ここまで掘るのにはたくさん掘らなければいけないので、大きなスコップで掘ろう。」

 齋じいが示した場所に子どもたちが集まり、一斉にスコップで穴を掘り出した。活動時間が30分だったのである程度の穴が掘れたところでバケツ、じょうろの登場となった。1年生同様、一斉に水場に走って行った。一度に2つのじょうろを持って来る子どももいた。すごいね、と言うと次は3個持ってきた。頑張って運びたかったのだろうが、さすがにそれは無理だった。1年生と違うところはバケツ一杯の水を運んだ後で運び方を自己修正できる子どもたちがいたことだ。「もっと水入れなくていいの?」「重いし、途中でこぼすから。」冷静な2年生に驚いた。

それぞれ30分と活動時間は短かったが、熱中症になる子どももいなく、楽しく元気に最後まで活動できた。

7/17 成田東小学校児童クラブ / 坪沼自然体験ワークショップ開催

開催日時:2021年7月17日(土)10:00~15:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:成田東小学校児童クラブ 児童20名(1~5年生)、職員4名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、高橋、森)

活動内容詳細:
10時前には30度を超えた。成田東小児童クラブはまだ砂場ワークショップを行っていないので、今回が初めてのワークショップ参加である。

バスから元気に降りてきた子どもたちが「成田よりもこっちは暑いね。」と言った。違うところへ来たという、子どもなりの旅行感が口をついて出たのだろう。水分補給と体調管理に十分配慮して活動を行った。

バスから元気に飛び出した子どもたちは早速、神社の石段を目指し畦道を元気に歩き出した。アスファルトの道と違って照り返しの暑さがないのでその分楽だった。途中でギブアップする子どもが出るかと思ったが元気に100段を上りきった。

荷物を社務所に置くと齋じいの周りに集まった。いつものように神様の話を始めたが、齋じいの話は集中しないと理解できないので、落ち着きのない子どもたちには難しい話だった。ちょろちょろと動き回る子どももいたが、齋じいはそういう子どももいるだろう、と気にも留めず話を続けた。これが学校教育と違うところかもしれない。学校なら「○○くん、先生の話を聞きなさい。」と注意される。SOATのアートワークショップはそこが違う。気づくよう促しはしても注意はしない。

齋じいは一通り説明を終えると裏の林に入っていった。林の探検が終わると、そこから坪沼農園へ向かい、サツマイモや枝豆の生長を確認し、さらに根添城跡地に向かった。

館跡の説明を齋じいが始めたが、しっかり話を聞いたのは高学年が中心だった。やはり学年が進むと人の話を聞くようになるものだと感じた。館跡の空堀の説明まで終わるといよいよ空堀下りだ。

「この木にロープを結んで」とロープを渡すと木登り上手の高学年男子が桑の木に登りはじめた。これまでのワークショップでこの木に登った子どもはいない。その雄姿を見たからかどうかはわからないが、1年生も皆勇気を持って空堀を下りに挑戦した。鎮守の杜に行く途中で昔のお墓を見て、ちょっとした崖を藪漕ぎし、田畑の畦を歩いて目的地に到着した。

鎮守の杜ではアスレチックで遊び、昼食は外で3密を避けながら食べた。境内の昼食場所は日陰で風もあり涼しささえ感じた。

午後からは釘打ちや檜をのこぎりで切る活動をしたり、木登り、ターザンロープやシーソーで遊んだりと普段できない、いろいろな遊びを楽しんだ。子どもたちは自然の中で体を十分動かし、一緒に木を切ったり、アイデアを出し合ったり、たくさんの楽しい体験をすることができたようだ。

7/14 新田児童館訪問/砂場ワークショップ開催

7月14日(水)15:00~16:30 
参加者:新田児童館児童児童27名、職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、高橋)

活動内容詳細:
 児童館近くにある西田公園での実施は今回が3度目だった。これまでは雨模様ということもありワークショップの子どもたちしかしなかったが、今回は野球の練習に訪れた小学生や水遊びなどに来た小学生で公園がとても賑やかだった。砂場ワークショップの活動に子どもたちが集中できるか、少々心配しながらの開始となったが、始まってみれば何の心配もなかった。

