6月29日(火)15:00~16:30
参加者:榴岡児童館児童 児童27名(1年生)、職員5名
講師:齋正弘、
サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、高橋)
活動内容詳細:
今回は朝から雨。天気予報が午後3時頃から雨から曇りになるはずが、午後1時の予報では雨が続く予報に変わった。急遽児童館、齋じいと相談し、合羽作りに変更した。作った雨具を着て砂場に行く、雨が上がったらその姿で砂を掘るという内容となった。
子どもたちがそろうと齋じいが「みんな集まれ」と声をかけた。齋じいの周りを囲んだ子どもたちに「おまえたち。外は雨だろ。外歩くのにどうする?」と言いながら大きなビニール袋を出してかぶって見せた。その姿に子どもたちはびっくりしたり、笑ったり。「えーと。子どもたちはビニールをかぶってはいけないとここに書いてある。」と安易にビニール袋をかぶることの危険性について伝えた。
「息できなくなるからさ、こうすればいいだろ。」といって顔の部分を横に切った。次に「手を出すにはこうすればいい。」といって今度はビニール袋を縦に切った。「みんなこうして合羽を作るぞ。テープとか張ってもマジックで描いてもいい。」ビニール袋をもらうと一斉に袋をかぶったり、切ったりし始めた。ビニール袋をはさみで切るのに苦労していたが、真剣な顔つきで切っていた。マジックペンで自由に絵を描いたり、ガムテープを貼って名前を書いたり、頭の部分に張る子どももいた。皆それぞれ自由に特大のビニール袋で遊んだ。
全員合羽の制作が終わったところで外へ出た。いつの間にか雨もほとんどやんでいた。子どもたちはそれを着て小学校の砂場までうれしそうに歩いた。合羽を着てうれしいというよりハロウィーンの仮装気分だった。砂場に着くとそのまま砂掘りの活動に入った。齋じいが大きなスコップで砂場に円を描いた。大きな円だ。「今日はここを掘る。深く掘ろう。」シャベルを手にした子どもたちは楽しそうに掘って、掘って、掘りまくった。数人ずつ固まって掘ったものだから齋じいの円の中にあちこち深い穴ができた。雨の影響で砂は掘りやすく固まってサクサク掘れた。
あっという間に砂場の底まで掘る子どもたちが出てきた。気づくと半数くらいの子どもが裸足になっていた。砂場の正しい遊び方を知っている。そう思った。山やトンネルを掘る子どももいたが、裸足の子どもたちは校庭に水たまりを見つけ遊び始めた。
砂場に掘った穴に水を入れたいと思ったのか、シャベルで水たまりの泥水をバケツに集め出す子どもが現れた。それを見た子どもの中に「穴→バケツ→水→水道」…「水くんできていいですか。」という要望となった。一度OKを出したらもうすごい。「うわー!」声を上げてバケツ片手に水道まで走り出した。
砂場は雨水を十分に吸っているのでバケツの水を吸い込まず池ができた。池ができると更にテンションが上がった。予定の時間を過ぎても終わる気配がなかったが、聞き分けよく育っているのか、なんとか時間内に終わることができた。
齋じいが「バレないように砂場を元に戻すぞ。」と声をかけた。「明日、先生から『砂場に穴掘ったままにしたのはだれだ?』と言われたら困るよね。」というと「大丈夫。明日学校休むから。」以外と1年生はおとなの発想だった。
人生初めての合羽作りとそれを着ての砂場遊び。どちらも子どもたちは自由にそして活発に、楽しく遊ぶことができた。