児童館プロジェクト 平成27年度以降

12/18 新田児童館 / 坪沼自然体験ワークショップ開催

開催日時:2021年12月18日(土)10:00~15:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:新田児童館 児童14名(1、2、4年生)、職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)

活動内容詳細:
今年最後のSOAT×児童館協働プロジェクトだったが、朝から雪の一日だった。到着が遅れるか、と心配したが、9時45分には到着した。前日のまでの予定では20名。それが1名減となり、バスから降りたのは14名だった。4年生は1人でほとんどが1,2年生だった。

雪の降りしきる中、神社の石段を目指して元気に歩き出した。途中でひっつき虫を見つけ喜ぶ子どもたち。「ひっつき虫だ!」「ひっつき虫ってどんな虫?」と言う子どもにひっつき虫について科学者のように説明を始める子どもが現れた。「これは第3態。第1は小さくて緑…。」そういう子どももいるかと思えば、橋の欄干に積もった雪を集めて雪玉を作って喜ぶ子どももいた。橋を渡る前には更に雪と風が激しくなってきた。子どもたちは雪にひるむことなく力強く石段を登った。

齋じいは石段を途中まで降りてきて、社務所への近道を行くよう促した。先に登った子どもたちはまた石段を降りて近道を行った。

社務所で探検の準備を済ませると齋じいの待つ社殿に集まった。今日は社殿の扉が閉まっていた。「今日は寒いだろ。神様も寒いと戸を閉めるんだ。」と齋じいは言いながら鏡や刀の話をした。

社殿左側面のゾウの彫り物について説明すると興味深く聞く子どもたちが多かった。本物のゾウを見たことがない大人が話だけでここまで作るのはすごい、と齋じいが言うと「え~、すごい。」と言うこどもがいた。

鎮守の杜ではいつもの檜の話と雪の上に顔を出している苔の話をした。その後、子どもたちは森を抜け、雪に覆われた畑を抜け、根添館跡に向かった。

雪は相変わらず降っていた。風も強く、雪が横に降っていたが、子どもたちは平気なようだった。齋じいは館跡の説明、地元の古い神様の見学、空堀下り、田んぼの畦道、トトロの道と順に進んだ。田んぼの畦道では炭焼き窯も見学した。この窯は壊れて何年も放置されていたのだが、新しく作ったようだった。

昼食後は檜の林で遊んだ。活動時間が1時間程度だったのでノコギリを使ったり、ターザンロープやシーソーで遊んだり、思い思いの遊びをした。齋じいの手伝いで丸太から板を作る子どもたちもいた。齋じいと櫓の修理をする子もいた。

強い北風は檜の林にまで入ってきたが子どもたちは寒がることもなく活発に動き回った。鬼ごっこを始める子どもたちもいた。山の斜面で、しかも枯れ葉の上に雪が積もって滑りやすい。切り株もあちらこちらにある。そんな中で走るのだった。転んでも平気そうに走り回っていた。

都会の子どもが山でこんなに元気に走れるようになった。切り株が危ないから切ってほしいと数年前に職員から言われたこともあったが、子どもたちの順応性の芽を摘まなくてよかったと思う。子どもたちは冷えた体をホットドリンクで温め、神社の元参道を元気に帰っていった。「今日は何か楽しかった?」と聞くと「全部!」と子どもたちはうれしそうに答えてくれた。

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