 齋じいが子どもたちを砂場に集めると1年生に身長を尋ね、熊の落とし穴を作るから1mくらい掘らないといけない、そのためには君のこの辺まで深く掘らないといけない、と言いながらそのこの肩の辺りを指さした。「え~!そんなに掘るの?」3年生や4年生は低学年より想像力が発達しているので驚いていた。最初はシャベルで掘り出したが、齋じいが大きいスコップで掘ってもよいと言うと10人ほど走ってスコップを取りに集まった。

今回の子どもたちは集中力とパワーがすごかった。あっという間に60cmほどの深さに達した。すると砂底から水が出てきた。石も出てきた。「水道管壊したんじゃね。」「水道ここにないよ。」などと言いながら更に深く掘り進めた。反対側の場所でもシャベルを持った1年生が掘るのに熱中していた。すると赤いものを掘り当てた。

「なんだこれ?」その一声に周りで掘っていた1年生が集まりだした。「もっとこっちも掘ったら?」周りからいろいろ指示を受けて掘ると、赤いビニール袋に包まれた何かが出てきた。「え~。なに?」男子が恐る恐る赤い袋を開けた。タイムカプセルの丸い缶が現れた。食品の入っていた缶だったらしく、賞味期限が2012年と書いてあった。前回までのワークショップでもいろいろなものが出てきたが、毎回違う何かが出る砂場だった。
 
掘った砂で大きな山ができた。その山に乾いた砂を振りかける子どもがいた。理由を聞くと、そうすることで砂が硬く頑丈になるらしい。泥団子作りの応用らしかった。感心していると今度はその山の裾の部分に少し穴を開け始めた。「トンネル作るの?」と聞くと「ワナを作る。こうして熊の足がここに来ると引っかかって、倒れてこっちの穴に落ちるようにしている。」なんと科学的なことを考えるのだろうと、また驚いた。

 齋じいがそろそろ水を流すか、と言うと子どもたちは待ってましたと言わんばかりにバケツを手に一斉に延長ホースのある場所へ駆け出した。すでに多くの子どもたちが裸足になっていた。水を流すのが好きな子ども、足を入れて水の感触を楽しむ子、それぞれが好きなことをやって時間いっぱい楽しんだ。砂遊びの後は徒野足をきれいに洗い着替えて児童館に戻った。久しぶりの日差しが足洗いの順番を待つ子どもたちを照らしていた。

7/10 新田児童館訪問/砂場ワークショップ開催

7月10日(土) 
参加者:新田児童館 自由来館児童 保護者・乳幼児4名、児童14名、職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、高橋)

活動内容詳細:
10:00~12:00
午前中は乳幼児を対象として砂遊びを実施した。

乳児は1名の参加だったが、足に前日の雨で濡れた砂を母親につけられ驚いた様子だった。
ザラザラした感触は初めてだっただろう。小さな足を丸めて母親の方に身をよじっていた。

それが幼児になると小さなスコップを手にバケツに砂を入れたり、砂場の砂を掘ったりするようになる。それだけではなく、じょうろに水をくんで流したりもできる。わずか1年か2年の間の発達はすさまじい。

大きなバケツに入れた水も流せるし、流れた水がどうなるかも確かめようとする。水が流れたのを確認すると納得してまたバケツに水をくみに行く。また流す。水が流れたか、確認する。満足げにまた水をくみに行く。

顔の表情から本気で楽しんでいることがわかった。
 
13:00~15:30
午後からは小学生が来た。中学年以上の子どもたちだった。
齋じいはスコップを渡し、熊が落ちるサイズの穴掘りを命じた。

子どもたちは一斉に穴を掘り出した。ものの数分で砂場の底部分が現れた。「砂を砂場の外に出してもいいぞ。」その声がけに更に掘り方はパワーアップ。砂は濡れていたので掘り出した砂がほぼそのままで山になった。齋じいがシャベルで横に穴を開けトンネルを掘った。それを見てトンネルを掘る子どももいた。

そろそろ水を使わせるか、齋じいがそう言って「ここを平らにして水を流すぞ。」と子どもたちに言った。

大きな穴の空いた砂場。外には掘った大きな砂山。頂上部分を平らにしてそこからバケツで水を流した。十分湿っていた砂山は簡単には壊れなかった。何度も何度も水を流して喜んだ。砂山から流れた水は砂場にだんだん溜まっていった。すると子どもたちは靴下を脱いで入り始めた。

「たのしー。」「ぬるい。」「プールだ!」思い思いの感想が出た。泥水の中に手を突っ込んだり、近くの砂で泥団子をつくったり。それを職員めがけて投げて遊んだり。ここまで来ると子どもたちの遊びは止まらない。ついに泥プールにしゃがみ込む子どもが現れた。毎年、なぜか新田児童館で行う砂場ではこうなる。

