SOAT×六郷保育園企画 第一回作品展示のご案内

SOAT×六郷保育園企画について
 SOATは、新たな作家の発表の場と活動支援の一端として令和3年4月1日開園予定の六郷保育園さんにご協力を頂くことになりました。六郷保育園の事業特徴としてアートを取り入れています。最新の脳科学に基づいた向社会性、実行機能の発達を育むことを目標とし、それを行うにはアートが必要とのことです。そのためにSOATへの協力依頼が来ました。作家の作品が小さな子どもたちの発育に貢献できるというのは素晴らしいことだと考えます。

展示について、
展示期間:令和3年4月1日㈭~5月29日㈯
場所:六郷保育園(仙台市若林区六郷7番10号)
※その他作家オリジナルグッズ販売のご協力を頂いております。

なお、園では一般開放により作品鑑賞の計画がありますが、新型コロナの影響もあり、日時等、未定。

展示状況
0歳児室 小野寺純一 作品3点、石川かおり 作品5点

1歳児室 小野寺純一 作品4点

2歳児室 はまちひろ 作品大2点

玄関ホール・事務所前 はまちひろ 作品6点

富岡町~おもいでをかたちに・モザイクアートプロジェクト~完了の報告!

 共同制作モザイクアート作品 夜ノ森駅東口公園設置の報告
令和3年3月29日公開
設置場所:夜ノ森駅東口公園内
設置作業:2021年3月22日~25日
作業者:SOAT/森敏美(壁画・モザイク造形作家)藤原、渡邊
委託・協力:富岡町都市整備課、富岡町教育委員会

令和元年度復興庁補助事業「にじいろぱれっと・心の復興」の一環として、富岡町立富岡第一小学校、富岡町立富岡第二小学校、富岡町立富岡第一中学校、富岡町立富岡第二中学校と富岡町社会福祉協議会のご協力のもと共同制作モザイク作品が完成しました。子どもたちが作品に込めた思い。賑わいのある漁港、美しいろうそく岩、セキレイ、とみっぴー、華やかに咲き誇る桜、町を貫く電車、そして夜ノ森駅。作品は関わった大人たちの心を動かし、富岡町教育委員会と富岡町都市整備課の協力というかたちで実を結び、3月25日夜ノ森駅東口に設置することが出来ました。

~おもいでをかたちにモザイクアートプロジェクト~ 実施について、
趣旨
小学生が主体となりSOATと共同で制作することで、過去と未来が共存した町のシンボルとなる作品を残すことが出来る。また、風化防止や帰還住民の心の支えとなる。

制作にあたって
普段支援される側にいる子どもたちが富岡の町を応援する側に立てることが嬉しいとのこと。富岡町を勇気づけるために、富岡で誇れるもの、有名なものは何か?子どもたちはたくさん答えました。画用紙を渡した途端に「絵は苦手」という子どもたちもいた。しかし、熱心に小中学生が一緒になって相談し、なんとか富岡の役に立とうと絵を描き上げた。それを基にモザイクアートの下絵を描き出した。授業時間と夏休み期間、昼休み時間などを使い小さなガラスピースを1つずつ並べる根気のいるモザイク作業。そして、共同モザイク作品~おもいでをかたちに~が出来上がりました。

令和元年度、モザイクアート制作風景

令和3年3月SOAT設置作業風景

制作:令和元年
富岡町立富岡第一小学校  富岡町立富岡第二小学校  児童一同
富岡町立富岡第一中学校   富岡町立富岡第二中学校  生徒一同
特定非営利活動法人 東北の造形作家を支援する会(SOAT)

3/8福島県富岡町生きがいつくり「giftbygift卒業式応援プロジェクト」贈呈式

令和3年3月8日
時間:13:20~13:50 開催。
開催場所:福島県双葉郡富岡町立富岡第一・第二小学校、中学校
参加者:富岡第一・第二小中学校 51名
    富岡町社会福祉協議会2名、SOAT2名

協力:富岡町社会福祉協議会
布素材協賛…株式会社アクタス

このプロジェクトについて
今年度、SOATは富岡町にお住いのみなさんに「お手伝いボランティア」として、町内での活動をサポートしていただいています。そのお手伝いボランティアでの交流を通して、「もっと町や子供たちのためになにか出来ないか?」とのお話も聞かれるようになりました。そこで、富岡町第一・第二小学校、中学校、三春校の子ども達を応援する活動はどうか?と案がありました。富岡町教育員会、富岡町社会福祉協議会の協力を得ながら、住民のみなさんと作品制作を進めてきました。今回、完成した「共同制作押絵とつまみ細工のオブジェ」と「つまみ細工のコサージュ」を子ども達に贈呈することが出来ました。

