8月24日(月)14:30~16:30 「ゴム動力のおもちゃづくり」実施
参加者:成田東小児童クラブ 児童36名、職員5名
指導:佐藤晴香 サポート:SOAT 藤原,渡邊
活動内容詳細:
定刻より若干早めのスタートとなった。1年生だけ16名が長いテーブル8つに座った。予定より早くテーブルに着いた子どもはテーブルに置かれた準備物をいじって遊びだした。丸めてある糸を伸ばしたり,紙パイプを転がしてみたり。興味津々だった。
「今日は何をやるか,わかる人?」「……」だれも何をやるか,知らなかった。指導の佐藤が動くおもちゃの見本の糸を引いて床に置いた。ゴロゴロゴロ。トレーの容器が動く様に驚く子どもたちがいた。「えっ,なにそれ。」「今日はこれをみんなで作ります。」
ここから子どもたちの格闘が始まった。1年生だけなので,糸を紙パイプに貼る作業も大変だった。「赤い点のところにまっすぐセロテープを貼って糸を留めます。」簡単なようだが,これが難しい。セロテープが切れない子ども,まっすぐに貼れない子ども,そもそも指示を聞きそびれている子ども。「矢印の方を自分に向けて,トレーの穴から糸を出します。」と言われてもトレーの穴に糸が通らない。矢印の向きにまで気を配る余裕はないのだ。なので,糸を引いても走る方向が逆だったりした。まぁ,これはこれで面白かった。とにかく自力で頑張って動くおもちゃが完成した。このことが子どもにとっては満足だったようだ。
その後でマジックペンや色紙,テープ,シールなどSOATが用意したものをいろいろ使って楽しそうにマイカーに装飾を行った。昆虫や飛行機に見立ててデザインした子どももいた。よほど嬉しかったのだろうか,床を走らせたら羽がひらひら動いたと教えに来た。
隣の部屋では当初の予定と違ってほぼ同時に2・3年生が同じ動くおもちゃづくりを始めた。3年生は紙パイプに輪ゴムを巻くところからスタートした。輪ゴムを紙パイプの両端にぐるぐるっと2重巻きするのだが,全員ができた。学年が上がるということはこういうことなのだと実感させられた。トレーの穴に糸を通すところで紙パイプの左右を取り違える子どもがやはり若干いた。友達と走る方向が違うことに気づき「あれ?」と言いながらも笑って喜んでいた。何回か遊んでいると糸が動力部分に絡む子どもが出てきたが,大人が直すのを見ていて自分で直す子どもも出てきた。自分で修理できるおもちゃは壊れない。そういう意味でよいおもちゃとの出会いになったのではなか。
3時半過ぎから体育館に移動して全員で自作のマイカーで遊んだ。体育館内は蒸し暑かったが,子どもたちは元気に遊んだ。糸を長く出して犬の散歩状態で遊ぶ子どももいて,こういう遊びもあるんだと,子どもたちから教えられた。彼らにしてみれば「動くおもちゃ=動かして遊ぶ」でなくてもよいのだった。引いて遊ぶ,もありなのだ。自由に遊んだ後は10人ずつのリレーゲームを行った。子どもたちが描いた絵で埋め尽くされたコースレーンを長くつないで並べ,その間に2列で競争した。
3年生対1年生。もしかしたら1年生が勝つかも,という期待は外れた。やはり3年生が強いのだった。1年生は故障車が次々出た。3年生からも故障車は出たが,周りからの声がけに焦りながら自力で直した。なんとか自分の力で窮地から抜け出そうとする力が3年生になると身についてくるものなのだと感心した。レースの後はまた自由におもちゃで遊び,終了となった。戻るときもおもちゃを犬のように引きながら帰る子どもの姿が印象的だった。
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