10月21日(水)15:00~17:00 「齋じいと木で遊ぼう」実施
参加者:新田児童館
活動場所:新田児童館 館庭
児童45名、職員6名
指導:齋 正弘 サポート:SOAT 藤原、渡邊、佐藤
活動内容詳細:
秋晴れとはいかないまでも時々明るい日が差し、屋外のワークショップにはちょうどよい天気となった。児童館の屋根がかかった軒下には坪沼八幡神社で伐採した檜の丸太が何本も横たわっていた。活動内容としては1年生は後から参加させ、2・3年生以上が木を切る様子を見せてから釘打ち体験やノコギリに挑戦させる、というものだった。
前回の坪沼八幡神社ワークショップに参加していた子どもたちはノコギリの扱いも上手で、慣れている子も多かったが、齋じいはいつものごとく、ノコギリの危険性について説明。「昔はノコギリのような便利なものはなかった。ナイフのようなもので木を切ろうとすると大変なんだ。のこぎりの歯をよく見るとナイフの先の部分だけがたくさんついている。ということはノコギリには小さなナイフがいっぱいついているのと同じだから。危ないんだ。」この説明を何回か聞いているはずの子どもたちも真剣に齋じいの話を聞いていた。
さっそく5寸釘で太い木と木を打ち付け、切る木を固定するところから始まった。いよいよ檜丸太の輪切りに挑戦である。その傍らで今度は1年生を集め釘の打ち方について実践させながら説明を始また。半分ほど打った5寸釘を金槌で打たせた。釘が深く刺さらない。すると齋じいは金槌の持ち方を説明し打つときの「顔」についても話し始めた。「みんな優しい顔して打っているからだめなんだ。こういう顔をして打つんだ。」と怒ったようなすごい表情をして見せた。その顔がインパクト大だったのか、1年生は帽子に隠れた齋じいの顔を見ようとのぞき込んだ。
齋じいがドリルで釘を入れる誘導穴を作り、そこに入れた5寸釘を1年生が打った。力一杯金槌を下ろすがうまく釘に当たらない。当たっても変に当たるので釘が曲がってしまう。大人が曲がらずに打つのを見てきっと「大人はすごい。僕もああなりたい。」と思った子どももいたのではないか。宮パパから言われ、今回一番太い丸太を切ることになった男の子は途中何度も諦めかけたが、職員の励ましを受け、最後までやり通すことができた。そのせいか、自信がつき、その後も木を切った。
切った木の皮むきを始める女子がいた。榴岡児童館でもそうだったが、なぜか、皮をむきたがる子どもがいる。しかもそれは他の子たちに伝染する。あっという間に6,7人が木の皮をむき始めた。そしてむき始めるとやめられないらしい。輪切りにした木の皮をすべてむき終えると檜独特のすべすべした木肌を触ったり、香りを楽しんだりした。
今回の木で遊ぶ活動では積み木のように積み上げて遊ぶというようなことはしなかったが、ノコギリの使い方や釘打ちの体験を通して自然の木と遊ぶことができたようだ。