見るからにストレス発散を全身で行っている。コロナ禍でストレス過多になっているのは大人ばかりではないだろう。そういう意味では今日の砂場は子どもたちにとっていろいろ体験できた、よい機会となったのではないか。

6/27・28 福島県富岡町「第一回ハーブガーデンつくり」開催

ハーブガーデン作り&お手入れ/「第一回ハーブガーデンつくり」事前準備
令和3年6月27日(日)16:00~17:00
実施場所:富岡町社会福祉協議会 
参加者:富岡町社会福祉協議会職員/2名 SOAT/2名(藤原、高橋)

令和3年度にじいろぱれっと・心の復興支援事業「ハーブガーデンづくり&お手入れ」事業実施に当たり、
 区画された庭園において、土づくりから始め、様々なハーブの苗植え、その後の間引き、雑草取り、種子の収穫等の作業を、帰還者と移住・定住者などが一緒になって継続して行うことにより、心のケア、生きがい・居場所づくり、人々の交流の創出を図るための事前準備作業を富岡町社会福祉協議会と共同で行った。

内容:事前準備
苗の手入れ・苗分け

花壇のゾーニング、杭打ち

ハーブガーデン作り&お手入れ/「第一回ハーブガーデンつくり」開催
6月28日(月)9:00~12:00
実施場所:富岡町社会福祉協議会 
参加者:住民/4名:富岡町社会福祉協議会職員/4名 SOAT/2名(藤原、高橋)
講師:宍戸多恵子(ハーブ&クラフト代表)

前日までの「大雨の予報」から一転、晴天の元で第一回目のハーブガーデンつくりを開催することが出来ました。

ハーブ専門家の宍戸多恵子先生にご指導をいただきながら、まずはハーブの苗を15種類、60株をみんなで植えました。

ハーブの苗植えのあとは、植えたハーブの香りをかいだり、それぞれの特徴やこれからのお手入れ方法について宍戸先生に教えていただきました。

水やりは参加者と富岡社協職員が役割分担をして行うことになりました。よろしくお願いいたします。

<アンケート結果>
・参考にしてハーブを作っていきたいと思います。
・料理教室を楽しみにしています
・(資料が)ハーブの写真入りでわかりやすくハーブの香りもわかりました。
・楽しかったです

7/7 新田児童館訪問/砂場ワークショップ開催

7月7日(水)13:30~16:00 
参加者:新田児童館児童 児童28名(1,2,3年生)、職員4名
講師:齋正弘、サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、高橋)

活動内容詳細:
 朝からの雨が止まない中でワークショップが始まった。今回は1,2年生が主体ということと、雨対策として雨合羽つくりがあるため、砂場での活動時間をしっかりとりたいという児童館側の要望で1時間半予定を前倒しして1時間半の活動予定が1時間多くなった。1年生と2年生では帰ってくる時間が異なるということで、1年生と2年生を分けて2回雨合羽つくりを行った。

 雨合羽つくりでは齋じいが子どもたちを周りに集め、大きなビニール袋をかぶって見せた。「かぶると雨はいいけど息できない。どうする?」齋じいの姿に子どもたちは大笑い。「こうすんだっちゃ。」と言いながら顔が出て頭が濡れないようにビニール袋を切って見せた。そして切り方を間違わないように注意を促した。「頭、大事だろ。みんなは毛があるけど年取るとこうなるんだ。」子どもたちにはその話も受けたようでまた大笑いだった。「切りすぎても困んないようにテープでここをとめればいい。何色好き?好きなテープを張ればいい。」子どもたちとの対話を経て合羽作りが始まった。一か所切るだけ。まもなく切り口両端をテープで止めるだけのシンプルな雨合羽が次々出来上がった。

