開催日時:2019年11月22日(金)14:30~16:30
場 所:成田小学校児童クラブ
参 加 者:児童52名、職員8名
講師:齋正弘
サポート:SOAT3名(藤原、渡邊、佐藤)
活動内容詳細:
学校から帰ってきた子ども達は、元気の有り余った様子で賑やかに部屋に入ってきた。
齋じいは子ども達を近くに集め、みんなの様子を確認してから「今日は新聞紙で天井に触る。」と今回の活動の内容を伝えた。
最初に、ペラペラの新聞紙がどうすれば丈夫になるのか、紙の巻き方や繋げ方を実際にやって見せながら丁寧に説明した。制作スタートの合図と同時に子ども達は勢いよく新聞紙を取りに走り、さっそく作業に取り掛かった。お手本を思い出しながら、まずは真似をして棒を作る。一人で黙々と取り組む子もいれば、数人の友達と協力して作る子もいた。しっかり作り方を見ていた子や高学年の子は、想像以上に上手に棒を作り、順調に棒をテープで繋げて長くしていった。開始数十分で、手を伸ばせば天井に届く長さの棒を作り上げたチームが現れた。高さ3mほどの部屋の天井では簡単な課題だったようだ。
手で持って届いたら、次はその棒が手を放しても天井にくっついた状態を目指す。子ども達は仲間と話し合ったり齋じいにヒントを貰い、あの手この手で挑戦した。職員も子ども達と一緒になって制作に取り組んでいた。中には途中からバットやボール、フリスビーなどを作って遊んだり、いつの間にか飾り付けの方に夢中になる子や、新聞を読み始める子もいた。
自由に活動に取り組む中で、何種類か持って行ったテープの強度の差に気付いたり、新聞紙を巻く向きや太さを変えて棒の形が調整できるようにするなど、なんとなく行っていた作業に変化も見られるようになった。
何本もの棒が天井にくっついて部屋にたくさんの柱が出来た頃、次の新聞紙シャワーの活動に入った。真面目に細かく裂く子が多く、たくさん出来た細かい紙くずを両手に抱え、合図で一斉に宙に放り投げた。これには少しクールだった高学年も低学年と一緒に目を輝かせ、新聞紙を掛ける側と掛けられる側を交代で楽しんだ。
盛り上がったテンションのまま楽しく片付けを行い、最後にまた中央に集まった。「手を見てみろ。」と齋じいに言われて手のひらを見ると、「うわー、黒い!」。新聞紙のインクで手が黒くなっている事に気付かないほど、皆は遊びに夢中になっていた。
ネットが普及し、もはや全員に身近な存在では無くなってしまった新聞紙だが、紙で出来る事や学ぶことの多さ、子ども達の想像力、創造力に驚かされたワークショップだった。
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