7月31日(金)14:00~16:10
場所:新田児童館玄関前ポーチ
参加者:新田児童館 児童52名、職員2名
指導:渡邊廣一、サポート:SOAT 2名(藤原、佐藤)
活動内容詳細:
予定では14時30分開始なのだが,14時には子どもたちが館内から続々と出てきた。もう終わりかな,と思うとそんなことはなく,その後もぽつぽつと出てきた。何が始まるのか期待している様子がマスク越しにも伝わってきた。「1年生は手を挙げて!」子どもたちの発するパワーに負けてはならないと大きな声で言うと集まった子どもたちの半分以上が手を挙げた。にぎやかにしている1年生にモザイクの良さを伝えるにはどうしたらよいか,手探りでモザイクの説明を始めた。「さぁ,目を閉じて。目の前には大きな白いビルの壁があるよ。そこに絵を描くとしたら何で描くかな。」「クーピー!絵の具!鉛筆!」1年生もいい線行くじゃないかと思っていた矢先,「画用紙!紙!ソフトクリーム!」と,なかなか期待を裏切らない答えも返ってきた。「クーピーや絵の具で描いたものが30年も40年も壊れないと思うか?」「じゃ,千年も壊れないもの?」
「そうだね。堅いものじゃないと壊れるな。」「特殊塗料ならいい。ダイヤモンド!金!石!」とようやく石が出た。石でできたモザイク作品を見せ,触れさせた。「ほんとだ。堅い。」「えっ!ほんとに石?」といいながら触って驚く子どもたちの表情がよかった。「石でも絵描けるんだ。」と驚く子どももいた。その後ガラスのモザイク作品も見せると,熱心に触っていた。最後にタイルの作品を見せたが「きれい」という言葉が女の子から出た。子どもたちはなんとなくモザイク画というものはきれいで何かに貼ってるものだということを体験を通して知ることができたようである。
モザイクの説明が終わり,いよいよ自分たちでモザイク画に挑戦の時間が来た。貼り方のルールを説明し,1度練習をしてからゲーム形式で行った。3セットマッチで2セットまでは2年生以上の参加,3セット目はそれに1年生が加わった。
スタート直後はなんとなく参加させられたという雰囲気の子どもたちもいたが,残り5分の声を聞いて頑張りだした。指令係はあまり大きな声で指示を出せなかったが,途中経過を聞いてハッスルしだした。「青2枚。早く!」「これとこの色」いつの間にか指示係がいろ紙の置いてある机のそばまで来たり,紙を貼って戻った子どもが自主的に伝令係になって順番を待つ子どもにいろ紙の指示を出したり。また,順番待ちの子どもが待てずにいろ紙の置いてある机まで出てきて次の色の紙を取ろうとしたり,効率的にやろうと思ったのか,勝手にいろ紙を同じ色ごとに分け始めたり。
あまり積極的ではなった子どもたちも楽しさがわかると応援したり,走って紙を貼りに行ったりと積極的にゲームに参加した。途中で水分補給とトイレ休憩を挟んだが,その間にモザイク画の土台に集まって敵陣の進み具合や自分たちのできばえを確認する子どもたちがたくさんいた。
3セット目は1年生が加わったが,2年生以上の先輩がいろ紙を春場所や貼り方,糊の付け方など,親切丁寧に教える姿が印象的だった。
「頑張って」という声援や手拍子に応え,走って貼りに行ったり,休憩時間に作戦を話し合ったり,どの子も楽しくモザイク張りゲームを楽しんだ様子が伝わってきた。今日はコロナ禍でじっと過ごす子どもたちにとってストレス発散の良い一日になったのではないか。
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