開催日時:8月18日10:00~15:00
場 所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童31名 職員10名
指導者:渡邊廣一
サポートSOAT:藤原久美子、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
今回の坪沼探検は、成田小学校児童クラブと成田東小学校児童クラブが初めて合同で参加した。晴天に恵まれ、夏の暑さはあるものの、風が涼しく、外での活動には適した一日だった。児童館職員の参加人数が多かったので、子どもたちに不安な様子はなく、心置きなく参加することが出来たように思う。
バスが到着すると、子どもたちは「久しぶりだね。」と嬉しそうに挨拶をしてくれた。虫捕り網を持った子や、バスから降りてすぐ目の前の田んぼの中を覗き込む子など、自然体験を楽しみにしていた様子がうかがえた。川沿いの道を歩いている時には、男の子たちはバッタを追いかけたり、猫じゃらしで遊んだりと、すぐに自然に触れはじめた。境内へ続く長い石段も意気揚々と登り、10段登っては振り返り「わー、高いね。」と驚きと笑い声をあげていた。
境内脇に広げたブルーシートに荷物を置き、一休みした後は探検の準備を整え、本殿の前に集合した。この日は講師の齋さんが休みだった為、SOATの”わたなべさん”が隊長となり探検へ出発した。
林の中は草木がよく育ち、子どもたちの目線の高さまで伸びていた。最初こそ少し戸惑っていたようだったが、一歩足を踏み入れると、周りの草木を観察し、足元の土の感触を味わいながら進んでいった。
林の中は日陰で涼しく、辺りを見渡していた子が、緑の自然いっぱいの空気を吸い込んで「風が気持ちいいね。」と何かに満たされたような笑顔で話しかけてくれた。
林を抜けた後はヒノキ林での活動を実施した。参加回数の少ない成田・成田東児童クラブの子どもたちは、木で出来たアスレチックを見るなりすぐに遊びはじめた。「誰がいつ作ったの。」と驚いていたので「色んな児童館の子どもたちと一緒に少しずつ作ってきたんだよ」と教えてあげると、「すごいね。」と感心した表情をみせた。
この日は午前中に木のブランコを作るという目標を立てていたので、6年生2名とわたなべさんが力を合わせ、手作りのブランコを完成させた。最初にブランコのロープを張る木を探した。次にロープを張る時に邪魔になる細い枝をノコギリで切った。そして座る幅にヒノキを切って、ロープを掛け、完成させた。子どもたちは出来上がる前から周囲に集まり「何作ってるの。」「わかった。ブランコだ。やったー。」子どもたちは大枝を揺らしながら仲良く順番に遊び始めた。
丸太渡りにはたくさんの子どもたちが集まり、両端から進んで出会ったらじゃんけんをする遊びが始まると、飽きることなく登ったり下りたりを繰り返し楽しんだ。丸太渡りの長さを更に伸ばすため、4・5年生に頼み、ノコギリで木を切る作業を行った。はじめてノコギリを使う子もいたが、経験のある5年生の男の子がお手本を見せてくれた。「こっちから切るといいよ。」「疲れたら交代してやろう。」とそれぞれ声を掛け合いながら順調に切っていき、初めての子がいたとは思えないほど上手に木を切ることが出来た。切り口を触って「真っ直ぐに切れたね。」と子どもたちは自分たちの成果を喜んだ。木を切っている間、その様子を側で見ていた2年生の男の子は、ノコギリを使う友達の様子を見ていて、「ノコギリがちょっと曲がってるよ。」などアドバイスをする子もいた。また、切り終えた時に「年輪の形で方角がわかるんだよ。」と年輪を指でなぞりながら説明を始める子もいた。本で読んで知っていたらしい。
爽やかな風が吹き、秋晴れのような日だったので、昼食はブルーシートの日陰部分でとった。昼食後、立候補した子どもたちと一緒に、お米と畑の観察日記を付けに出かけた。
大きく育ってきた野菜や稲はたくさんの実と葉をつけていた。子どもたちは一人一人の感性というフィルターを通して、見たものを絵と文章でしっかりと書いてくれた。
午後は白菜の種まきまでの暫くの時間、ヒノキ林で午前の活動の続きを行なった。ヒノキ林での活動がお気に入りになっていた子どもたちは「畑に行って種まきをするよ。」と呼ばれると「まだここにいたい。」「もっと木を切りたい。」と残念そうに言う子もいた。
畑に到着すると農家さんの指導の下、数人ずつに分けて丁寧に作業を行った。白菜の種はとても小さいので、慎重に種をまいた。順番を待っている間には、虫を探したり歌を歌ったり、SOATスタッフや児童館職員と笑いながら話をしたりと退屈することもなく、全員が種まきを体験することが出来た。
畑から戻る途中で、畑を耕していた人からたくさんのシソを頂いた。「シソ苦手。」「いいにおい。」「シソ食べられる。」「こんなに大きいの。」など、いろいろな感想が飛び出した。これも良い経験になったのではないだろうか。
「また来たい。」「次も参加する。」と次回へ意気込みを話しながら帰りの準備を済ませると「またね。」と元気に挨拶をして子どもたちは坪沼を後にした。
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