- 趣旨
- ・美術の専門スキルを持つSOATが企画する「ArtGalleryそあとの庭」1000坪の自然環境を活用したアートワークショップを体験することで、仮設住宅などで不自由な生活を余儀なくしている子どもたちの心のケアに繋げると共に、3・11以降、開催できなくなった石巻市北上地区の子どもたちの遠足をSOATが、石巻北上町から大型バスで移動2時間の距離にあるそあとの庭まで移動して頂き「そあとの庭・えんそくワークショップ」を体験する事での子どもの育成に繋げる効果を図る。
- ・3.11震災当時、石巻市内の小学校などに通っていて津波の震災を体験、現在は、仙台市内への移住を余儀なくしている小学生の心のケアと育成に繋げる効果を図る。
- ・今までと違う環境で行うワークショップ(野外活動)と継続して支援してきたことで生まれた信頼性の中でプログラムを提供する。
- 東京学芸大学教員、ゼミ生が、参加する事で新たな活動の幅を広げる効果を図ると共に関東の大学生にとっては、東北の大学生との交流創作活動を通してメディア報道では知りえない被災地状況を体感し、知っていただく。
SOATでは、2011年4月より「にじいろぱれっと」の活動を行っております。この活動では、 3・11東日本大震災で被災したアーティストの支援とアートを通しての心のケアー・子どもの育成に関わる支援・地域社会貢献を目的としております。
- 活動の概要
- 3・11東日本大震災で津波による被害のため仮設で暮らす子どもたちに、バスの送迎にて「そあとの庭」に来ていただき、自然に恵まれた環境の中でアートの専門スキルを持つ美術講師や大学生のサポートによるアートワークショップの開催。
- 参加者
- 10月15日(水)幸町児童館に通う児童(小学生)45名、職員3名、計48名。
- 10月16日(木)石巻市北上町橋浦保育所:子ども22名、乳幼児1名、保護者21名、職員5名、計49名。
- 10月17日(金)石巻市北上子育て支援センター・相川保育所:子ども18名(2才~5歳児)、乳幼児1名、保護者18名、職員9名、計46名。
- 10月18日(土)we are one北上(子どもハウス)石巻市北上町小学生20名、保護者2名、石巻北上地域復興応援隊4名、計26名。
- 参加スタッフ【講師】
- 齋 正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
- 花澤洋太(東京学芸大学 美術分野 准教授)
- 石井壽郎(東京学芸大学 美術分野 准教授)
- 片桐隆嗣(東北芸術工科大学 教職課程 教授)
- 甲斐未樹(東北芸術工科大学 修士課程芸術文化専攻美術教育学研究領域2年)
- すがわらじゅんいち(アーティスト)
- 参加スタッフ【協力】
- 東京学芸大学生(6名)
- 東南さゆり(大学院 教育研究科美術教育専攻美術コース1年)
- 中村翔太郎(教育学部A類美術科4年)
- 尾関亜也(教育学部芸術スポーツ文化課程美術科1年)
- 石井花苗(教育学部B類美術科3年)
- 井料苑実(教育学部中等教員養成課程美術専攻1年)
- 國武葵(教育学部初等美術科1年)
- 東北芸術工科大学生(6名)
- 石森ももこ(総合美術コース3年)
- 米澤みちる(総合美術コース3年)
- 菅野亜美( 洋画コース3年)
- 益田理奈(洋画コース3年)
- 加藤千智(テキスタイルコース3年)
- 千葉ひかり(工芸コース3年)
- SOATスタッフ
- 藤原久美子(SOAT)
- 小川牧(SOAT)
- 佐藤晴香(SOAT協働研究・東北芸術工科大学院生)
- 森 愛子(SOAT・プロジェクト協力アーティスト)
- 内容
- 青葉山の自然に囲まれた「そあとの庭探検」などで、見つけた自然素材を使い創意工夫のワークショップを開催。(例:竹を切り、組んで「おうち」を作る。松ぼっくりや木の実を使って飾りを作る。など)そあとの庭は、池や田んぼや畑などに隣接していますが、1000坪の敷地は、フェンスで囲まれているため、安全性にもたけているので、子どもたちが自由に走り回り、新たな遊びの発見や昆虫や草花との触れあいなどの体験をボランティア学生と共有することによる効果を図る。 昼食は、庭にシートを敷いてみんなで食べる事により仮設住宅での強いられた生活や復興工事の為に外での遊びの限られた生活を一時忘れ、心のケアに繋げる。 普段、石巻北上町や児童館に出向きワークショップを開催している見慣れたアーティストや大学生ボランティアが、場所をそあとの庭に変えて、普段と違うワークショップを開催する事による効果を図る。雨の日は、屋内で創作活動など、置かれた条件で対応するワークショップの開催。