開催日時:9月15日10:00~15:00
場 所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童37名 職員5名
講師:齋正弘
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
天気は曇り空だったが、活動には最適な気温で開催された。
坪沼にやってきた子どもたちは、バスから降りた時には少し眠そうな顔をしていたが、少し歩いて川沿いの道に入ると、元気いっぱいになっていた。
道中に生えていた草の実(オナモミ)に子どもたちは夢中になり、服のいろんな場所につけては笑いが起こっていた。草の実がくっつく素材とくっつかない素材の違いも学んだようだった。恒例の神社の長い石段が見えてくると「登りたくない。」「また上るのかー。」と苦笑いする子どもたちだったが、息を切らしながらも声を掛け合い、頂上までたどり着いた。
社務所に荷物を置き、齋さんといっしょに神様へ挨拶をして探検へ出発した。
林の中を列になって進んでいくと、目線の低い子どもたちは草木の根本に生えた沢山のキノコを発見した。「ここにあるよ。」「さっきは白で次のは黒、次は赤いキノコだ。」と足元を見まわして見つけるたびに教えてくれた。「これは触るとかゆくなるからね。」と漆の木について職員さんが子どもたちに教えていると「これもそうだね。」とすぐに特徴を覚えて「これ漆だよ。触っちゃだめだよ。」と他の子に教える姿もあった。小さな葉っぱの裏についていたほんの小さい虫の卵を発見した子もいた。ただ歩くだけでなく、興味というアンテナを高く伸ばし、子どもたちの目線でしか発見できないものに沢山出会うことが出来た。
林を抜けて畑の間を通り、お城跡まで来ると、大きな栗の木にたくさん実がなっていた。子どもたちは「落ち栗」探しに夢中になった。栗の実の皮を手で取ることが出来ると知った子どもたちは「思ったより柔らかいんだね。」と小さな指先を使って皮むきに挑戦した。
道中ではコオロギやカマキリ、バッタなど多くの虫を発見しては「これはオンブバッタ。」「これはコカマキリだよ。」と知識を披露していた。特に男の子たちは草木の中に隠れた虫を探し、見つけるたびに大はしゃぎしていた。
少し早めにお昼休憩のため社務所にもどり、昼食をとった。昼食後はお米と野菜の観察日記をつるのに立候補者と共に出発した。
お米も野菜も良く育っていたので、絵を書く時には子どもたちは苦労したようだったが、「まっすぐの葉っぱもあるけど曲がったのもあるね。」「よく見ると色んな色があるよ。」と少し助言をした。すると「ほんとだ。茶色いところもある。」「葉っぱの先は黄色っぽいね。」と観察する目が変わり、稲の足元に隠れていた小さな葉や、葉っぱにとまっていた虫など、周りにも目が行き届くようになり、観察の面白さに気づいたようだった。
午後からはヒノキ林での活動を行った。ノコギリや釘打ち作業に挑戦する子や、木で作った遊具で遊ぶ子、虫探しに没頭する子と、子供たちはそれぞれの興味に応じて存分に楽しむことができた。
木登りの順番でもめていたグループもあったが、自分たちで作ったルールでなんとか解決したようだった。バッタをはじめて触った男の子がいたが「一匹触れたからもう大丈夫。」と虫探しグループの中でいつのまにか率先してバッタを探していた。
一日中曇りの天気だったが、子dも達は自分の中に眠っていた感性を生かし、遊びを創意工夫して楽しむことができたようだ。
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