児童館プロジェクト 平成27年度以降

10/9 成田小学校児童クラブ 訪問「砂場ワークショップ」

10月9日(金)13:30~15:30「砂場ワークショップ」実施
参加者:成田小児童クラブ 児童55名、職員9名
指導:齋 正弘 サポート:SOAT 藤原、渡邊、佐藤

活動内容詳細:
台風の影響で当日の天候が心配されたが雨は降らず、最後までしっかり活動することができた。子どもたちは1学期の終業日だったため、児童クラブ職員と連れだって一斉に砂場のある公園(活動場所)へやってきた。

参加人数が多いため、活動場所を1年生と2年生以上の2カ所に分け、1年生は砂場、2年生以上は公園全体とした。

活動の大きな目的は「穴を掘ること」。齋じいが「この砂場はあまり深くないから、何か出てきたらそれ以上掘らないように」と言った。すると何かが砂の深いところに埋まっていると思ったようで、それを見つけたい一心で砂を黙々と掘り始めた。

なかには両手にシャベルを持って犬が砂を掘るように掘り進める子どももいた。隣の穴と自分が掘った穴の境界が壁に見えたのか、そこを横に掘ってトンネルを作る女子も現れた。

誰かがバケツで水をくんでくるとお玉を使って川のような溝を掘り出した。そこに勢いよく水が流れると掘ったばかりの川が壊れた。すると別の子がまた川を掘り、そこに水をくんでは流し、また掘って、と何度も楽しそうにやっていた。

公園全体で活動していた上級生は、場所が広い分、活動内容も大がかりだった。女子4人でスコップやシャベルを使って大きな池を掘っていた。

公園の地面は少し掘ると石ころだらけで深く掘ることが難しかったため、横に広く掘り進めたようだ。そこに水を何度も運んで入れ、とうとう池を作ってしまった。池ができればその後は何をするか。裸足になってじゃぶん。「きゃー。冷たい。」「え、私は大丈夫だけど。」それはもう、うれしくてしょうがないという表情だった。

男子は石掘りに懸命だった。漬物石のように大きな石が出てきた。多くは砂岩や玄武岩だったが、砂岩が面白かったようだ。黒や白の粒状の石が混じっていてそれを砂岩から取り出して遊んだ。「この白い石は何?」「大理石と言うんだよ」そう教えると近くにいた子どもがうらやましそうに「いいなぁ」。いつも見慣れているはずの公園が石の採掘場と化した。

池はあちらこちらに出現し、掘った砂と石でモニュメントを作り出す子どもも現れた。やりたい遊びを自分で考えてそれを形にする。まさしく造形遊びの原点を今回も見ることができた。コロナ禍でいろいろ我慢を強いられている子どもたちが広い空間で体を思いっきり使って遊ぶことができたのはよかった。児童クラブ職員が子どもたちへ寄り添う言動は子どもたちがのびのび活動を楽しむきっかけ作りに役立った。

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