11月28日(土)10:00~15:00実施
場所:坪沼八幡神社周辺
参加者:成田小学校児童クラブ 児童20名、職員5名
指導:齋 正弘 サポート:SOAT 藤原、渡邊、佐藤
活動内容詳細:
成田小学校児童クラブの坪沼八幡神社ワークショップはこれが最初で最後の活動だった。コロナ禍でなかなか開催できずにいたが、子どもたちがストレスを思いっきり発散できる機会がないまま11月最後の週となった。
この日の最高気温が10℃、朝は小雨という状況であったが、バスから降りてきた子どもたちは皆元気よく、その姿にほっとした。神社までの道のりからすでに楽しむ子どもも多かった。ひっつき虫を見つけて投げて遊んだり、草の中を突然走ってみたり。今日の集団は1年生が10名、2,3,4年生で10名という構成だった。
道草を食いすぎて遅れる子どもがいると歩くのをやめて友達を待つ姿も見られた。神社の長い階段をどの子も止まることなく一気に駆け上がった。一番上で待っている齋じいを見つけると「あ、齋じいいた!」とうれしそうだった。
社務所と神楽殿に分かれ、各自の荷物を置くと齋じいが待つ境内へと向かった。齋じいは石に腰掛け、集まってくる子どもたちを周りに呼び、おじいさんの低い声で話し始めた。「おまえたち、ここはなんだか知ってるか。…」といろいろ話し始めた。全員が集まったところで移動。「ここには象がいるんだが、どこにいるかわかるか。」そういって杖で象の方向を指した。「わかった」と言って指さす子どももいた。その姿に子どもたちのわくわく感が伝わってきた。
神社の裏山を散策後は根添城の館跡に移動した。坪沼農園脇を歩き、電気柵に触れないよう注意しながら舘跡の説明看板のところまで来た。昔ここに住んでいた人の本当のお墓があるからと言って齋じいはその場所を示すと、あっという間に小高い丘に子どもたちが登り始めた。
まだまだ子どもたちのエネルギーが残っている。あるいはストレス発散中なのかもしれない、そう思った。この後はお決まりの壕下りと壕登りだ。今回は下りロープは使わずに壕へ降りた。3年生が5名もいたからか、集団全体の動きが活発な印象だった。ロープをつかんで素早く壕を上った。1年生は先輩の姿を見たせいか、同じようにさっさと登ろうと必死だった。
壕から全員が登り終えると今度は檜林に移動してお手製アスレチックで遊んだ。
社務所と神楽殿に分かれてお昼休憩。
午後の活動
檜林にブランコやらターザンロープやらを見つけると、まるで蜘蛛の子を散らしたようにそれぞれ興味のあるところに走っていった。一本橋で遊び出す子、ブランコで遊ぶ子、ロープ登りに挑戦する子もいた。
ターザンロープはロープに足を乗せるのだが、怖いらしくなかなか飛び出さない。「飛んでいいよ。」「ロープをしっかりかけないと危ないんだよ。」とすぐに飛ばない理由を説明された。1度飛ぶと慣れて、何回もターザンロープをやっていた。木登りにはまる子どもたちもいた。高いところは気持ちがいいらしかった。
齋じいは以前倒した檜をロープで引っ張り上げようと子どもたちと一緒にロープを引いた。
重い檜を引っ張り上げるのは大変なので、滑車を2個使ってなんとか子どもたちでも引っ張れるように工夫した。それぞれの遊びに夢中になっている子どもが多く、ロープを引くのに少し人数不足だったが、なんとか上に上げることができた。
「弓矢が作りたい」そういって4,5人の子どもたちが檜の枯れ枝を拾って細いロープを結び、弓らしいものを作った。当然矢は飛ばないのだが、楽しそうだった。
あっという間に帰りの時間となった。子どもたちはお昼を食べた場所に戻り温かいお汁粉やレモネードを飲み、体を温めてバスへ移動した。
「今日、楽しかった?」と聞くとどの子も「楽しかった」「ストレス発散した」と言っていた。一日中遊び回った子どもたちは心地よい疲れとともに坪沼を後にした。