11月14日(土)10:00~15:30実施
参加者:新田児童館 児童19名、職員4名
指導:齋 正弘 サポート:SOAT 藤原、渡邊、佐藤、 SOATボランティア1名
活動内容詳細:
「おはよう」「おはようございます」どの子も挨拶ができた。声から参加者全員、元気なことが伝わってきた。
神社の石段までの行程は草が生い茂っていてもコオロギが出そうでも脇目も振らず1列できちんと歩いた。「何でこんなとこ歩かないといけないの」と不満をぶつける女子が一人いた。
今日の活動は大丈夫か少し心配。神社の長い石段を黙々と登る子どもたち。遊びに来たのに歩きながら遊ぶ子がいない。
職員がひっつき虫(オナモミ)を取って服につけていた。子どもの反応が低い。自然への興味関心が低いのか。またまた少し心配になった。ところが、である。荷物を下ろすと「やったー。開放感」そう言って両手を広げた男子がいた。それがきっかけになったかどうかはわからないが、子どもたちの体と心がほぐれていった。
境内で待つ齋じいのところへ集まると神様の話を熱心に聞いた。裏山を探索するため社殿裏手に回る。そこには狐の瀬戸物が置いてあり、その周りには1円玉が散らばっている。当然それに気づいているはずだが誰も反応しない。外界への興味が低いのだろうか。それとも素直に大人の指示に従っているのだろうか。
齋じいも何かを感じ取ったらしく、館跡の空壕下りのコースを変えた。最初の降り口を、これまでの登り口に決めた。そして登り口をブッシュに近い、古来の登り口に設定した。この登り口は去年1度しか登っていなかった。降りるのは比較的楽だが登り口は背丈以上の藪なので、子どもたちは声を掛け合って登ってきた。
「こっちだよ。わかる?」「おーい。こっち、こっち。」ようやく子どもたちが自分から声を出した。「面白いからもう一回やっていい?」という子どもも現れた。自分から自然の中に踏み入れた子どもたちの姿がうれしかった。 「いいよ。やってごらん。」
坪沼農園の畑をぐるっと回り、檜林に入った。
すると何かの糸が吹っ切れたようにブランコや一本橋(子どもたちは平均台と呼んでいた)、シーソー、木登り、ロープ登り、ターザンロープへと散っていった。ドキドキしながら壕を降りることで、くすぶっていた子どもたちのエンジンがかかったのか。
お昼ご飯
午後からは5寸釘を打ったり、のこぎりで檜を切ったり、竹で弓矢を作ってもらい遊んだり。
子どもたちの遊ぶ姿は本当に開放感に満ちているように見えた。
もっと遊びたそうだったが、11月も中旬となり、日暮れも早く、気温も低くなってきたので予定通り15:30分にはバスで帰った。
帰る姿は朝来たときのように一糸乱れつ1列で、ではなく刈り取られた田んぼや山、青空などを見ながら帰った。アスファルトとコンクリートの日常から離れ、豊かな自然に心身ともリセットできたようだ。
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