贈呈式の様子について
富岡町社会福祉協議会のかたと私たちが会場へ入ると、全校生が迎えてくれました。昨年度、一緒にモザイクタイルのオブジェを作った子ども達です。今年度、感染症拡大の影響を考慮し、なかなか子ども達と会うことが叶いませんでした。今回、久しぶりに会った子ども達が富岡町で元気に成長している様子に、感慨深いものを感じました。

まず、教頭先生より趣旨についてご説明をしていただきました。その後、今回の活動を支えて下さった富岡町社会福祉協議会より子ども達に作品を制作した住民のみなさんの様子や思いをお話ししていただきました。

オブジェの覆いを外し、作品があらわれると子ども達から「きれい!」「大きいねー」との声が聞こえました。一つ一つの花びらを手作りしたことを知ると驚いていました。また、オブジェのデザインは子ども達のアイデアから作られたことを話すと、喜んでくれました。

つまみ細工のコサージュは全児童、全校生一人一人にお渡ししました。「ケーキみたい」「可愛い」と早速、胸にコサージュをつけて見せてくれました。住民のみなさんが子ども達のことを話しながらコサージュ作っていた様子をお話ししました。

感染症拡大の影響を考慮し、今回住民のみなさんが参加できなかったことが悔やまれます。この様子を伝え、住民さんの皆さんの思いと子ども達の笑顔が繋げるために、支援員のかたが映像やたくさんの写真を撮影してくださいました。また、みなさんで集まって今日の様子をお話しする様子が浮かびました。

この寄贈にたどり着くまでに、たくさんの富岡町のみなさんにご協力をいただきました。ありがとうございました。

2/25 福島県郡山市 サロン活動支援「ものづくり相談会」

令和3年2月25日
時間:10:00~16:00 開催。
開催場所:ミューかるがくと館 小ホール
参加者:午前の部12名、午後の部9名 富岡町社協支援員4名、計25名

指導:SOAT藤原、高橋、千田(パッチワーク・布小物作家)
協力:富岡町社会福祉協議会 郡山支所、
布素材協賛…株式会社アクタス

開催について
地域にお住いのみなさんには、ものづくりのお好きな方がたくさんにいらっしゃり、共通の趣味を通した交流活動も行われ始めています。支援員のみなさんから地域の声を伺うと「いろんなものを作ってみたいけど何を作っていいのかわからない」、「一人じゃなくてみんなで集まって好きにものをつくる時間があればいいな」などの声が多いことがわかりました。
また、感染症の拡大により自宅で過ごす時間が長くなりました。自宅で一人でも取り組める様、全作品のレシピ集と復習用の材料の準備を行って開催しました。

ものつくり指導は、支援員の皆さんが中心となって講師を務めました。SOATはそのフォローを行いました。

レザーの小物作りの3つのブースを設けました。
ミシンを使用する布小物づくり

レザーの小物づくり

布の小物つくり

みなさん、とても積極的に参加してくださいました。本来ならば人が集うきっかけを目指す「ものづくり相談会」なのですが、今回は自宅で一人でもご家族とでも楽しみたいと、たくさんの質問もいただきました。いつか今日の活動が種となって、集いを生むきっかけになることを願っています。

講師所感
会場に用意した様々な素材を選び、思い思いの作品が出来上がりに、みなさん嬉しそう満足している様子でした。
細かな作業を不安がっていた方も住民さん同士の久しぶりの再会を楽しんで手を動かしているうちに、「あれ、出来た!」と笑顔が見え安心しました。「家に帰って忘れないうちに作ってみるね!」「先生、ここは家ならどうしたらいいの?」「また、こういう会を開いてほしい!」などたくさんのお声をいただきました。この相談会をきっかけにたくさんのものづくりを楽しんでもらい続けていただけたらとてもうれしいです。

2/19福島県富岡町生きがいつくり「giftbygift卒業式応援プロジェクト」4回目

令和3年2月19日
時間:9:30~16:00 開催。
開催場所:福島県双葉郡富岡町社会福祉法人富岡町社会福祉協議会福祉センター 小ホール
対象者:地域住民15名
講師・指導:千田教子(パッチワーク・布小物作家)SOAT藤原、高橋、
協力:富岡町社会福祉協議会
布素材協賛…株式会社アクタス

