開催日時:10月20日10:00~15:30
場 所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童館児童36名 職員5名
講師:齋正弘
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
新田児童館は今年度最後の坪沼自然体験を行った。やる気満々で到着した子どもたちは元気よくバスから降りて「久しぶりー。」「さいじいいるの。」とすぐにSOATスタッフに声をかけてきた。以前参加した時の話や、楽しみな活動の話で盛り上がりながら列をなして神社社務所へ向かった。本殿までの長い石段もそれぞれのペースで登っていった。
社務所で身支度を整えるとさいじいの前に集合した。いつものようにみんなで神様に”よろしく”の挨拶をして探検に出発した。
林の中を進んでいると「かゆくなる草があるから気を付けて。」と声がかかった。慣れた子はむやみに草花に触らずに進んでいったが、初めて参加した子どもの中には全部の草が怖いと言って中々進めない子もいた。どれが触ってはいけないか、どれは大丈夫か進みながら教えてあげると「これは大丈夫。」「あ、これはかゆいやつだ。」「これは怪しいから触らないでおこう。」とひとつひとつ確認しながら進み、林を抜けるころには頼もしい足取りとなっていた。
この日は畑仕事をしている人が多くいたため、遠くから畑を観察した。野菜の葉っぱを見て野菜の種類を当てたり、ハロウィーンで出てくる大きなオレンジ色のカボチャを見つけて大騒ぎしたりした。
畑の脇からヒノキ林へ到着すると、顔くらいある大きな落ち葉を見つけて指で穴をあけお面にして楽しんだ。落ち葉ひとつでも会話が弾み、それぞれの落ち葉のお面で笑ったり、子どもたちは自然の楽しさを発見したのではないだろうか。木の遊具は大人気で、丸太渡りには列が出来るほど集まった。今回は1年生の参加が多かったが、怖がりながらもスタッフのサポートを受け最後まで渡り切り「最後まで行ったよ。」と大きな声で喜ぶ姿が沢山みられた。
昼食後、観察日記の記録担当に選ばれた子どもたちと畑へ出発したが、途中で雨が降り始めたため一旦戻ることとなった。社務所に戻ったころで雨はどしゃぶりになった。しばらく様子を見ることになったが、どしゃぶりの雨に子どもたちは大はしゃぎで、いてもたってもいられず、雨具を着て社務所前に駆け出て雨を楽しむ子どももいた。
雨遊びに飽きた子どもは社務所の中に戻りみんなでお絵描きをして遊んだり、手遊びをして晴れるのを待った。
30分ほど経つと雨脚も弱まり、午後の活動も無事に開始された。野菜の観察日記も無事に実施することが出来た。絵の上手な子が多く、それぞれの野菜の絵を褒めあっていた。
午後もヒノキ林の活動を続けた。女子の中にはどこからか長い木の枝を見つけてきてそれを地面に立てて四角いスペースをつくり「ここ私たちのお家だよ。」とおままごとをする姿もあった。男の子の中には「この木は剣みたい。」「これは銃みたいでかっこいい。」とそれぞれお気に入りの木の棒を見せてくれた。
活動が終わり「来年も来れたらいいなあ。」と少し寂しそうな顔もあったが、みんなで「またね。」と元気に手を振って笑顔で帰っていった。
突然の雨も全身で楽しみ、自然のものを何かに見立てて遊んだり、草木を使って新しいものをつくったりと、子どもたちの創造力と豊かな感受性が大いに発揮された一日だった。
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