10月12日(月)13:30~15:30「砂場ワークショップ」実施
参加者:成田東小児童クラブ 児童27名、職員4名
指導:齋 正弘 サポート:SOAT 藤原、渡邊、佐藤
活動内容詳細:
前日からの雨で成田東小学校の校庭は水浸しだった。排水が悪いためか、校庭の何カ所かが川のようになって降った雨が流れていた。予定では校庭も使って穴を掘るつもりだったが、それはやらないことにした。代わりに大きなビニール袋で雨具つくりを行った。3密対応で1年生とそれ以上の学年に分けて二部屋で行った。
袋の閉じた部分中央を半円状にハサミで切り、頭が出せるようにするのだが、1年生はハサミがうまく使えない。それでも一生懸命、袋を切ろうと頑張った。さらに袋の両脇を切り抜いて腕を出せるようにすると、さっそく被ってうれしそうだった。首の部分を大きく切りすぎた子は「これ」と言って見せに来た。「これってなに?」「これ」言葉でわかるように教えて、というとその場からいなくなり、児童クラブの職員のところへ行った。この大人は鈍い大人で、こちらの要求を察することができないようだと思ったのだろう。この1年生に限らず他の1年生も同じ様子の子が何人かいた。「これ」や「あれ」などの指示語だけで会話を済ませようとする子どもたち。去年のワークショップではいたのかもしれないが気づかなかった。なんとなく依存性が例年に比べ高くなっている気がする。
いよいよ完成したビニール合羽ににを包み雨の降る校庭へ出た。長靴のない子は靴をビニール袋でくるみ、頭からつま先まで全身ビニールになって散歩した。子どもたちはシャベルやスコップを手にして校庭の外側を回って児童館の反対側にある砂場へたどり着いた。砂場での活動時間があまり残されていなかったが楽しそうに穴掘りを始めた。校庭に溜まった水を砂場の方に引いて掘った穴に流す子ども、濡れて固まりやすくなった砂を丸めて遊ぶ子、ひたすら掘り進む子。雨が降っていることを気にすることなく夢中になって砂遊びを楽しんだ。「合羽作るの楽しかった。」「でもこっち(砂場遊び)のほうがもっと楽しい。」そう言いながら穴掘りで出た砂を使って大きな山を作っていた。
雨が降っても降らなくても子どもたちが外で思いっきり遊びたいという気持ちは変わらないということがなんとなく伝わる活動だった。児童クラブの職員には雨の降る砂場で楽しげに活動する子どもたちを暖かく見守っていただいた。コロナ禍で制約の多い日々が続いているが、子どもたちに自由に体を動かして遊ぶ機会をあたえられたのはよかった。
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