 「じゃ、行こう。」齋じいの声で1年生はお手製雨合羽を着て公園まで出かけた。砂場での目的はクマが落ちるくらい深い穴を掘る、ということだった。子どもたちはシャベルやひしゃくをもって一斉に掘り始めた。前回も石や木の根っこ、BB弾やペットボトルを発見したが、今回もいろいろ見つけた。古いペットボトルには水を入れ掘った穴に入れた。ペットボトルでの水運びは楽しいようで何度もやっていた。水を入れるのは砂を掘りやすくするためらしかった。柄杓で穴を掘っていた子どもたちはそれを見て水たまりの水を汲み始めた。その水を穴に入れると、そこで待っていた子どもたちがまた掘り始めた。「こっちにもお願いします。」そう言われて柄杓で水を汲み始める子どもがいたり、バケツの方が効率がいいと気づいた女子が現れたりした。水汲みが楽しくなった子どもたちはそればかりやったが、その様子を見て注意する子もいた。「今日は砂堀だよ。水ばっかりやらないの。」同じ1年生でも色々いるようだ。よく見ると掘り方も、パワーも女子の方が男子を上回っていた。

 終了時刻の30分ほど前になってようやく雨合羽を着た2、3年生が到着した。

「みんなには大切なお願いがある。砂場の盛り上がっている砂を掘って、ゲートボールに来ているおじいさんたちにわからないよう、なんとなく元に戻してほしい。」と齋じいが言った。子どもたちは砂を掘る気満々で来ていたので、掘るという言葉に反応し、せっせと掘り出した。砂堀りが25分過ぎたあたりで砂の埋め戻しの指示をもう一度出した。さすがに2,3年生である。あっという間に砂場の穴はなくなり砂場ワークショップは終了した。

6/17・18 福島県富岡町ハーブガーデンづくり/土壌つくり

令和3年6月17日・18日
実施場所:富岡町社会福祉協議会 
参加者:7名(富岡町社会福祉協議会職員)
ハーブ講師:宍戸多恵子(ハーブ&クラフト代表)、サポート:SOAT2名(藤原、高橋)

令和3年度にじいろぱれっと・心の復興支援事業「ハーブガーデンづくり&お手入れ」事業実施に当たり、
 区画された庭園において、土づくりから始め、様々なハーブの苗植え、その後の間引き、雑草取り、種子の収穫等の作業を、帰還者と移住・定住者などが一緒になって継続して行うことにより、心のケア、生きがい・居場所づくり、人々の交流の創出を図るための事前準備作業を富岡町社会福祉協議会と共同で行った。

6月17日 15:00~17:00
ハーブガーデンを作る事前作業及び花壇の整備作業

6月18日 9:00~12:00
土つくり、花壇へ土入れ作業(9:00~11:00)

ものづくりアートワークショップ/打ち合わせ(11:00~12:00)

7/3 成田小学校児童クラブ / 坪沼自然体験・ほたる観察ワークショップ開催

開催日時:2021年7月3日(土)15:00~20:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:成田小学校児童クラブ児童館 児童21名(1~5年生)、職員5名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)

活動内容詳細:
成田小学校児童クラブは、今年初めての参加だった。砂場でのワークショップもまだ実施していない。1,2年生合わせて14名、全体で21名の児童参加だった。

「こんにちは。」という挨拶に「こんにちは」「よろしくおねがいします。」と元気に応えてくれた。興奮して前日よく眠れなかった子どももいたようだ。いつものように神社の階段を目指した。途中の畦道でバッタやコオロギを見つけて捕まえたり逃がしたり。蛙を探しながら歩く子どももいた。主催する側としてはうれしい光景だった。100段以上ある長い石段では1年生も黙黙と元気に上がりきった。

社務所と神楽殿に分かれて荷物を置くと齋じいの待つ拝殿前に集まった。齋じいはいつものように神様の話を語り始めた。子どもたちは神様に挨拶を終えると裏手の林に入っていった。木と木の間をかき分けて入っていくのだが、それが難しい女子がいた。「ここからしか行けないんだよ。みんな行ってるよ」と言われ頑張って林に入った。

林を抜けて坪沼農園でサツマ芋や枝豆を確認し、そば畑脇の根添城跡の説明に向かった。

1,2年生は興味がないようで齋じいから離れて虫を探したり草で綱引きをして遊ぶ子どももいた。齋じいが「この裏にある神様を見に行こう」と言うと虫取りをしていた子どもたちもさっさと齋じいについて行った。耳だけは齋じいの隣にあったようだ。

草をかき分けて昔の神様を見た後は空堀下りに挑戦した。「ロープを木に結んで。」そう言われ、拝殿からずっとロープを背負ってきた5年生が桑の木にロープをかけるのに挑戦した。

