児童館プロジェクト 平成27年度以降

H30年度児童館協働プロジェクト・坪沼自然探検/蛍観察WS/6月16日榴岡児童館

開催日時:6月16日14:00~21:00
場  所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童23名 保護者7名 職員4名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子

活動内容詳細:
あいにくの曇りと寒さの中開催された今年度初の蛍観察ワークショップ。
去年行われた観察から蛍が動き出す時間を想定し、今回から時間を更に遅くしたが、保護者も多数参加してくださったことで暗くなってからも子どもたち全員に目を配る余裕があり、安全に開催することができた。
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バスが到着して最初はおなじみの田んぼと川沿いの道を歩き、鳥居をくぐって石段を登る。寒さにも負けず、子どもたちは元気いっぱい。田んぼのオタマジャクシを数えたり、バッタやカエルを見つけて喜んだ。
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蛍観察は夜に行われる為、観察場所までは暗い道を歩く。道しるべとなる明かりをつける準備として、金槌を使いライトを掛けるために杭に釘打ちを行った。齋さんのお手本をしっかり見て学び、金槌を譲り合いながら全員が上手に釘打ちを終えた。
道にライトを設置する前にヒノキ林の中での自然体験が行われた。
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昨年から作っていた木のステージと別に、新しく遊具を作るという齋さん。今までに何度も体験してきた榴岡児童館の子供たちは、臆することなくノコギリや金槌を上手に使っていた。
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危険な使い方をしている子もいたが、危ないことを伝えると、友達の同じような場面を見かけた時には「それ危ないよ。こうするんだよ。」と他の子にも助言する姿が見られた。倒れた木を動かして幼虫を探したり、木の遊具で遊んだり、真剣な表情でノコギリで木を切ったりと、それぞれに充実した時間を送った。
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小休憩をはさみ、蛍観察に向けてライトの設置を行った。みんなが木槌を手に一本一本杭を打ち、ライト係の子どもが後ろからライトを掛けていく。杭打ちが終わって虫探しを始める子や、ライトがついているか一番後ろから確認してくれた子もいた。最後のライトを設置すると夜に蛍観察する場所までたどり着いた。「今日は寒いけど蛍出てくるかな。」と聞くと「出てこないと思う。」と子どもたちは笑いながら話していた。蛍も勿論楽しみにしていたが、蛍観察以外の自然体験も大いに楽しんでくれていた。
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来た道を戻り社務所に到着して17時頃からは少し早めの夕ご飯。食事後は担当の子どもたちとサツマイモ・枝豆・お米の苗の観察が行われた。絵は苦手という子もいたが、4年生ともなると観察力もそれを絵や言葉にする力も十分にあるので、こちらから助言をする前に多くのことに気付き、観察対象だけでなくその周りの環境や植物にも目を向け、楽しみながら書いていた。
18時からは子どもたちにとっては初めて聴く平家琵琶の演奏だった。那須与一の話を子どもたちに分かりやすい段取りで演奏してくれた為、子どもたちも内容をかみしめる様に静かに聴き入っていた。演奏の後は、当日の天気や気候状況で蛍が見れなかった時のために蛍のDVD鑑賞が行われた。
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映像がうまく再生されないというハプニングもあったが、子どもたちから笑いが起こったり感心する声や、驚く声などが絶えず、始終和やかに鑑賞した。
帰り支度をして、この日のメインイベントである蛍観察に出発。
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明るいうちにつけたライトが行く道に光り、子どもたちは「綺麗だね。」と喜び、夜の探検にわくわくしている様子だった。夜道も怖がらず、昼間と変わらない元気の良さで観察場所まで無事に到着した。予定より早く到着してしまった為、子どもたちと一緒にじっと周囲を観察し蛍を探した。子どもたちは大人がまだ暗さに目が慣れないうちに一匹目の蛍を発見した。その後も何匹か発見し、蛍の光の強さに感動する声があがった。小雨と寒さでたくさんは見られなかったが、数匹の蛍をじっと見て「光った、光った。」とはしゃぐ姿が見られた。
観察が終わり、帰りのバスへ乗った子どもたちは、満面の笑顔で手を振り帰路についた。
前年度とは内容が変わり、自然体験だけでなく様々なことを体験した濃い一日を子どもたちは余すことなく満喫したと思う。

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