このプロジェクトについて
今年度、SOATは富岡町にお住いのみなさんに「お手伝いボランティア」として、町内での活動をサポートしていただいています。そのお手伝いボランティアでの交流を通して、「もっと町や子供たちのためになにか出来ないか?」とのお話も聞かれるようになりました。そこで、富岡町第一・第二小学校、中学校、三春校の子ども達を応援する活動はどうか?と案がありました。富岡町教育員会、富岡町社会福祉協議会の協力を得ながら、住民のみなさんと作品制作を進めてきました。今回はその集大成、子ども達に贈る「共同制作押絵とつまみ細工のオブジェ」が完成の日を迎えました。このオブジェは富岡の子ども達に聞いた「富岡の好きなところ」をアイデアとしてデザインしものです。

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、令和3年に入ってから活動が中断していました。支援員のみなさんが戸別訪問をすると住民の方が「次の活動はいつ?」「卒業式には間に合うのかな」と大変気にされていると聞き、私たちもとても苦しく思っていました。今回ようやく再開することができ、完成に向けた活動を行うことが出来ました。開催にあたっては事前よりSOATスタッフは体調管理を行い、会場においては3密の回避、換気の実施、作業都度の消毒など感染対策を行いました。

活動が中断していたことで、作品の完成の進捗が大幅に遅れました。そのため事前に下準備をSOATが行い、開催当日の午前中には支援員のみなさんに土台を貼り込む作業をして頂きました。そのおかげで住民のみなさんの手で当日完成できる段階まで整えることが出来ました。

午後になり、集合時間よりも30分早く住民のみなさんが集まってくださいました。そのお顔は活動の再開と、卒業式までに作品が出来上がる喜びでいっぱいに見えました。

作業が開始尉されると、この2カ月間のブランクを感じることはなく、さらにパワーアップ!ボンドを塗る人、花を貼る人、下絵を参考に位置を支持してくれる人などみんながいろんな役割を自然にこなしてくれました。仕上げもみんなで遠目に近目に、一つ一つパーツの配置を考えながら行いました。最後に「よし、これでいいいね!!」の声を聞くと自然と拍手が沸き起こりました。

寄贈について
今回完成した「共同制作押絵とつまみ細工のオブジェ」と、すでに完成している「つまみ細工のコサージュ」は、3月8日に富岡第一・第二小中学校へ寄贈されます。

講師所感
コロナ禍で予定通り集まることができなかったことを住民の皆さんはとても気にかけてくれていて、急に決まった作成日にも快く集まってくれました。とてもうれしかったです。時間がかかると思っていた作業もみんなが自然に役割を分担してくれ、エネルギーを集中してくれてあっという間に絵に花を咲かせてくれました。活動の見通しが立たないときには大変不安に思っていましたが、「あきらめない、みんななら出来る!」と言う強い住民のみなさんの熱意に感動をしました。完成し作品の桜も皆さんの笑顔も満開になり、とてもステキな富岡を表現してくれました。とてもうれしくなりました。このような機会を与えてくださりありがとうございました。

2/18福島県富岡町 講師育成講座①「布のランプシェード」「レザーのお出かけポーチ」

令和3年2月18日
時間:13:00~17:00 開催。
開催場所:福島県双葉郡富岡町社会福祉法人富岡町社会福祉協議会福祉センター 小ホール
対象者:地域支援員3名
講師・指導:千田教子(パッチワーク・布小物作家)SOAT藤原
協力:富岡町社会福祉協議会
素材協賛…株式会社アクタス

趣旨
新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、ゆうゆう倶楽部で開催予定だったいくつかのワークショップが中止となりました。町民の皆さんはとても残念に思っていると支援員の方からご相談を受けました。そこで、支援員のみなさんが「先生」となってワークショップを開催できるよう、SOATの「講師育成講座」を行いました。

内容
今回は「布のランプシェード」と「レザーのおでかけポーチ」「つまみ細工の応用」の講座を開催しました。学びのボリュームが多いようにも感じましたが、「住民のみなさんに楽しんでいただきたい」と熱心に取り組んでくださいました。
「布のランプシェード」開催風景

「レザーのおでかけポーチ」開催風景

「つまみ細工の応用」開催風景

技法を学んだあとに、支援員の方が実際に講師となって他の支援員の方にロールプレイ(模擬ワークショップ)を行いました。
学びをすぐに実践として振り返ることで、自信を持って住民の皆さんにワークショップを行えることが期待できます。

講師所感
「開催するときには、下準備をお手伝いボランティアさんにもお願いてみようか」「この工程は時間をかけたほうがいい」など、実践に向けての組み立てをしながら講座を受けていました。また、受講していない支援員に向けて学んだ手順を復習しながら再現をしていました。
不安要素が残らないように質疑応答の時間も長くとり、対話しながら進めることが出来ました。真剣に取り組んでいただく姿を見ながら、住民さんに喜んでもらえるワークシップになることは間違いないと、安堵しました。ありがとうございました。