開催日:2018年11月9日(金)
開催時間:10:00~14:00
開催場所:会津若松市 県営年貢町団地
参加:地域住民19名(男性13名、女性6名)、サポート:みんぷく5名
指導:SOAT 藤原久美子、渡邊廣一
協力:NPO法人みんぷく会津
材料協賛:株式会社アクタス、株式会社アカセ木工、
<活動の様子>
積み木プロジェクトを企画した意図として、高齢者の生きがい作りと男性のワークショップ参加を促すということがありました。今回、会津若松市で開催した積み木作りのワークショップはまさにSOATの思いが通じたような内容となりました。
活動の流れとしては、1箱は完成させたいという地域の方々の希望もあり、材料のヤスリ掛け、ワックス塗り、積み木磨き、積み木箱の装飾のすべての工程を行いました。各工程30分程度の予定でしたが、5つのテーブルに分かれ、それぞれ一人3個程度積み木を渡され、丁寧にヤスリ掛けを行いました。粗目のヤスリは掛けるのに力がいりますが、そこは高齢男性の腕の見せ所となりました。各工程30分ほどしか時間がありませんでしたが、1箱分のヤスリ掛けが時間内に終わりました。堅い木材なので角をしっかり削るようお願いしたのですが、「これくらいでいいかな。」と何度もそれぞれのテーブルから確認の言葉が掛けられました。仕上げのヤスリ掛けでも「これでどうかな。」と心配そうに質問され、「OK」の返事にほっとした方もいました。ヤスリ掛けが完成したところでワックスを塗り、積み木箱の四つ角に皮を貼って補強をし、午前の活動を終了して11時30分か40分には昼食の予定でした。
ところがあいた部分に皮を貼ってデザインしても良いと告げたところ、活動意欲の火が燃え上がりました。皮を小さく切ってハートを作ったり、クマや三角形に切ったり皮の色の組み合わせを工夫したり。家まで曲尺(かねじゃく)を取りに戻った方や、魚の模型を貼りたいと取りに行った方などもいました。今回のワークショップではこれが一番盛り上がったようです。あっという間に12時が過ぎ、その後皆さんと一緒に昼食を食べながら談笑しました。「仙台からここは遠いね。いや、ありがでない。」「この人はこういうのさ、出だごとねぇんだよ。」とか、古いログハウスを修理している話等、話題が尽きませんでした。
最後に磨き上げた積み木を箱に詰めると「おお。」「きれい。」「立派。」という声が出たのはうれしいことでした。「これは、今、みなさんがつくったんですよ。」というと、とてもうれしそうな顔をしてくれました。
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