開催日時:9月29日10:00~16:00
場 所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童26名 職員3名
講師:齋正弘
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容:
バスで到着した子どもたちを迎え、鳥居をくぐって裏参道の坂道を上った。上りながら「私、SOATの活動全部行ってるよ。」「私は2回目。」とこの活動を楽しみにしていたことを嬉しそうに話してくれた。
社務所に到着し全員の探検準備が終わると、みんなで齋さんの元へ集まり、神様へ挨拶をした。ひとりの男の子が「みんな帽子とって。」と言うと、全員が帽子を取り静かに参拝をした。
午前中のメイン活動は稲刈りだった。石段を下りて川沿いにある神様の田んぼの前に集合した。5月に新田児童館の子どもたちが植えた苗が立派に育っていた。この日は榴岡児童館の子どもたちが神事に参加してから稲刈りを行った。
神事の最中、子どもたちは真剣な面持ちで宮司さんの言葉を聴いていた。神事が終わると稲刈りが始まり、ひとりずつ鎌を持って田んぼの脇に並んだ。今か今かと畦道から前のめりになる子どもたちを農家さんはなだめながら丁寧に稲刈りの方法を教えてくださった。力を入れても切れなかった子も、しばらくすると鎌の扱いに慣れて、どんどん稲刈りが上達していった。
虫やカエル、ザリガニを見つけて盛り上がる男子チームがいたが別の子が「やらないと終わらないよ。」と友達に声をかける場面もあった。「すごくうまくなったでしょ。」「大変だけど楽しいね。」と笑顔いっぱいで楽しみながら、稲刈りは無事に終了した。
外で昼食を取った後、何人かの子どもたちは午後の活動より少し早めに畑の観察を行った。前回の観察日記にも参加した子どもは、慣れた様子でしっかりと観察が出来た様だった。前回参加時に「絵が下手で恥ずかしい。」と言っていた子が、意欲的に自信をもって取り組む様子もみたれた。白菜、大根、サツマイモの育ち具合を自分たちでしっかり観察し、お互いの絵を褒めあいながら観察日記を完成させた。
午後の活動はヒノキ林で”倒れるぞー”が行なわれた。4年生が齋さんを手伝って木に縄を結び、ノコギリを使って切り込みを入れていった。他の子どもたちは木から繋がった長い縄を手に待ちきれない様子で「まだかなあ。」「引っ張れって言われたら引くんだよ。」と話ながら待っていた。
齋さんから「引っ張れー。」という合図あると一斉に力いっぱい縄を引いた。倒す木の枝が他の木に引っかかり中々倒れなくなると「せーの。」と、みんなで声を合わせて縄を引いた。
木はなかなか倒れないので、「もう一回。せーの。」と、全員で力一杯綱を引くと、なんとヒノキは根っこから抜けた。
せっかくノコギリで切れ込みを入れたのだが、そこから倒れることはなかった。ヒノキは折れまいとして頑張り、子どもたちは倒そうと頑張った。なかなか迫力のある“倒れるぞー”だった。「倒れたー。」「やったー。」と子どもたちは自分たちの倒した木に駆け寄って早速、ノコギリ作業に挑戦した。
”倒れるぞー”が無事に終わると、ヒノキ林の中でブランコや材木渡りなど、それぞれに自然体験を楽しんだ。
晴天ではなかったものの子どもたちが帰るまで雨は降らず、稲刈りや”倒れるぞー”など、普段体験できないことを通して子どもたちは感性や好奇心を膨らませることができた素敵な一日となった。
Copyright © 2024 SOAT. all rights reserved.