開催日時: 2022年5月10日(火) 10:00~13:30
場 所: トークネットホール仙台 第2教養室
参 加 者: 児童館職員12名
(榴岡児童館3名、新田児童館3名、成田児童クラブ3名、成田東児童クラブ3名)
S O A T : 4名(藤原、渡邊、髙橋、佐藤)
講 師 :齋正弘
齋正弘氏(前宮城県美術館教育普及部長)による「美術活動として考える毎日の作業」という講義を午前午後に渡って聞き、その後、指の長さの四角を描くというワークショップを行いました。
講義の大まかな内容としては自身の大学時代からニューヨーク時代の父親になった経験、宮城県美術館に教育普及部が創設された時の話、田中泯のワークショップを美術館で行った話など多岐にわたる内容豊富な話があふれ出しました。
前回の講話でもありましたがカメラの出現が絵画に与えた影響について説明があり、写実画から印象画、抽象画へと作家の意識の変化についての話は「見る」ことの本質との関わりにおいて興味深い内容でした。また、乳幼児の発達による造形レベルの変化や図画工作と美術の違いなど、身近な話題も知ることができました。
午後の講話では高橋由一の新巻鮭、生け花の話などから日本画の特殊性について伺いました。
講話終了後、A4のコピー用紙とトレーシングペーパーを使った簡単なワークショップを行いました。コピー用紙に人差し指の長さの四角を描いてその中心に点を描き、その点が見えなくなるまで四角内を塗りつぶし、次にトレーシングペーパーを重ね、その四角形を「見たままに」描き写すという内容でした。
受講者は四角い形を「見たまま」にサインペンで描くことに挑戦しました。
点の塗りつぶしでは鉛筆で力強く塗る人、点の周りから塗り始める人など、いろいろ工夫を凝らしていました。
見たままに塗り潰した紙にペンで着色し、お互いにできあがった作品を見せ合って楽しいひとときを過ごしました。
ワークショップ終了後、講師が差し出すトランプから受講者が1枚ずつカードを引きました。全員が引き終わると「これで今日は終わり」と講師から終了宣言が出されました。
引いたトランプの続きは何もなく全員唖然とした中で職員研修が終わりました。
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