齋じいがロープを持って崖を降りると子どもたちがそれに続いた。崖を降りる下級生の安全を確保するため、5年生などがしっかりロープを持ってくれた。誰も頼んではいないのだが、自発的にやってくれた。頼もしい先輩である。1年生の中には尻込みして降りられないと思われた子どもがいたが、全員挑戦し、無事成功した。崖を降り、蛍を見る場所を確認し、提灯作りに必要な竹の確保に向かった。

今年生えたばかりの「しの竹」は取らないように伝えたが、判断がつかない子も多かった。1、2年生が半数以上いたのだから仕方のないことだったが、職員が子どもを上手にリードして良さそうな「しの竹」を見つけさせた。

その後鎮守の杜にあるアスレチックで遊んだ。1本橋を歩いたり、シーソーに乗ったり、木登りしたり。綱登りに挑戦する子もいた。予定した遊び時間があっという間に終わり夕食となった。

夕食後の提灯作り神楽殿では1,2年生が多いので時間がかかるだろうと考え、時間配分をしたが、さっさと終わる子どもが多かった。「もっとこの辺にも色つけたら。」「提灯のここ空いているから何か描いたら。」そう職員に促されて頑張っていた。早く終わった子どもたちは一刻も早く薄暗くなった外に提灯を掲げて見たくなったようだ。「ちょっとだけ外行きたい。」「まだ、描いている人がいるから待ってね。」そういうやりとりをしていると提灯作りが遅れている子の手伝いを始める子どもが現れた。崖下りでもそうだったが、手伝うという行動を自然に取れる児童が多いようだった。

社務所の様子:

いよいよ8時近くになり、外は真っ暗。子どもたちは帰り支度をすると手作り提灯に明かりを灯し、うれしそうに齋じいを先頭に外へ出ていった。畑の脇道は真っ暗で、提灯の明かりがきれいだった。昔話の狐の嫁入りが頭に浮かんだ。

子どもたちは興奮気味に提灯の明かりを見ながらでこぼこ道を歩いた。蛍のいる場所が近づくと齋じいが「明かり消すぞー。」明かりを消すと、それまでおしゃべりしていた子どもたちが一瞬静かになった。ふざけて誰かが明かりをつける。すると「蛍こないよ。」と注意する子もいた。そんなこんなしながら歩いていると「蛍だ!」その声に子どもたちは一斉に反応した。子どもたちは田んぼや木の枝に光る蛍を見つけ「いたいた。こっちだ」とうれしそうだった。「僕、初めて蛍飛んでるの見た。」とうれしそうに言う子が何人もいた。

子どもたちは森で遊び、勇気を出して崖を下り、提灯で夜道を照らして歩き、蛍を見て大満足の一日だったようだ。迎えのバスまで提灯を灯しながらうれしそうに歩いた。バスに乗ると子どもたちはいつまでも私たちに手を振ってくれた。

ホタル

「おでかけポーチをつくろう!」

開催日時:2021年 6月20日(日)11:00~16:00
開催場所:TBCハウジングステーション仙台駅東口 屋外
参加者:11名
指導:SOAT佐藤、サポート:宮教大学生1名

SOATオリジナル工作布を使って、「お出かけポーチ作り」を開催しました。
参加者は、好みの「お出かけポーチ」になるように布の柄やパーツ選びを楽しんでいました。

作り方の手順は、蓋部分にマグネットホックをはめ、ポーチの両端をボンドで貼り合わせ飾りや肩紐を付けて完成。小学生のお子さんでもほとんど一人で作れる内容になっています。

少し難しい所は保護者の方に手伝ってもらうような場面もありましたが、「自分でやってみる!」とできるまで頑張るお子さんも多く、保護者はその姿を静かに見守りました。参加者は、集中してスムーズに作業が進み、30分程度で立派なポーチが完成しました。


参加者の感想:
「移動ポケットとしても使えそう。ちょうど探していたので作れて良かった。」「ボンドだけで作ったとは思えない。意外と丈夫。」「少し難しいところもあったけど、楽しかった。」などの感想がありました。

講師所感:
ボンドが完全に乾くには、布により12時間~24時間かかるので次の日から使えるようになる事を伝えると、「じゃあ明日になったら使ってみよう!」と嬉しそうでした。
自分で作ったポーチで楽しくお出掛けしていただけたら嬉しいです。

SOATオリジナル工作布の作り方

※新型コロナウイルス対策として、参加前の検温、手や道具の消毒、座席の間隔を開けて少人数ずつの受け入れ、マスクの着用等を行いながらの実施となりました。